およそ1年前に私を襲った負傷事故、4か月の入院生活を経て、退院した後も、しばらくは杖をついて歩くのがやっとだったものが、ここ2か月で、ビーチで泳いだり、山へハイキングへ行くことになるとは誰が想像しただろうか。
私が今回のイベントに誘われたのは、9月6日付で「激安のアパホテル&リゾート横浜ベイタワーに泊まってみた」をフェイスブックのタイムラインに掲載したときだった。
誘った友人は「もう普通におでかけOKじゃーないですか!! 脅威の回復力w 高尾山登る?ww」といった打診だったのだが、私はこのオファーに対してイエスの返事をした。
高尾登山電鉄のレトロな改札鋏の駅員さん
そして迎えた10月4日、この日の「秋の高尾山を楽しもう」というイベントには総勢18名の参加者が集った。
コロナ禍でオフ会などが激減する中で、数少ない「三密」を避けられる(!?)イベントだけに、多くの人が集まったのだろう。
参加者は、それぞれ8時半からスタートする「景信山から高尾山へ縦走コース」と、11時にスタートする「高尾山のみのコース」に分かれて、山頂を目指して歩き始めた。
ただ唯一、私は、片杖歩行でほかのメンバーのスピードについていくのは不可能なのと、疲れが酷くなれば、途中離脱もあり得たので、高尾山のみのコースかつ早出を選択することにした。
私が高尾山の麓に着いたのは、10時過ぎのこと、山の途中まで高尾登山電鉄(ケーブルカー)一択の私は、迷わずにチケット売り場へ向かう。
往復の乗車料金は950円なのだが、私が杖をついて窓口に立っているのを見たスタッフは、何も言わずに「特別割引切符」(往復470円)を渡してくれた。
観光で来るとき以外は、ほとんど使うことのない路線とはいえ、半額になるのは大きいと思った。
私が「高尾登山電鉄のレトロな改札鋏の駅員さん」というコラムを書いたのは2018年10月のこと、それから2年経っても、2020年にコロナ禍が襲っても、高尾登山電鉄の改札鋏を持った駅員のいる光景は変わっていなかった。
鉄ちゃん的には嬉しいかもしれないが、こういったものを非接触型の仕事に移行できない(設備投資ができない)のは、会社の経営の苦しさを物語っているとも言えようか。
それとも、今までにできたことをしなかったツケが回ってきていると言うべきだろうか。
ちなみに、普段は15分間隔で運行されているケーブルカーは、この日は混雑緩和のために、10分間隔で運転されていて、かなりスムーズな移動になっていた。
高尾山薬王院
ケーブルカーを降りて山頂を目指すのに、最も重要なファクターは気候だった。
この日は晴れてはいなかったものの、ハイキングをするには程よい涼しさで、懸念された雨も降っていなかったので、ちょうど良かった。
これが残暑が厳しく、Tシャツ短パンでも汗だくになる状況だったり、断続的に雨が降っていたら、山頂を目指せたかどうかわからなかった。
高尾山薬王院に着いたのは11時過ぎ、山頂での待ち合わせが13時となっていたので、お一人様の強みを生かして参拝をしていくことにした。
まずは、願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)をやってみる。
これは、参拝者がそれぞれの願いを胸に願叶輪をくぐり、御本尊様に願いが届くように大錫杖を打ち鳴らすというもので、10数名の人が順番待ちをしている。
私は、自分自身の身体健全を願い、家族の幸せを願って、輪をくぐって大錫杖を打ち鳴らした。
果たして、神様に願いは届くのだろうか。
次は御朱印をもらうのだが、最近は新型コロナウイルスの感染防止のために、手書きをしないところも増えているのだが、ここは一人一人丁寧に手書きをしてくれる。
ただ、番号札を渡して渡す方式でなく、御朱印を書き終わるまで待たされるので、なかなか順番待ちの行列が進まない。
これだけは改善できないものなのだろうか。
せっかくなので、ご本尊(300円)の御朱印に加え、金運苦抜け御朱印(1,000円)ももらった。
こちらは御朱印長に手書きするのでなく、あらかじめ印刷しているものを受け取るものだ。
欲張って二つも受け取って、果たしてご利益はあるだろうか。
20分近くも並んで御朱印をもらったら一仕事終えた気分になってしまったが、これから御本堂での参拝をして、さらに、山頂へ向かわないといけない。
それにしても高尾山は外国人にも人気のスポットだというのが良くわかる。
今は、外国人観光客は入国できないので、彼らも日本在住者と思われるが、結構な割合で外国語の会話が聞こえる。
中には母国へ帰ることが難しい人もいるだろうが、彼らは何を思っていることだろうか。
御本堂から奥之院へ向かう階段には、手すりがあるので助かるが、私にとってはかなりキツイ。
まさに究極のリハビリなのだが、これを過ぎても、山頂までの間には健常者は何でもないが、相当なアップダウンがあって、たびたび休憩が必要だ。
高尾山頂
10時40分にケーブルカーを降りて、高尾山薬王院で40分程度の参拝を挟んだので、山頂に到着したのは、12時半前だった。
概ね、1時間程度で山頂まで到達できたことになるので、私にとっては上出来ではなかろうか。
念のために上着も持参したが、それを使うこともなく、極めて快適な気候の元でのハイキングだった。
元気女子の中には、タンクトップに短パンという真夏の格好をした人もいて、てっきり外国人かと思ったのだが、薄曇りの10月では寒くなかったのだろうか。
権現茶屋(ごんげんちゃや)
ケーブルカーを降りて、高尾山薬王院に向かって20分ほど歩いたところにある権現茶屋(ごんげんちゃや)がこの日の昼食会場だった。
13時過ぎに、景信山から来たグループと、麓からの登山組を待ち合わせて、皆で下山する。
例年は往路に買い食いする程度で通り過ぎていたところ、こんなところにラーメン屋があるとは思わなったが、今回は総勢18名ということで、14時から貸し切りだ。
秋の繁忙期は名物の「天狗らーめん」(1,000円)がないとのことなので、私が頼んだのは「自然薯らーめん」(1,000円)、大盛りにすると150円増しだが、注文した人曰く「かなりボリュームがある」とのことらしい。
食後はオヤツにアマビエ団子を買ってきてもらった。
なかなか美味しかったけど、450円はちょっと高いかな。
二次会-レストランバー多花美(たかみ)
昼食を終えて下山したのは午後4時過ぎ、ここで帰宅する人、京王高尾山温泉 極楽湯へ行く人、飲み会に行く人に分かれた。
飲み会の場所は、昨年の高尾山の帰りにも寄った高尾名店街にあるレストランバー多花美(たかみ)、びっくりしたのは、コロナ禍で経営難に陥っているレストランなどが多い中で、「アルバイト急募」の張り紙だった。
コロナ禍で職を失った西東京エリアの飲食関係者の方は応募してみたらいかがだろうか。
急募 アルバイト レストラン多花美(たかみ)
週3~4日できる方 AM10:00-PM5:00 PM17:00-PM23:30
メニューの方は飲み放題込みで3,000円のコースらしい。
昨年も感じたのだが、ジジイにはこってりし過ぎる料理のオンパレードだ。(笑)
生姜焼きが出てきたときにはライスを頼んでいた強者もいたが、その後に焼きそばが出てきたので、彼はそれも食べたのだろうか。(笑)
散会したのは午後8時、そこから帰宅したら9時半を過ぎていた。
まあ、電車を乗り過ごさないで良かったというべきかな。
蛇足になるが、私が参加している「日利1.5%トレーダー川合一啓の『株式トレード攻略』」から配信される週1回のスクール生向けのQ&A動画で、私のブログのことが取り上げられていた。
まだ中身をよく見ていないのだが、どのような内容になっているのかな~
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