安価な年会費で入会可能な海外旅行傷害保険付帯のクレジットカード

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相談する女性

先月30日に「海外旅行好きにお勧めのクレジットカードはUAセゾンとダイナースか」というコラムを書いたが、その中で私は、ゴールドカードのようなステータスカードを複数持つことについて、「現在は相当に恵まれているMileagePlusセゾンカード(VISA、Master)の付帯保険の補償条件が将来的に悪化した場合のリスクをカバーする意味合いが強い。事実、私がMileagePlusセゾンカードの入会と入れ替えに解約したNICOS一般カード(年会費1,312円)付帯の海外旅行傷害保険(利用付帯)の補償条件は日本信販系だった2001年当時より悪くなっているからだ。」とした。

このときは、これで結論づけて終わりにしたが、安価な年会費で入会できるクレジットカードで、自動付帯の海外旅行傷害保険の補償条件の良いものがないか調べてみた。

ここでいう補償条件とは、海外旅行先やロングステイ先で生じやすい、疾病・傷害の治療費用や携行品損害、そして救援者(家族)の渡航費用補填の上限のことで、クレジットカード比較サイトやウェブ広告の見出しの部分で、最高○○円まで補償というのは、一般的に「傷害による死亡・後遺障害」のことであって、詳しいことはリンクを辿って「海外旅行傷害保険サービス」などと書かれているページをきちんと見ないとダメなのだ。

そこで、お勧めの比較サイトが「クレジットカードの海外旅行保険を比較!」なのだが、この中で私が良いと思ったのは、オリコiB(iD×QUICPay)(年会費1,312円、海外旅行傷害保険が自動付帯)と、2013年11月22日付のザイスポの記事「還元率1.8%の『リーダーズカード』は、なぜ、マネーリテラシーが高い人に選ばれるのか?」で紹介されていたReader’s Card(リーダーズカード)(年会費2,625円、海外旅行傷害保険が自動付帯)の二つだ。

さらに、先月30日のコラムで紹介したシティゴールドVISAカードほどの補償はないが、見た目だけ(!?)ゴールドのシティエリートカード(年会費3,150円、海外旅行傷害保険は利用付帯/飛行機や列車、バス、タクシーなどの公共交通機関利用代金等をカードで支払うことが適用条件)でも、キャッシュレスメディカルサービスを使えるという隠れた特典がある。

このシティカードの海外旅行傷害保険で着目すべきなのは、「日本出国後に公共交通乗用具の利用代金をはじめて支払った場合」という例外的な適用条件があることだ。

これは出国前に公共交通機関等の利用代金の支払いにシティカードを使わないで、現地でそれらの利用代金の支払いをシティカードでした場合は、その日が保険適用の起算日となり、支払いの時点から最長2ヶ月間補償されるものだ。

どういうことかというと、一般の海外旅行傷害保険は、海外旅行目的で自宅を出発した日が保険の適用開始日になるのだが、シティカードを出国前の航空券代金等の支払いには使わず、現地滞在時に利用するようにすれば、複数のカードの合わせ技で、3ヶ月を超える長期海外旅行やロングステイにも対応できるということだ。

但し、同一の旅行で出国前と出国後の利用が重複した場合は、出国前に利用した方が優先となり、一般的な補償条件が適用となる。

なお、一度はお勧めカードとして紹介したSBIレギュラーカード(年会費無料、海外旅行傷害保険は利用付帯)だが、訪問者の方から「このカードのステータスでは疾病補償がなく、その補償があるものを求めるならゴールド以上のカードを持たないといけない。」という指摘を受けたため、私としては要注意のカードと言わざるを得ない。

こうした落とし穴があるとは思わず、記事を掲載してしまったことは申し訳なく思う。

いかがだろうか。
こうして調べてみると、年単位の海外ロングステイをしている人でも半年に一度、日本へ帰国するような人であれば、相当に保険費用が節約できるだろう。
あとバンコクの病院事情については友人のジョニーさんが「タイロングステイ 生活費 ⑥ 病院編」ということで、コラムを書いているので、参考にするといいだろう。

彼のコラムにも書かれているが、手術が必要になったりして、多額の費用が一度にかかる場合は、ここで紹介したような安価な年会費のクレジットカードは、一部のゴールドカードの付帯保険にあるキャッシュレスメディカルサービスの利用はできないことが多いと思われる。

やはり、長期の海外旅行やロングステイをするなら、海外旅行傷害保険付帯のゴールドカードは必ず持っていたいところだ。

こうしてみると、昨年の3月24日に書いた「越境の第一歩、ロングステイセミナーに参加してみた」から約1年、ロングステイをした場合の懸案だった海外旅行傷害保険の費用のことがようやく解決に近づいてきたような気もする。

とりあえず私の場合は2012年6月12日付のザイスポにあった「南の国で悠々自適な生活をしたい人にバンコクプチ移住のすすめ!」から始めるかな?

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(注)シティーカードジャパン(株)の事業譲渡により、2015年12月14日付でシティゴールドカードはSuMi TRUST CLUB ゴールドカードに、シティエリートカードはSuMi TRUST CLUB エリートカードになっております。

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