香港で個人向け人民元建て国債売り出し開始

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スマホを操作する女性

昨日、香港で人民元建ての個人向け国債が発行されるという記事がブルームバーグに掲載された。

人民元はこれから先も上昇が期待される通貨なので、円高のうちに投資をしてみたいとは思っているものの、今のところ、中国内地の銀行に口座がない私は、香港で債券が売り出されるとなれば、自分の持っているHSBC香港の口座を使って投資ができるのではないかと思い、Bonds / Certificates of Depositの項目を覗いてみた。

すると、中国の国債ではないが、すでに人民元(CNY)建ての債券がラインナップされている。

ところが、以前耳にした香港のIDを持っていなければ人民元預金はできない、ということを思い出し、そういった規制が残っているのか確認したところ、Renminbi Servicesの項目の下の方に小さな字で、人民元預金口座(Renminbi Savings Account)の注意事項として”Renminbi deposit service is only applicable to HKID cardholders.(人民元預金は香港ID保有者のみ受け入れられる)”とあった。

もちろん、こういった規制が残る以上、人民元建て債券も買えないのだろうと思って、念のためにメールしてみたが、やはりダメであった。

ちなみに、HSBC香港の個人金融部門(Personal Financial Services)のカスタマーサービスからの回答は

Thank you for your e-mail of 7 December regarding our Renminbi (RMB) Bond Trading service.

Our RMB bonds service is available to our HSBC Premier, HSBC Advance and SmartVantage Investment Services account customer who also have a RMB Savings under the same account.

However, RMB deposit service in Hong Kong is only applicable for Hong Kong Identity Card Holders. Since you are holding passport in our records, I am sorry that we are unable to provide RMB deposit and investment services for you in this situation.

12月7日付で人民元建て債券取引に関してメールをいただきありがとうございます。私たちの人民元建て債券の取引は、人民元預金口座をお持ちの方にご利用いただけます。

しかしながらHSBC香港の人民元預金は香港のIDカード保有者のみ受け入れができます。従って、私たちの記録でパスポートをお持ちの貴方様は今のところ人民元預金及び同通貨建ての投資を行うことはできません。

ということだった。
最近では人民元投資もポピュラーになってきているので少しは期待してみたが、まだまだ外国人にとって敷居は高いようである。

ところで、私の友人がエイトバードという旅行会社の主催する中国人民元口座開設ツアーの現地コーディネーターをやっている。
ツアーと銘打っているものの、お忍び(!?)で人民元口座を開きたいという方は、1人あるいは夫婦だけで参加したいという相談にも応じてくれるらしい。

もし人民元投資に興味があるなら問い合わせてみてはいかがだろうか。
そして申し込みの際、「私(カルロス)のウェブサイト、あるいはブログを見た」と言ってくれれば、ツアー代金から5千円割り引いてくれるとのことだ。

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中国:香港で人民元建て債の個人投資家向け売り出し開始-利率上乗せ (2010.12.7 ブルームバーグ)

12月7日(ブルームバーグ):中国は7日、香港の個人投資家向けの2年物人民元建て債30億元(約370億円)の売り出しを開始する。
香港の貯蓄家を引き付けるため、先週実施した機関投資家向けの期間長めの債券よりも利回りを高めに設定した。

2012年12月償還債の表面利率は1.6%で、機関投資家向けの3年債の利率よりも60ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い。
クレディ・アグリコルCIBとロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、スタンダードチャータード銀行のアナリストらによると、人民元の先高観から需要が高まっているため、2012年12月償還債の利回りは今月、少なくとも30bp低下する可能性が高いという。

クレディ・アグリコルの香港在勤シニアエコノミスト、ダリウス・コワルツィク氏は「預金が増加しており、人民元に先高観が広がっているだけに、香港市民からの反応は非常に強いだろう」と述べ、「銀行の店舗前に行列ができる公算は大きい」と語った。

中国は香港で元建て投資商品の選択肢を拡大させたい意向。
香港では元預金が10月に67.8%増加し、過去最高の2170億元に達した。

HSBCホールディングスの香港部門は50万元未満の1年物預金金利を0.71%とする一方、中国本土支店では2.5%としている。
ブルームバーグの集計データによると、香港で発行された元建て債残高は約550億元で、香港の元建て預金の約4分の1。

英文記事:Discounted Debt Sold in Hong Kong May Rally on Yuan Outlook: China Credit

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中国、人民元建て国債を香港で発行へ (2010.11.23 The Wall Street Journal Japan Online Edition)

中国の財務省は22日、人民元建て国債を香港で発行する計画を発表した。
中国が香港で国債を販売するのは2009年9月に続き2回目で、人民元の国際化計画が一歩前進したことになる。

発行額は前回よりも20億元増の80億元(約1000億円)相当。
さらに同日、中国はロシア通貨ルーブルと人民元の取引を開始した。
厳しく管理されている中国の外為市場で取引を許可されている6通貨(米ドル、香港ドル、円、ユーロ、英ポンド、マレーシア・リンギット)にルーブルが加わった。

HSBCのシニア外為ストラテジスト、ダニエル・フイ氏は「これは米ドル依存を減らすことがねらい。現在ロシア・中国間の取引は米ドルで決済されているためだ。米ドル排除の傾向は強まるとみられるが、直接的なインパクトのある措置ではない」と説明する。

中国の温家宝首相は同日からロシアの正式訪問を開始している。
アナリストらは、人民元/ルーブル間の取引は当面ごく僅かになる公算のため、取引開始は象徴的な意味合いが大きいとみている。

中国は人民元の安定化をはかるために、米ドル建て資産を中心に約2兆6000億ドルの外貨準備を保有している。
また人民元の国外での使用を制限するなど、徹底した通貨管理を行っている。

だが最近になって、中国当局は人民元を国際貿易での人民元決済を増やすことに関心を示すようになった。
香港は中国の一部だが、通貨取引に関してはオフショアマーケットとして扱われる。

英文記事:China Pushes Yuan Bonds in Hong Kong

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