8月に入って梅雨明けした関東地方、いきなり酷暑の夏がやってきて、今度はどこにも出かけたくなくなってきた。
ただ暑いだけなら私は我慢できるが、今年はコロナ禍でマスクが手放せない。
私はマスク嫌いに加えて、酷暑の戸外で熱中症にかかって転倒すると、マジメにヤバイので、病院など室内かつ必要最低限のところでしかマスクはしない。
まして、多くの人がマスクをする理由が、8月11日付の共同通信にあるような「マスクは『皆が着けているから』 日本人、『感染防止』関係なし」というのを見ると、呆れ果てて、ものを言う気にもならない。
それこそ都道府県知事やメディアが、新型コロナウイルスの感染者数ばかり言っていないで、熱中症による救急搬送者や死亡者数も報じて、真夏のマスク真理教信者を減らすべきだろう。
部屋でのリハビリ
4月6日に戸塚共立リハビリテーション病院を退院した後で、私は、毎日のリハビリメニューとして、理学療法士のOさんから、別紙のような自宅トレーニングメニューをやるように言われている。
7月までは部屋の中も涼しく、座布団を重ねてマット代わりにしていたのだが、8月になって汗をかくようになると、それはさすがにきつくなってきた。
そこで、今までは私には無縁だった「プリマソーレ(primasole) ヨガマット」を買って、それを敷いてやることにした。
厚さが4ミリしかないと、カーペットに直に寝ても同じ気もするが、とりあえず、気分だけでもストレッチということで・・・
もし、皆さんがおやりになるなら、2月8日の院内セミナーでやった「おうちで毎日できる簡単ストレッチ」などいかがだろうか。
書籍雑感:国家戦略なきニッポン~2025年 日本の死 by 水木楊
いまさら私が、1994年2月1日(つまり四半世紀前)に発刊された水木楊氏の著書「2025年 日本の死」を読もうと思ったのは、パソコンの中にブログの題材にしようと思ってスクラップしてあったメモが見つかったからだ。
私は、今、この本を読み返しているのだが、コロナ禍で浮かび上がったように、なぜ日本の政治や行政がここまで酷いのかというのがわかるような近未来小説になっている。
さて、彼は著書の最後の部分で読者の方に質問を出しているのだが、そこだけ抜粋して掲載しよう。
日本国の有権者なら下記のシナリオA、B、Cのいずれかを答える義務があると私は思っている。
つまり、これに答えられない人が、〇〇政権が云々、△△党がダメなどと政治や行政を批判する権利はないという意味だ。
もちろん、自分の考えと、水木楊氏のシナリオが完全に一致することは、ほぼあり得ないが、それは政治家(国民の代表)との関係でも同じことが言える。
つまり、どこが自分が譲れない一線なのかが明確でなければ選択できないわけだ。
ステージⅣ 崩壊の時代(2016-2025)
最後にみなさんに問題を出したいのです。
次に示すシナリオのうちどれを選ぶかということです。時点はさだめし「55年体制」が崩壊した1993年あたりにいたしましょう。
あの時点で、日本の前には四つのシナリオが横たわっていました。
シナリオという言葉を論理という言葉に置き換えてもいい。
あるいは戦略でもいいのです。シナリオA「江戸時代に戻る」
日本は外国からの嫉妬も受けず、さして問題にもされず、しかし、しっかりと独立して生きていけるような体制を確立する。
外国との相互依存度をできるだけ少なくする。
エネルギーや食糧は自給を目指す。
そのために高速増殖炉の操業を進める。
主な穀物である米は絶対に輸入しない。経済援助は無駄なことなので、即時停止する。
外国人労働者は一切受け入れず、労働者代替ロボットを国家が補助金を出して開発する。不法入国者を水際で防ぐため、沿岸警備システムを張りめぐらし、自力防衛のため核武装も辞さない。
経済成長率はゼロ。出世も賃上げも望まない。
国民は西行、芭蕉の世界に生き、欲望を自制し、上品で質素な生活を営む。シナリオB「国際化された、ヒューマニズム国家として生きる」
外国との相互依存関係をどんどん深めていく。
エネルギーや食糧は国際分業の考え方に立って、輪入に全面的に依存してもいい。
安いところから入れる。
原子力発電は軽水炉を軸にし、海外の石油、天然ガス資源の開発を積極的に進める。経済援助は思い切って増やし、日本の環境技術を無償で発展途上国に供与する。
外国人労働市湯を開放し、国内社会を新宿・歌舞伎町的な多様な文化の花咲く姿にする。軍事力は限りなくゼロに近づける。
国家の垣根を低くして、最終的には世界連邦の形成を目指す。
国家主権などという前世紀的なものにはこだわらない。シナリオC「主権を大切にした、マキャペリズム国家」
外国との相互併存関係は大切にするが、すべてギブ・アンド・テイクの原則に立つ。
エネルギー、食糧は一定量は輸入に頼ってもいいが、安全保障のためあまり依存度が大きくなり過ぎないようにする。
高速増殖炉は運転し、米は各国が日本製品に門戸を開く限り一定量輸入する道を開く。経済援助はやるが、必ず元を取る。
国益につながらない援助はしない。
だから、北方領土を返還しようとしないロシアなどには援助しない。外国人労働力は国別に枠を設け、日本に役立つものだけ入れる。
通常兵力は維持・強化し、国連軍に参加して国際紛争の解決に貢献する。
そして、日本の国際的地位を高める。二十一世紀を見つめ、アジア・太平洋に円圏を確立すべく手を打ち、通信ネットワークを広げ、国際貨物空港時代に乗り遅れないよう24時間離発着可能な空港を建設する。
要するにインフラストラクチャーでもヘゲモニーを目指す。シナリオD「無策」
ただ、事態の推移を見守り、流されるままに漂う。
みなさんなら、このA、B、C、Dのうちどれを選びますか?
どれを選んでもいいのです。シナリオAなら、もう対外関係などというものを頭に入れる必要はありませんし、シナリオBなら主権にこだわらないのですから、イライラせず、どんどん門戸を開いて、主要国の言うことを聞けばよろしい。
日本の制度、慣行、手続き、物事の決め方を世界の国々が採用してくれるよう働きかけるが、それがだめな場合は、米国の五十一番日の州になってもいいというくらいの覚悟を固める。
自分の尺度を先方が採用してくれるに越したことはありませんが、そうでなくても一向に構わない。
米国の五十一番日の州になったら、一億二千万人の人口にものを言わせてホワイトハウスに大統領を送り込むことだってできるかもしれない。シナリオCなら、始終、損得関係を考えて生きていく。
一切のヒューマニズムを排除する。
外国から多少嫌われても、強国であることの有名税くらいに考えて気にしない。一番困るのは、シナリオDです。
日本がこのDを意図せずして選択してしまったことはもうお分かりですね。
シナリオDは、なんでもあり、なんでもないというのですから最悪で。論理性が欠如しているから、戦略を立てるわけにはいかない。戦略のないところに戦術はありえない。
論理性がないから、他の国に自分の行く道を説明できない。
「顔のない日本」などと言いたい放題を言われる。日本人には言葉で表明できない、感性の世界があるなどと言う人もいるでしょう。
しかし、日本は自分たちだけで分かる世界に閉じこもるには、大きくなり過ぎてしまったのでした。自転車なら別ですが、銀座の真ん中にダンプカーが突入してきて、どのようなルールにもとづいて動くのか分からないという。
尋ねてみたら、感性の導くままに運転している、などと答える。みなが困るのが当たり前です。
もちろん、国の規模をうんと小きくして他国を困らせることのない存在になって、自分たちだけでわかる感性の世界で生きていく方法はあります。
それがシナリオAの「江戸時代に戻る」でしょう。しかし、日本にはその覚悟もなかった。
私が国会議員であれば、当然Cのシナリオを主張するが、あなたはいかがだろうか。
もし、安全保障を現状のまま続けるのであれば、シナリオB、もはや中国の朝貢国になるくらいなら、米国の属州になるのが最良の選択となろう。
コロナ禍で露呈した地方自治体間に心の垣根を作る行為は、もはや江戸時代に戻るということなのだから、一部の日本人は、そうした江戸時代の幕藩体制に戻りたいのだろう。
いずれにせよ、答えない、わからないというのは、シナリオDになるので、最も始末に負えないという結果になろう。
これがわからなくて、どうやって民主主義を機能させるのか。
少なくとも、国会議員に立候補する人間なら、これがはっきりと表明できて当然ではないか。
私がSNSで言っている天皇陛下ご親政というのは、冗談でなくて、自分の考えを論理的に表明できない、民主主義国の当事者になり切れない日本人にピッタリの政治体制だから、そう主張しているのだ。
昭和時代に年中やっていた時代劇が水戸黄門、日本人は彼のような人物をずっと待っているからだ。
相鉄沿線グルメ@うまいもの処 うちやま
リハビリトレーニングを終え、読書も終えた私は、夕食を外ですることにした。
私が7月28日に「相鉄沿線グルメ&7/28の川合銘柄に乗ってみた」で、相鉄線の希望ヶ丘駅近くの「PaPaキッチン」のことを書いたら、友人から「うまいもの処 うちやま」には行かないのかと言われて、寄ってみたのがここだ。
どこにあるのかと思ったら、前回行った店のすぐ近くだった。(笑)
ただ、すぐそばと言っても、杖歩行の身では、なかなかそうですかとは感じられない。
でも、単に食事をするのでなくて、居酒屋で一人飲みをすると、出費が嵩むな~
このご時世で、自営業者など、友人との飲み会は元より、食事も避けているという人が多いので、早くコロナ禍が収まってくれないかと思わずにはいられない。
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