ライブドア VS. オクタゴン(日本の支配者)

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日本地図とビジネスマン

2004年7月5日の「ライブドアが近鉄を買収したら巨人が困る?」でライブドアが近鉄を買収すると巨人が困るかというコラムを書いた。

このプロ野球新規参入問題については、ライブドアと楽天とが新規参入を巡って争った結果、オーナー会議で承認された楽天が新規参入することで決着が付いたが、実はこれは、大前研一氏の言う「鉄のオクタゴン(政財官だけではなく、大マスコミ、審議会の御用学者、さらに検察庁・国税庁、さらには司法を加えた日本の支配階級の総体のこと)」との出来レースだったとも言える。


なぜなら、ライブドアだけが新規参入に名乗りを上げたときは難癖つけた旧体制側が、2003年から経済同友会のメンバーでもある楽天が入ると見るや、態度を軟化させ、最後には笑みを浮かべて「我らが仲間」とまで言ったという。

かつてはベンチャー企業であった楽天も、2004年11月16日にはオクタゴンの総本山である経団連入りまでしたサラブレッド企業となり、どちらかと言えば体制側に近いものがある。

そこで、ライブドアが打った起死回生の荒業が今回のニッポン放送の株式取得というわけだ。
彼らは公式アナウンスでは「ヤフー追撃」と言っているが、私はそれだけが目的ではないと見ている。

すばり、ゴリゴリの鎖国業界であるマスコミへの進出が目的だろう。
要するに普通のやり方では新規参入がほとんど認められない業界に、殴りこみを図ろうというわけだ。

その反応はフジテレビから即座に現れたようだ。
まるで子どもみたいな幼稚な対応にあきれ果てるばかりだが、これが護送船団業界、鎖国業界のレベルなのだろう。

とりあえず、いろいろ言われる「ホリエモン」だが、今回は応援したい。
頑張れ「ホリエモン」、狂牛病に冒されたような愚かな老害マスコミとバックの爺どもを蹴散らせ!

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ニッポン放送株、ライブドアが35%取得 (2005.2.8 読売新聞)

インターネット関連会社ライブドアは8日、子会社の投資顧問会社の取得分と合わせ、ラジオ局のニッポン放送の発行済み株式のうち35%を取得したと発表した。

早朝など、東証の通常時間外の取引で買い入れたとしている。
ライブドアは、取得額を明らかにしていないが、ニッポン放送株の7日の終値(5990円)で単純に計算すると、約687億円になる。

ライブドアは、現時点でニッポン放送の筆頭株主となった模様だ。
33.4%以上の株式を取得すると、株主総会で増資や合併など重要な事項に対する拒否権を持つ。
取得の理由などは明らかにしていない。
8日午後に記者会見して説明するとしている。

ニッポン放送の株式を巡っては、フジテレビジョン(フジテレビ)が現在、ニッポン放送の子会社化を狙い、全株式の取得を目指し株式公開買い付け(TOB)を実施しているほか、経済産業省OBの村上世彰氏が代表を務める投資顧問会社「M&Aコンサルティング」も大株主となっている。

ニッポン放送は、フジテレビの株式22.51%を保有する筆頭株主。
フジテレビの境政郎常務は「ライブドアの意図が分からないが、今のところ、ニッポン放送の全株を取得する方針には変わりはない」と話している。

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「狙いはヤフー追撃」…放送株取得でライブドア幹部 (2005.2.9 読売新聞)

ライブドア幹部は9日、読売新聞社の取材に応じ、ニッポン放送株の35%を取得した理由について、放送局の集客力を生かし、インターネット検索で国内最大手のヤフーを追撃する狙いがあることを明らかにした。

幹部は、ヤフーに対抗するために、「インターネットの集客力を、ヤフー以上に引き上げる必要がある」と指摘。
「放送局はテレビ、ホームページともに集客力が高く、番組なども豊富だ。(集客力の高さなどが)ニッポン放送に出資した理由だ」と語った。

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フジテレビ、ライブドア社長出演番組の放送を休止 (2005.2.10 読売新聞)

フジテレビは9日、ニッポン放送株を大量に取得したライブドアの堀江貴文社長がレギュラー出演している「平成教育2005予備校」の13日分の放送を休止することを決めた。
代わりにその後に放送される予定だったバラエティー番組の開始時間を繰り上げる。
同局は「視聴率強化のための編成上の理由」と説明している。

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