「居合抜き1分トレード」というのは、2020年7月27日付で掲載した「コロナリストラに備えて川合式デイトレードを学ぼう」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%で損切というルールを持って行うデイトレードである。
1月5日の川合式デイトレードでは、「2021年大発会~コロナ禍の勝ち組企業は再び火を噴くか」で触れたように、「居合抜き1分トレード」の損切幅を、マイナス2%からマイナス1%にするとどうなるか、トライしてみた。
結果から言うと、今日の「居合抜き1分トレード」は情けないことに、当初に「売建」で発注していたアウトソーシング(コード:2427)を取り消して、ANAホールディングス(コード:9202)を「売建」して負けたのだ。
アウトソーシング(コード:2427)の「売建」なら、瞬殺で1%の利確ができていたものを、はっきり言ってバカとしか言いようがない。
もっとも、この銘柄もコロナ禍の勝ち組企業の一つ、川合ツールでもお馴染みの銘柄なので、押し目買いが入ったのか、大引けでの結果はご覧のとおりになった。
もちろん、5日の日本市場は地合いが悪く、おまけに、4日の菅首相の年頭記者会見では、Go Toトラベル事業の再開も当分なさそうな雰囲気が漂っていたので、ANAホールディングス(コード:9202)の「売建」は悪くなかった。(2020年1月4日 産経新聞-【菅首相年頭記者会見】緊急事態宣言なら「Go To トラベル再開難しい」)
そして、寄り付き前の気配値も売り優勢で、始値の2198.5円(前日比マイナス33.5円)からいきなり2,190円に下げたときは、これは楽勝だと思った。
ところが、底値の2,188円(0.5%利確でも1円届かず)から反転上昇し出したので、私はあわてて、セット注文(売買注文と決済注文をセットにする)による指値決済注文を取り消して、利確、損切ともに1%幅のダブル指値(逆指値付通常注文)を入れた。
ここで、マイナス1%の損切ラインは2,220円、マイナス2%だと2,242円なので、いつもの通りやっていれば損切はなかったわけである。
この事例からも、川合式「居合抜き1分トレード」の損切幅がマイナス2%になっている理由がわかり、川合さんは経験則からそう設定したと説明している。
結果的に、この日のANAホールディングス(コード:9202)は、9時22分に付けた2,228.5円を高値として、ジリ下げに転じて、後場に入ると、同値撤退のチャンスも2回生じたほどだった。
ただ、今回やった1%損切も悪いことばかりでなく、最大の利点は、早期に挽回の機会が生まれるということで、その後の結果がどうなるかは別として、後場の同値撤退だと、そこまでの機会損失が生じるリスクがあるということになる。
どちらが良いと言えるのか、今後も検証を続けていきたいと思う。
コメント
カルロス・ハッサン様
はじめまして、川合先生の受講生でこの1月に卒業しました。継続はせず自学で過ごしています。私が思うよりかなり内容の程度が高くついてゆけないからです。いやあまりにも私の程度が低かったのだと気が付きレベルアップして追いつくようにと思っています。
ハッサン様のブログはいつも楽しくまた自身の向上のためブログを読ませていただくことをお許しください。
先日、このブログの案内から高橋陽子の無料セミナーへ参加しました大変参考になりました。
今後ともよろしくお願いします。
密城様、コメントありがとうございます。
川合スクールにいらっしゃったのですね。
今では自分でおやりになっているとのことですが、川合さん曰く、ツールがなくとも川合流のトレードは可能と言ってますね。
私の経験から言っても、居合抜き1分トレードは十分に可能だと思うので、頑張ってやってみてください。
さっそくお返事ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。