タイのノービザ入国規定改定

この記事は約6分で読めます。

ホアヒン駅

タイというところは微笑みの国というだけあって、沈没(ダラダラと居付く)するには居心地も良いらしく、ノービザ(観光ビザ免除/Tourist Visa Exemption)での実質長期滞在者も多い。

食べ物は美味しく物価もほどよく安く、宗教的なタブーがあまりない。
それにセクシーな女の子がほどよく町を歩いている。

また、日本を含む41カ国の旅行者は、観光目的で30日以内であればビザがなくても滞在することができ、今までは滞在期限が切れる頃になると、カンボジアやマレーシアのような周辺諸国へ旅行に行くことによって、実質的かつ合法的に滞在期間を延長することができた。

ところが、9月15日付のタイの英字紙ネーションによれば、今年10月1日よりビザなしの観光目的で滞在できるのが、最初の入国日から30日ということに変更はないが、ビザなし滞在の更新は2回まで、滞在日数の上限が90日になるとのことだ。

つまり、今後は最初の入国日から6ヶ月間に、3回の出入国を繰り返すか、合計滞在日数が90日に達した時点で、それ以上のビザなし滞在は許可されなくなるということだ。

但し、その場合でも、観光ビザを取得しての入国は許可されるほか、タイを出国してから90日以上経過した場合には、またビザなしで入国できる。
これは、私のような短期旅行者にとってはあまり関係ないかもしれないが、タイのノービザでの長期滞在(沈没)者にとっては一大事のようで、そういった事態が我が身に降りかかっているような人のサイト(ブログ)では情報が飛び交っているようだ。

ここ数日は、ソンティ陸軍司令官(Army chief General Sonthi Boonyaratglin)の指揮したクーデター騒ぎでアジアの国際ニュースのトップに躍り出た感のあるタイだが、新空港の開港とともに長期滞在(沈没)者の間ではこちらのニュースもホットなようだ。

このタイの出入国管理法の改正は、不法就労している欧米人の急増とその防止対策が背景にあるとされており、新ルールでは、タイから一度出国して、周辺諸国からの戻ってきたときのアライバルビザの取得は2回までとされ、その後は本国へ帰って観光ビザを取得しなければならない(タイ出国から90日以上経過すればこの限りでない)とあるので、そのあたりで実効性を高めようということだろうか。

なお、このビザなし滞在の更新が2回までということに関して、Thai Visa.comの中にプーケットの出入国管理局の調査官からの回答(New visa rules confirmed)として、制限はない([Foreigners from countries qualifying for visas on arrival] can come in and out of the country as many times as they like with a visa on arrival, but can stay for a maximum of 90 days in any six month period.)が掲載されていることも併せてお知らせしておこう。

どちらが正しいかは自分で出入国管理局(Immigration Bureau)へ確認した方がいいようである。
また、私のような短期旅行者には入国審査のときにタイから出国するための航空券の呈示が厳密に求められるのであろうか。

そうなると、マレーシアやラオス、カンボジアに陸路で行く、という申告をするとどうなるのだろうか。
新制度で影響のあるところはこのあたりなのか、とも思うが、最大のガンは今でさえ運が悪いとバンコクの入国ブースを通過するのに1時間かかっていたものが、これからはもっと長くなることであろうか。

Thailand tightens re-entry rules for tourists (September 15, 2006 The Nation)

Thailand will tighten its immigration rules for tourists who exploit visa free regulations, effective on October 1.

The move will affect tourists from 41 countries who have been enjoying privileges by being allowed to stay in Thailand without a visa for up to 30 days. Among the 41 countries are Australia, the UK, Canada, France, Germany, Japan and the US.
Tourists can extend their stay by travelling to neighbouring countries – Cambodia, Malaysia Laos and Burma – and returning with new entry stamps.

The new rules are issued as an increasing number of tourists have overstayed the period allowed.

“Under the current rules, people from these countries can stay in Thailand for as long as they want. Some even stay here for one year. Many work illegally in Thailand,” an informed source said.

Instead of sightseeing, the tourists take advantage of the visa exemption by doing business here.

From October 1, tourists from the designated countries may still enter Thailand without visas and stay for up to 30 days, but their entry stamps will be renewable twice at most for a maximum stay of 90 days.

Tourists who stayed for 90 days must leave the Kingdom for at least 90 days before being permitted to reenter Thailand.

Thailand tightened immigration rules last year for South Asian tourists who were allowed to apply for visas on arrival which permitted them to stay in Thailand for 30 days. A large number of them took advantage by travelling to neighbouring countries and returning to get a new visa on arrival at the airport.

Under the new rules, they are allowed to obtain a visa on arrival only twice from neighbouring countries. They are then required to go back to their country of origin to obtain an entry visa to Thailand.

関連サイト

コメント

  1. 帰国しました。

     今回は北京〜大阪で帰りました。
     ビザ手配の関係で、延長手続きを遅らせましたので、帰国も遅れました。
     授業が終わって、ビザ手続きまで2週間の時間がありましたので、北京に3回、天津郊外に3回行ってメルマガの資料を集めてきました。
     全部で14,5ヶ所見学しています。
     これで、メルマガ20回分書けました。
     帰国時はいつものように散髪、電話代を支払い、部屋掃除、冷蔵庫整…

タイトルとURLをコピーしました