去る6月23日は、「日利1.5%トレーダー川合一啓の『株式トレード攻略』」の門下生を対象に行われるの実況中継の日だった。
14日から22日までは一般公開でも行われていたのだが、この日のものは有料会員向けのもので、時間も1時間ほど長かった。
川合さんの素晴らしいところは、こうした実況中継で、自分がやっていることに嘘偽りがないことを証明するとともに、メールで質問を送ると、丁寧な回答が返ってくることだ。
そして、川合さんが「売り」(ショートポジション)の大切さを強調することも、ほかのセミナー講師にはあまり見られないことで、FXのカリスマ、鳥居万友美さんもそうだが、私は講師の力量はどれだけ「売り」(ショートポジション)の大切さを説明できるかにあるのではないかと思った。
居合抜き1分トレード
6月23日は、22日の日経平均先物夜間取引の終値が、26,180円と前日比80円高と、プラスで終わったのに対し、米国市場は、NYダウ(Dow Jones Industrial Average)が、30,483.13ドルと21日の終値に比べて47.12ドル安、ナスダック総合指数(NASDAQ Composite)は、11,053.08ポイントと21日の終値に比べて16.22ポイント安となり、日本市場は上値が重たそうな展開が見込まれた。
「居合抜き1分トレード」というのは、2022年4月4日付で掲載した「東証市場再編初日も好スタートのデイトレ」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証プライム市場(旧1部)銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%で損切というルールを持って行うデイトレードである。
MonotaRO~手堅く0.5%利確
私が「居合抜き1分トレード」で候補に選んだのは、常設銘柄の一つであるMonotaRO(銘柄コード:3064)だ。
「居合抜きツール」の形状も、買いでいくには良い感じになっていて、迷わずゴーサインを出したのだが、思ったよりも愚図つき気味だったので、利確ラインを1%(1,826円)から0.5%(1,817円)に落として勝負した。
結果は手堅く利確に成功、チャートを見る限り、1%でも取れたようだが、その前に下落しているところがあり、ここで反騰するか否かはわからないので、堅実にいって正解だったと言えよう。
昭和電工~古の常設銘柄で手堅く1%利確
そして、1分足チャートを見ると、よく買いで利確できたな~というのが古の常設銘柄、昭和電工(コード:4004)だ。
もちろん、「居合抜きツール」が買いでいけることを示唆していたので、買いでいったのだが、始値の2,464円からわずか数分で1%以上の上昇をした後は、10時半過ぎのダブルトップを頂点に、下落一途なので、いかに「居合抜き1分トレード」が優位なのかを示すことになった。
途中参戦でも利確できたラクス
ラクス(コード:3923)は、「居合抜き1分トレード」が始まるときに、川合さんがトレード候補として示唆した銘柄の一つだ。
「私(川合さん)の言ったものをトレードしろという意味ではないんだよ」と謙遜しながらも、結果は寄り付きの1,325円から堅実に上昇、結果として、3%超の上げ幅があった。
私も1,350円のところからおっとり刀で参戦、首尾よく1%利確できた。
ということで、東証プライム市場銘柄の3銘柄のトレードで、14,700円を稼ぎ出したので、これで手仕舞っても何の問題もないだろう。
新興市場株のトレード
せっかくの川合さんの実況中継だからということで、新興市場株のトレードにも手を出したのだが、23日は東証マザーズ指数が、川合さんの実況中は上昇していたこともあり、どちらかというと買い目線でいくと勝てる可能性が高かった。
タカトリ~年初来高値更新、急騰シグナルの頻発に乗って2%利確
私が2021年2月25日付で掲載した「川合式デイトレード~急騰銘柄の勝負の肝はサインの頻発にありか」はかなり理に叶っているのではないかと思う時がある。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
トルネード1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
もちろん、シグナルの度に株価が堅実に上昇していることが肝要なのだが、この日にトレードしたタカトリ(コード:6338)もそうだった。
9時49分のシグナルでは、株価2,896円、前日出来高比4.09倍、前日5MA差異12.2%と、これだけを見ると、トリネード1%ツール(空売り推奨)で出たら、空売りの臨戦態勢に入りたいところだ。
そして、9時54分のシグナルは、株価2,918円、前日出来高比4.24倍、前日5MA差異13.0%で、株価の上昇が見られる。
そして、何より強いのは、この銘柄の日足が上昇トレンドで、年初来高値を更新中であったことだ。
結果は、100株だけしかトレードしなかったが、建値2,914円で、指値2,974円、チャートを見ても何の問題もなく利確できたことがわかる。
お遊びが過ぎたトリプルアイズ~川合式は後場にトレードすべからず
川合式のトレードシグナルは、システム上の設定でトルネード1%(空売り推奨)は元より、急騰傍受(買い推奨)でも後場に出ることはほとんどない。
それは、前場と後場では同じ銘柄でも全く違う動きをすることが多いので、川合式のトレードが不適だということによる。
そして、私がオイタをしたトリプルアイズ(コード:5026)は、9時45分に「トルネード1%ツール」でシグナル1が出現し(前日出来高比0.63倍、前日5MA差異11.7%)、それに順応した動きがチャート上に見られたので、後場早々の動きを見て、私は買いでいけると思った。
ところが、私の思惑をあざ笑うように、買いを入れた早々に、ストップロスを大幅に超える劇下げに見舞われ、最後はドテンをして取り戻したものの、前場で20,000円を超える収益を得ておいて、何してるんやの世界に陥るところだった。
まあ、このコラムをご覧の皆様におかれては、川合さんが口を酸っぱくして言うように、後場はトレードするなを肝に銘じた方がいいだろう。
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