カルロス的にかなり嬉しいニュース

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スマホを操作する女性

私が本日付の産経新聞の記事を見て嬉しく思ったのは、最近の悪しき風潮である「非人間化競争」にあけくれる、いわゆる「24時間働けますか産業株式会社の企業群」がデフレの勝者として、もてはやされることにむかついていたからだ。


あるテレビ番組でやっていたマクドナルドの七条京阪店のような、「60秒サービス=砂時計が落ちきる前にお客にサーブできないときはポテトサービス」なんていうのは、やり過ぎだし、嫌悪感すら抱いていたからだ。

たまに牛丼屋で昼食を取ることがあるが、よく観察すると、あそこにいる人たちがただのベルトコンベアーの部品のように見えるときがある。

ただでさえ、数分間隔でくる帰りの通勤電車すら待てずに人を突き飛ばして行くようなバカが増えているのに、これ以上忍耐という言葉が辞書にないようなバカに合わせないで欲しいと痛切に思っていたところだった。

また、他社に負けられないとかいって、採算も度外視して、長時間営業するスーパーなどもそうだ。
実際に私の通勤経路にあたるところでは、ターミナル駅付近の店舗以外は夜遅くなど「万引きさんいらっしゃい」状態で店員も少なく、それにも加えて閑古鳥が鳴いている。

石油が自給できない国、原発に賛否両論のある国で、この実態は犯罪である。
まして、そのランニングコストが収益を圧迫して、社員を解雇したりボーナスを減らしてりしてるのだから笑うしかない。

遅まきながら、このデニーズの試みに拍手を送りたい。
たとえ今の日本の常識と反対のことをやっても、その意義を理解し、お客となってくれる人は多いのだ。

そういう職場で働く人間も、やみくもに長時間低賃金で働かされる職場に比べれば、はるかに企業利益に貢献するだろう。
つまり、そういうことの積み重ねが、斬新な良いアイデアを生み、またお客を呼び込む起爆剤になっていくのだから。

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脱マニュアル断行-「千葉のデニーズ」(2003.5.8 産経新聞

ファミリーレストランの激戦地、千葉市の中心部にあるデニーズ千葉都町店」が単一規格、マニュアル重視という従来のファミレスの常識を覆し、メニューから内外装までをリニューアルし好調だ。
お決まりの制服もない。

「デニーズへようこそ」の掛け声もなくなった。
デニースジャパンは「全国初のモデル事業。チェーン店の基本は守りつつ、各地域で独自性を出して生きたい」と成果に注目している。

制服も掛け声も

千葉市中央区都町の千葉都町店界隈は、周辺にデニーズの千葉富士見店、千葉桜木町店、千葉祐光店などが点在し、すぐ近くにはライバルの「ガスト千葉旭町店」やパスタ専門店などが居並ぶ「ファミレス激戦区」。

国内572店舗を展開するデニーズでは、他店との差別化を狙って「ファミレスの概念にとらわれなくてもいい」と発想を転換。
内装を白・黒へ変え、BGMもボサノバを流すなどおしゃれなレストランの色合いを強めた。

中でも異色なのは、単一規格化された和洋メニューの撤廃。
「上総の赤卵」などの県産品をはじめ食材の一部を独自に仕入れて調理、ドレッシングなども自店で作る。
従来のメニューの大半を変更し、価格より質を重視した。

また、「対応が機械的になってしまう」との反省からサービスマニュアルを撤廃。
基本方針を「笑顔で接する」と定め、「いらっしゃいませ。デニーズへようこそ」のお決まりのあいさつもやめた。
濃緑色の制服も廃止し、白色のシャツと黒のパンツ、スカートと色だけを指定した。
「汚さない姿勢が丁寧な対応につながる」という狙いもある。

売上高2割増

料理の待ち時間が長くなり、値段もアップ、しかも営業時間を短縮したにもかかわらず売上高は2割ほどアップしたという。
「デートに使える」「(制服の一新で)店員が変わったのかと思った」などと客の評判も上々という。

同社企画室では「成功すれば、一部のサービスを既存店に取り入れていきたい」としており、モデル事業の二号店として、埼玉県草加市の草加高砂店でも脱マニュアル型の展開をしている。

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