ここ数日、CNN Japanの旅行編のニュースを見ていると、ドバイのことが多く報じられている。
私がここに行ったのは2006年のUAE・イタリア・マルタ旅行で1泊のトランジットをしたときだけなのだが、そこからのドバイの発展ぶりは目を見張るものがある。
今や世界の富裕層を惹きつける都市であり、ここ最近は、世界一を冠したアクティビティが次々に誕生している。
2021年7月9日付で「『世界一深いプール』がオープン、巨大な水中都市を構成 ドバイ」として、ディープダイブ・ドバイ(Deep Dive Dubai)が、9月20日付で「高さ世界一の観覧車が登場、10月オープン ドバイ」として、アイン・ドバイ(Ain Dubai)が、11月23日付で「高さ世界一の『360度インフィニティ・プール』がオープン ドバイ」として、オーラ・スカイプール(AURA Skypool Lounge)が紹介されている。
コロナ禍においても世界中の観光客を惹きつけるためのドバイの「世界一」アクティビティの開業は強気だな~と思うが、富裕層を呼び込むためにはこのくらいのことをする必要があるのだろう。
私がドバイに行った時のアクティビティは、デザート・サファリ・ツアー(Desert Safari Tours)くらいしかなかったような気もするが、今やホテルライフを楽しむというコンセプトがドバイの魅力になっている。
ところで、今のご時世でドバイに行くには何が必要かというと、在ドバイ日本国総領事館の海外からドバイに入国する際の手続きに関するQ&Aによれば、出国前「72時間」以内のPCR検査証明の携行が必要となっているが、入国後の隔離措置などは原則としてないので、日本への帰国後のことを考慮しなければ、気軽に旅行できる国になっている。
多くの日本人が未だに海外旅行を躊躇している最大の理由は、厚生労働省の2021年12月10日付の「水際対策強化に係る新たな措置(21)による待機について」にあるのだが、自宅等での14日間の待機がなくなるのはいつのことだろうか。
2021年12月7日付のニューズウイークの記事「オミクロン株対策で『鎖国』するニッポンの小ささ」にあるように、日本人の心の中に
ウイルスを運んでくるのは「身内」ではない「よそもの」だという、呪術的な意識が浸透している兆しであるからだ。
というのが真実ならば、それこそマスクの自主的着用と同様、半永久的に日本は鎖国を続け、2010年代に標榜された観光立国というのはうたかたの夢に終わることだろう。
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