まさにトラベル(旅行)の語源はトラブルを地で行くような展開になりそうだ。
私は現在の仕事柄、季節的にオリンピックの観戦ツアーへ参加できるような状況ではないので、ほとんど他人事であるが、実際に現地でツアー客のガイドをするスタッフの苦悩が窺えるようだ。
特にパックツアー客の場合、スムーズに事が運ぶことを期待して参加する場合が多いので、瑣末なことで思わぬトラブルに発展しないことを祈るだけだ。
単なる待ち時間も1時間は苦痛以外の何物でもないが、その程度のことは覚悟しておいた方がいいだろう。
要はあまり時計を気にせずカリカリしないことだ。
ところで、ホテルだが記事にあるアテネ市内からバスで3時間のところとなると、郊外のビーチリゾートへ泊まるようなものだが、おそらくそういうところには泊まれず、本当の僻地に泊まる可能性もなくはない。
もし、貴方が格安の観戦ツアーに参加するメンバーだとしたら今からでも遅くない。
自分の泊まるホテルのWEBサイトへアクセスし、市内への移動にどれだけかかりそうか、調べておいた方がいいだろう。
ある程度の覚悟と準備ができていれば現地でのショックも和らぐはずだ。
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五輪ツアー大丈夫?日本から8000人 (2004.7.27 読売新聞)【アテネ=原口隆則】アテネ五輪の開幕を間近に控え、現地の旅行会社が観戦客の受け入れ準備に四苦八苦している。
五輪施設の工事の遅れが響き、いまだに観戦のための詳細なツアー予定表を組めないためだ。「リスクが大き過ぎる」と、五輪ツアーを一切、取り扱わないという会社も出てきている。
五輪観戦ツアーを取り扱う日本オリンピック委員会(JOC)の公式代理店6社(JTB・近畿日本ツーリスト・日本旅行・東急観光・西鉄旅行・名鉄観光)によると、アテネ五輪の期間中、日本からのツアー客は、関係者なども含めて約8000人に達する見通しだ。
これらのツアー客の受け入れにあたる現地の旅行会社は、2年前からホテルやガイドなどの確保に当たってきたが、競技施設の建設や鉄道などの交通網の整備の遅れが響き、五輪開幕まであと2週間余りとなった現段階でも、最終的なプログラムがなかなか立っていないのが現状という。
日本の旅行会社3社のツアー客など3000人以上を扱う予定の「アンフィトリオン・ホリデイズ(Amphitrion Holidays)」の極東担当者は、「いまだに競技場の駐車場さえ分からない。
乗客をどこで降ろし、どこで拾うのかも決まっていない」と嘆く。
同社では、会場近くで乗降が出来なくても近くの駅まで誘導してバスに乗ってもらうなどの対策を検討中だ。
「アンディーズ・ツアーズ(Andy’s Tours)」は、日本や韓国、アメリカなどからの観戦客500-600人を扱うが、担当者は、「とりわけ要求の水準が高い日本人客からは、『ホテルが遠すぎる』とか『ホテルの設備が悪い』とかいったクレームが出る可能性がある」と認める。
関係者によると、現地旅行会社の中には、アテネ市内からバスで3時間かかる場所にホテルを確保しているところもあるという。
一方、ミキトラベル・ギリシャ支店は早々に、“五輪ツアー戦線”から手を引いた。水田敏夫支店長(54)は「ホテルは高いし、バスもガイドも少ない。数百人単位で受け入れを頼まれたが、クレームが殺到して信用をなくしては元も子もない」と話す。日本の各旅行会社では、現地に応援スタッフや多数の添乗員を投入して対応するが、現地旅行会社の関係者は断言する。
「最初の2、3日は必ず混乱する。なぜなら、大会運営そのものがどうなるか、誰も何も分からないのだから」*************************
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