月日が経つのは早いもので、2019年12月10日を境に、自分を取り巻く世界が一変してから、足掛け1年が過ぎようとしている。
一方で、新型コロナウイルスのまん延で世界中の経済が混乱している中、米国の株式市場は、3月のコロナショックによる暴落を乗り越え、一種のバブルの中にいるような様相を呈している。
私も誕生日記念だと言いながら、入院中の病床からファーストレード証券(Firstrade)の口座で買い付けたバンガード S&P500 ETF(VOO=Vanguard S&P 500 ETF)がいきなり下がりだして、泡を食ったものの、今や買値をはるかに上回っている。
このような力強い米国市場に投資するためのスキルを伝授してもらうべく、10月3日に開催されたのが、リーマンインテリジェンスの杉本武寛さんが「米国株投資勉強会はもみあげ流で」と銘打った勉強会で、何と総勢32名のリスナーが集まった。
今回の講師のもみあげ氏は、米国株投資家の間ではかなり有名な方らしく、私の7月11日付のコラム「リモートワークETF(WFH)はウイズコロナ時代の申し子」でも日本語情報の一つということで紹介させていただいた。
そして、今回、日本時間の10時から2時間の予定で、オンラインセミナーを開催したところ、質疑応答も多かったためか、大幅に時間を延長して行われた。
今回のセミナーの内容は、主として
- 長期投資として最適な米国株投資
- 米国株に投資するための手法(インデックス投資・成長株投資・安定連続増配投資・高配当投資・セクター投資)に関するメリットとデメリット
- 大統領選挙に関しての解説
といった観点から説明がされたが、現時点での米国市場のけん引役は、GAFAM(Google, Apple, Facebook, Amazon and Microsoft)の銘柄であり、S&P 500 ETF (VOO)でさえ、それ以外のものは、特筆すべきパフォーマンスを上げていないという。
私はかつて、米国株投資の初級者に対しては、S&P 500 ETF (VOO)を推奨していたが、今や、2020年6月13日付で、もみあげ氏が「【米国ETF】QQQがオススメETFの理由!インデックスを上回るリターン!」と書いているように、インベスコQQQトラスト(QQQ=Invesco QQQ Trust)の方が優れているのかもしれない。
ところで、表題にあるバンガード・米国増配株式ETF(VIG=Vanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF Shares)が優れているのは、もみあげ氏曰く、不況時の下落耐性が強いことらしい。(2020年2月25日 ”もみあげ”の米国株投資-お金で幸せになる!-【米国株】VOO(SP500) vs VIG(連続増配)! 連続増配が有利?)
それに、彼の言う軍需株の組み入れ比率が高いということで思い出したのが、私が2015年12月29日付で書いた「資産形成のための比較的安全な米国株投資法」だ。
そう、ロッキード・マーチン(Lockheed Martin:株価 LMT)は米国の国策会社、この歴代の政府高官が保有しているとされる株こそ、あえて、私たちも持つべき資産なのかもしれない。
いずれにせよ、これからの資産形成過程において、米国株投資をするなら、もみあげ氏が言うように、QQQとVIGの組み合わせが鉄壁と言えそうだ。
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