9月28日は、ほぼ毎日やっている川合式デイトレードの歴史でも、年に何回あるかという惨敗モードからの逆転劇を演じた日だった。
実のところ、9月は全般的に好調だったのだが、その一因にはこの日のように負けそうで負けなかった日の存在が大きいように感じた。
居合抜き1分トレード
9月28日は、27日の日経平均先物夜間取引の終値が、26,200円と前日比120円安と、マイナスで終わったのに加え、米国市場も、NYダウ(Dow Jones Industrial Average)が、29,134.99ドルと26日の終値に比べて125.82ドル安、ナスダック総合指数(NASDAQ Composite)だけは、10,829.50ポイントと26日の終値に比べて26.58ポイント高となったが、日本市場は厳しい展開が見込まれた。
「居合抜き1分トレード」というのは、2022年4月4日付で掲載した「東証市場再編初日も好スタートのデイトレ」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証プライム市場(旧1部)銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%で損切というルールを持って行うデイトレードである。
セガサミーHD~堅実に0.5%利確
28日の地合いが悪い中でも、買いで行けそうだった銘柄の一つが、セガサミーHD(コード:6460)だった。
ただ、こうした場合は、いつものように1%の利確を狙うとリスキーなことが多々あるので、0.5%の利確ラインで決済することにした結果、無事に利確することができた。
ルネサスエレクトロニクス~空売りが裏目で惨敗
28日は地合いが悪く、日経平均株価も下落が見込まれたのと、「居合抜きツール」の常設銘柄の一つであるルネサスエレクトロニクス(コード:6723)が売りで行けそうなツールの形状だったために、空売りでゴーサインを出した。
ところが寄り付きから一気呵成に逆行高となり、損切しようと思った時にはマイナス2%のラインを超え、成行決済したときにはマイナス3%の大惨敗を喫していた。
新興市場株のトレード
9月22日の東証マザーズ指数の値動きは、寄り付きから前場は一貫して下落トレンドであったため、「トルネード1%ツール(空売り推奨)」に目線を移してトレードした方が良さげな感じだった。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
トルネード1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
トルネード1%ツール(空売り推奨)~フリー
9時18分に「トルネード1%ツール(空売り推奨)」でフリー(コード:4478)に関してシグナル4が出たとき、株価は2,614円、前日出来高比2.36倍、前日5MA比マイナス7%という状態だった。
私は地合いも悪いこともあって、この銘柄に対して空売りを仕掛けた。
しかしながら、本格的に下げたのは10時以降だったので、それまでの時間帯は0.5%の利確をするのが精一杯だった。
惜しむらくは10時以降の値動きを見なかったことだが、売りを入れたこと自体の方向性は正しかったと言えよう。
急騰傍受ツール~INCLUSIVE
28日のINCLUSIVE(コード:7078)に関しては、9時17分に「急騰傍受ツール(買い推奨)」でシグナルが、9時29分と30分に「トルネード1%ツール(空売り推奨)」でシグナル4が出た。
こういうときは、どっちなんだと言いたくなるが、キーポイントは9時17分の株価(1,162円)と、9時29分と30分の株価(1,216円、1.200円)である。
一見すると、9時半過ぎから一気に下げそうな気配も感じるが、慌てて空売りを仕掛けて失敗することも往々にしてある。
トルネード側から見てあざ笑い銘柄である(逆行高を演じる)可能性もあったので、少し様子を見ていたら上昇が続いたので買いを入れて見ることにした。
結果は、1,194円の建値で300株を買い、首尾よく1,218円(2%)ラインで利確、この日はトータルでプラスとして撤収することができた。
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