海外腎移植費用返還請求訴訟の控訴審始まる

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2024年1月30日に一審判決が下り「民事訴訟、一審は(原告側の)完勝」となったことに対し、被告側がこれを不服として起こした控訴審が、去る5月29日に東京高等裁判所で行われた。

このときは公開法廷で行われたため、私の投資仲間であるフリーマン友の会のメンバーも数人傍聴席に姿を見せていた。

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控訴審の争点は、海外腎移植の支援契約がどちらの責において解除されたものなのかということなのだが、NPO法人 難病患者支援の会の代表理事である菊池氏(控訴人)は、私の責任だ、私の責任だと主張しているのだが、私に言わせれば、私が2023年5月28日付で書いた「幻のベラルーシ渡航移植から1年」に関しては、当時、NPOの実質代表だった菊池氏の責任であることは言うに及ばず、その後に、彼らが私を行かせようとしたスリランカに関しても、2022年7月当時の現地情勢を鑑みれば、とうてい腎移植のための渡航などできる状況ではなかったのだ。

実際のところ、読売新聞社が出版した「ルポ 海外『臓器売買』の闇」という本の中で、当時のスリランカ情勢に対する記述もある。

第五章 社内審査、そしてスクープ

スリランカは当時、経済危機が深刻化しており、七月中旬には全土に非常事態宣言が出された。デモ隊が大統領公邸を占拠し、ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領が国外に脱出して、その後辞任するなど混乱を極めていた。外貨不足などの影響でエネルギーや生活必需品の輸入が滞り、病院では薬が足りなくなっていた。
そんな危機的な状況にある国に患者を案内し、移植手術を受けさせようとすること自体が信じられない話だった。結局、患者の渡航は中止になった。現地の受け入れ態勢が整わなかった可能性がある。

これらを兼ね合わせれば、どう見ても契約の解除は、私の責任でないことは明らかだと思うのだが、今後の審判でどうなるか。

ところで、今回の裁判を傍聴した友人の一人はこうも言っていた。

これまでほとんど裁判に関わることの無い人生でしたが、一生関わらずに済むのも幸せなことだと思いました。

私も長期化する裁判の渦中にいると、ホントにそう思うわ。
やれやれ、そうは言ってもこの先、少なくとも控訴審判決が出る7月24日までは裁判にお付き合いすることになるんだろうな。

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