月日が経つのは早いもので、つい先日、2021年になったと思ったら、早くも2カ月を経過した。
SNSの一つであるフェイスブックでは、親切にも「思い出」というカテゴリーで、過去の同一日にどんな投稿をしたのかを思い出させるような表示がされることがある。
私の場合、3月2日の思い出のトップ表示は、2017年3月の「ビジネスクラスで行くマレーシア・カンボジア・タイ旅行」の時の「空港投稿おじさん」、次いで、2016年3月の「Happy Birthday Kyushu Passの旅」である。
おお、こんな時代もあったな~と思い出に浸りながら、昨日の「奇跡の旅立ちへ向けて~富嶽三十六景の新パスポート取得」を執筆した。
そして、この日は日本市場の地合いも良好で、私は、ここ数日の連勝気分に浸っていたところに、大きな陥穽が口を開けて待っていたのだ。
スシロー、アンリツ~惨敗だった居合抜き1分トレード
「居合抜き1分トレード」というのは、2020年7月27日付で掲載した「コロナリストラに備えて川合式デイトレードを学ぼう」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%(1月5日のトレードから「川合式居合抜き1分トレードの損切幅をマイナス1%に縮小してみたら」を試行)で損切というルールを持って行うデイトレードである。
実のところ、2日にトレードしたスシローグローバル(コード:3563)は、前日(3月1日)に数分で勝利(1%利確)を収めていて、この日も気配値が良かったので、引き続き行けると思った。
アンリツ(コード:6754)も同じように気配値が良かったので、良好な日本市場の地合いも相俟って、これら2銘柄で全滅するなどということは想像もしていなかった。
しかしながら、2日の日経平均株価は、寄り天で右肩下がりのスタートとなり、これら2銘柄は構成銘柄でないにもかかわらず、連れ安の状態で損切させられるハメになった。
あえて言うならば、両銘柄とも寄り付きが遅いということで、買い注文を取り消すべきだった。
このところの連勝気分から慢心で臨んだのがいけなかったと言えるだろう。
やはり、川合さんの言われるように基本に忠実にやることが、大きく負けないコツなのかもしれない。
総医研HD~全く話にならなかった急騰シグナル銘柄
3月1日付で「日利1.5%トレーダー川合一啓の『株式トレード攻略』」の門下生に配信されたQ&A動画には、スクール生の一人、わらびもちさんが、急騰銘柄傍受ツールを生かして勝利を上げ続けていることが紹介されていた。
彼は、新興市場株の「居合抜き1分トレード」といった案配で、9時15分までに急騰傍受ツール(買い推奨)でシグナルが点灯した銘柄のうち、日足が良好(注目銘柄)、かつ、前日出来高比が5倍以上の銘柄を「居合抜き1分トレード」の要領でトレードしていくことで勝率を上げていると言われていた。
2日の東証マザーズ指数は、まさにその典型で、9時半には下げに入ってしまったので、まさに「居合抜き1分トレード」の要領でやらなければ、買建で利確はできないと言わんばかりの動きだった。
そもそも川合さんの理論では、9時半から10時半までは「マザーズ1%(空売り)優勢の時間帯」なのだから、その前に決着を付けるというのは理に叶ったやり方とも言えるだろう。
そこで、私も急騰シグナルが出て、勝てそうな銘柄でこの理論を試してみた。
もっとも、私の場合は、自分で以下のような基準を決めてやっているのだが、2日は新興市場の地合いも悪かったのか、全く話にならなかった。
総医研ホールディングス(コード:2385)は、川合ツールでも時折見かけるので、銘柄自体は知っていたが、コロナ禍で勝ち組と言われる医療関連にもかかわらず、株価はパッとしないので、それほど買い向かえるものではなかったかもしれない。
いずれにせよ、2日は買った途端に株価も右肩下がりで惨敗したのだった。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
マザーズ1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
ビジョナリーHD~一服の清涼剤に
ビジョナリーホールディングス(コード:9263)の空売りは、マザーズ1%ツール(空売り推奨)でシグナルが出たときに指値をして、一部だけ約定したものが首尾よく利確できたものだ。
利確ラインを2%で終わらせてしまったのだが、結果論から言えば、余裕で5%は取れていたケースだと思う。
いずれにせよ、最後の大逆転劇がなければ、2日の勝利はこれだけしかなかっただろう。
NexTone~一撃でトータルプラスにした神がかり的な大逆転劇
私にとっての奇跡は、海外旅行に行くことよりも早く、川合式デイトレードで稀に見る大逆転劇を演じたことだった。
2020年12月11日の「川合式デイトレード~どん底からの大逆転」は、新興市場株のトレードはすべてプラスで逆転したものだったが、今回は、それすら負けていたのを一撃でひっくり返したのだから、おそらく一年のうちでもほとんど見られない逆転だったと言える。
しかも、私が空売りしたNexTone(コード:7094)は、一度目の空売りのときは、仕掛けた後で、急騰傍受ツールでシグナルが出たこともあって、踏み上げに遭って損切するハメになったのだ。
マイナス1%と、損切幅が浅すぎたこともあって、この時点で、2日はご臨終というレベルにまで負けていたのだが、私の決済価格の3,765円を高値として、再度下げ始めたところで、二度目の仕掛けをしてみた。
このような凡ミスでやられたときは往々にして、その後は皮肉な劇下げをすることがよくあるからだ。
もはや最後のチャンスなので、エントリーは慎重に見極めたため、仕掛けは、3,600円台半ばに落ちたところだったが、この日は、これでもかというくらいに株価が下がった。
おかげさまで、控えめに決済した時点でも4%の利確で、2日はトータルでプラスに転じ、もう少し粘れば、トータルで10,000円程度の利益が出るところまでいけそうだった。
東証マザーズの空売り銘柄でも1%や2%で利確するのでなく、利を伸ばせるときは伸ばすという川合さんの流儀が何となくわかった一瞬だった。
最後に
2021年3月2日の川合式デイトレードは、1年に数回くらいしかないだろうと思うような大逆転劇を演じた。
考えてみれば、そうなる前に勝てるようなトレードをしないといけないので、これは大きな反省点だ。
上述したわらびもちさんの戦術は、私が2月11日付で掲載した「川合式デイトレード~今は居合抜きも新興市場も利確幅は1%で」に通じるものがあるかもしれない。
もっとも、彼の方がトレードする時間帯を9時半頃までに限ったことで、さらに優位性を高めたのだろう。
彼曰く、ここ1か月間トータルで勝っているということが、戦術の正しさを示している。
それゆえか、川合スクール生の仲間で、『五十の手習いトレーダ』の奮闘日記のパッキーさんと、主婦TOMOのトレード日記~きっとすべてうまくいく~のTOMOさんが、わらびもちさんの戦術を検証している。
こうしてみると、当面は利確1%戦術が有効なのだろうか。
余談になるが、くらしとお金の経済メディア「LIMO」に、2021年2月23日付で「来年から高校の授業に『資産形成』 政府が躍起になる子どもへのマネー教育」という記事が掲載された。
具体的には、公民科と家庭科に株式や投資信託といった金融サービスに関する内容が導入されたのです。
電子マネーなどのキャッシュレス決済や仮想通貨、金融商品のリスクとリターンなど、具体的な題材も取り扱います。金融の専門知識がない教師も多いのではという指摘もありましたが、そこは金融庁がサポートを担当します。
同庁の職員が学校に出向いて生徒に「出張授業」を行うのをはじめ、教材づくりや教師を対象にしたセミナーを実施して手助けします。
英語が話せない先生による英語の授業の二の舞にならないことを祈りたいと思うのは私だけだろうか。
こうした授業を行うなら、市井の独立系ファイナンシャルプランナーなどを活用した方が、まだマシなのではなかろうか。
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