最近ではLCC(格安航空=Low Cost Carrier)のキャビン・アテンダント(cabin attendant)のパフォーマンスも段々と過激さを増してきているようだ。
彼女たちの本来の任務は機内の保安要員のはずで、それに忠実な(!?)欧米のフライトでは、女性でもまさに保安要員というガタイのスタッフが搭乗している。
それに対して東南アジアやロシアのLCCは保安なんか知るか!とばかりにキャビン・アテンダントのお色気を売り物にしているところがある。
ロシアのLCC、アビアノーバ航空(Avianova Airlines)は、Sexy Airline Advertisement Russian commercial TV ad 2010 funny(ロシアのお色気航空のユニークなテレビCM)という動画で有名になり(2010年7月30日-セクシーすぎるブロンド客室乗務員)、フィリピンのLCC、セブパシフィック航空(Cebu Pacific Air)は踊るスチュワーデスが一世を風靡した。(2012年2月17日-セブパシフィック航空の踊るスチュワーデス)
そして、去る8月にインターネット上で旋風を巻き起こしたのが、ベトナムのLCC、ベトジェットエア(VietJet Air)のビキニダンスショーである。
このパフォーマンスを伝える英字紙デイリーメール(Daily Mail)の記事「‘Runway clear for take (your clothes) off!’: Vietnamese passenger airliner fined for hosting mid-air beauty pageant with scantily clad Hawaiian dancers(ビキニのハワイアンダンサーを使った機上の美人コンテストで罰金を科されたベトナムの定期航空便)」の記事は今年の8月9日付、フライト区間は8月3日のホーチミン(Ho Chi Minh)からニャチャン(Nha Trang)へ向かうVJ8858便のようだが、奇しくも私は同じ時期(8月10日)にダナン(Da Nang)からホーチミンへベトジェットエアー(VietJet Air)で飛んでいたのだ。
このパフォーマンスに対し、ベトナム航空当局は罰金を課したとのこと、その影響かどうかわからないが、私が乗ったフライトはチェックインカウンターはもとより機内にもお色気のかけらも残っていなかった。
私が8月に行ったタイ・ベトナム旅行で、ベトナムの国内移動の復路部分をわざわざLCCにした理由は、「越南の古都を歩く-フエへ」という旅行記の中で「キャビンアテダントの制服はキャップにポロシャツにショートパンツで、いかにもLCCらしい。どこに飛ばせているのか気になるところである。」と、書かれていたからだ。
まあ、動機が不純と言われてしまえばそれまでなのだが、当てが外れたばかりか、1時間も遅延したせいで、疲れが倍加してしまったのだ。
さすがにビキニダンスショーまでは行き過ぎと判断したベトナム航空当局、今からベトジェットエアー(VietJet Air)を予約してもセクシーアテンダントのショーを見ることはできないだろう。
しかしながら過当競争の続くLCC業界で、次に過激パフォーマンスを演ずる航空会社はどこであろうか。
それとも本来の任務である保安要員の役割を果たせとIATA(国際航空運送協会=International Air Transport Association)あたりからお達しが出るだろうか。
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