毎年5月中旬に代々木公園で行われていたタイフェスティバルが節電協力のために中止となったので、その代替として有志で行われたタイランドフェスティバル渋谷の参加料理店の一つ、タイ屋台居酒屋ダオタイ渋谷肉横丁店へ行ってみた。
行った時間帯は昼の12時過ぎ、昼食時なので混んでいるかな、と思いきや、閑散としていた。
そもそもこの店が入っているちとせ会館の2階は飲み屋街のようだから、普段ならランチ営業でもしていなければ開いているところもないのだろう。
事実、このタイ料理屋も普段の営業時間は夕方の5時から深夜の0時までだ。
ましてタイフェスが行われるのは土日なので、普段はサラリーマンなどで賑わうであろう飲み屋街は閑散としていて当然だったし、渋谷地区で有志がタイフェスをやっていたことすら知らない人も多いに違いない。
せっかくの好天、それもビールがどんどん飲み干せるほどの暑さ、店員に「せっかくの好天なのにタイフェス中止で残念だったよね。」と声をかけると、「ここ数年はずっと雨だったんですよね。今年、やらないと決まったら晴なんで・・・」と苦笑していた。
節電協力という表向きの理由はともかく、3月下旬から4月中旬にかけて日本中を覆ったイベント自粛ムードがなければ、今回のタイフェスは、好天下でおそらく史上最大の参加者が見込まれただろうに、これも運命の皮肉としか言いようがなかった。
幸いに大阪や名古屋でのイベントは実施されるようなので、何とか東京の分まで取り戻して欲しいと思う。
渋谷でタイ料理を味わった後、大田区にある天然温泉ヌーランドさがみ湯に寄ってみる。
ここは土曜日に東京で飲み会をやる前に立ち寄ることが多いのだが、雰囲気は地元の人たちの憩いの場といった感じのところだ。
ところが、今までの土曜日なら午後3時頃でも2階の大宴会場(入浴のみでも食事可)はかなりの人で賑わっていたのだが、この日は閑散としていて、私のほかには1~2組の人がいるだけだった。
おかげで静かな広間でゆっくりと昼寝をすることができて良かったのだが、何だか一抹の寂しさを感じた。
私が行ったタイミングが良く、たまたま空いていただけならいいのだが、もし、そうでないとするならば、東日本大震災が日本人にもたらした心の傷は相当根深いと言えるだろう。
被災地でもない東京の人たちが、風呂上りの1杯のビールすらセーブするような状態がいつまでも続けば、日本経済は破滅する。
そんな気がした1日だった。
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