去る7月14日、私は横浜市立大学附属市民総合医療センターの泌尿器・腎移植科を訪ねていた。
マスク自由化(313)後もマスクをし続ける日本人は多いが、あくまでも個人の意思の範囲なのでいいと思うが、これには例外があって、厚生労働省のお知らせには、
周囲の人に感染を広げないためにマスクを着用しましょう。
- 受診時や医療機関・高齢者施設を訪問する時
- 通勤ラッシュ時など混雑した電車・バスに乗車する時
とあって、こういったときは、従前どおり、マスク着用が推奨されている。
それゆえに、医療機関ではまるで幕府のお触れがあったように、患者に対して、相変わらず、マスク、マスクと言い続けている。
さて、マスク自由化(313)前も、日本ではマスク着用は任意(法的に強制されない)だったのだが、各企業や施設管理者が、政府の推奨という言葉を拡大解釈して、実質的に強制していた。
これに対して、政府は「マスク等の着用が困難な状態にある方への理解について」という通達を出して、各企業や施設管理者に配慮を促していたのだが、私の感覚では、大方のところは「そんなこと知るか、令和ニッポンの大罪~マスクできなければ人権なし」の状態だった。
そして、それは未だに大方の医療関係者の意識にあり、マスク自由化(313)前も後も何ら変わっていない。
私に言わせれば、「1億総病気~コロナ禍で流行るマスク皮膚炎という国民病」で書いたように、少なくとも皮膚科には長時間マスクの弊害で来院している人が多いのだから、マスクができない人への配慮があるのが当たり前なのだが、日本ではそうならない。
ところが、6月に通院したときから、横浜市立大学附属市民総合医療センターでは、皮膚炎などの症状のために、マスクができないことを申し出ると(診断書等は不要)、写真のような「マスク非着用許可」と書かれたバッチを渡されて、医療関係者や他の患者にわかるように、首から下げてくれとお願いされるように変わった。
大方の医療機関が未だにマスク、マスクと言っている中で、これは病院長の英断と言ってもいいだろう。
何で任意なのに許可申請なんだという突っ込みはなしにして、私は、多くの医療機関がこれに追随し、皮膚炎などで苦しむ患者も声を上げていくようにして欲しいと思う。
ガマンなどしていたら永久に何も変わらないのだよ。
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