SMBC信託銀行プレスティアのeフォームで海外送金登録

私が、しばらく日本から海外送金をしない間に、SMBC信託銀行プレスティア（旧シティバンク）の海外送金メニューにeフォーム（オンライン登録）なるものができていたようだ。
私が気づかなかっただけなのだが、いつできたのだろうか。

過去の海外送金登録は2017年5月に削除済
古いトークンは電池切れのため電話で取り寄せ
eフォームで海外送金登録
1. オンライン登録可能な送金先
2. 海外の金融機関の送金登録情報
最後に

過去の海外送金登録は2017年5月に削除済

2017年2月21日付の「電話・インターネット取引のための海外送金登録先削除に関するお知らせ」にあるように、2017年5月21日付で、今まで郵送で海外送金登録してあった情報は、軒並み削除されてしまっていた。

私の登録情報は、ほとんどが2009年9月以前の海外送金登録先だったので、強制削除の憂き目に遭ったようだ。
まあ、10年も経っていればFirstradeのように、送金先情報が変わっているところもあるので、仕方がないだろう。

古いトークンは電池切れのため電話で取り寄せ

SMBC信託銀行のプレスティア・オンラインで新たに送金先を登録するときは、国内外を問わず、ワンタイムパスワード(OTP)生成のためのトークン(token)が必要となる。

トークンを新たに申し込むときは、プレスティア・オンラインにログイン後、上部のメニューから「手続き・その他」を選択、ワンタイムパスワード（トークン申込・設定・変更）から「トークンを申込む」をクリックすればいい。

しかしながら、私のように古いトークンに、電池切れのメッセージ（「bAtt5」「bAtt4」「bAtt3」「bAtt2」「bAtt1」「bAtt0」）が出たり、トークンの紛失・盗難・破損時には、プレスティア・オンラインヘルプデスク（電話：国内から 0120-41-0956 又は国外から +81-46-401-2106）に連絡をしてくれとなっている。

これに関して、プレスティアオンライン、前出のメニューを表示をすると、

お客様はすでにトークンを申し込まれています。
サインオン時のワンタイムパスワード(OTP)認証の利用設定を変更する場合は、「変更する」ボタンを押してください。

と、なっていて、サインオン認証とは何かの説明は、ヘルプを見ないとわからない。
それに、ここからトークンの再発行はできないので、この書き方ではあまりにも不親切過ぎるだろう。
これに関しては、改善するように言ったので、いずれ変わることを期待している。

ちなみに、トークンの電池の寿命はどのくらいなのかというと、2014年1月に私が、旧シティバンクのトークンのことをコラムにしていたので、約6年というところだろうか。

eフォームで海外送金登録

首尾よくトークンを入手できたら、海外送金登録をeフォーム（オンライン登録）で行うことができる。

なお、海外送金にあたっては

2016年（平成28年）1月1日以降口座を開設されたお客さまは、海外送金先登録時にマイナンバー（個人番号・法人番号）のご通知が必要となります。

また、2022年（令和4年）1月1日以降より、海外送金先登録時にすべてのお客さま（居住者）で、マイナンバー（個人番号・法人番号）のご通知が必要となります。

詳しくは、「マイナンバー（個人番号・法人番号）はどのような時に必要ですか？」をご確認ください。

とあるので、法的にマイナンバーを持っていない人（2015年（平成27年）10月5日時点で海外在住で、現在まで引き続き海外勤務等の場合）は別として、マイナンバーの受け取りを拒否した人は、いずれ送金自体もできなくなるようだ。（参考：内閣府－マイナンバー（個人番号）に関する質問）

オンライン登録可能な送金先

SMBC信託銀行プレスティア（旧シティバンク）の海外送金メニューにあるeフォームへログインすると、オンライン登録できるものと、できないものの注意書きがある。

このメニューで登録できるものは「外貨建て海外送金の送金先とSMBC信託銀行宛の国内外貨建て送金」です。
国内他行宛の外貨建て送金の登録は受付できません。
画面上で登録が完了しても登録はされず、未登録の旨の連絡もされませんのでご了承ください。

それと、ハードカレンシーと呼ばれる国際決済通貨（米ドル、ユーロ、スイスフラン、オーストラリアドルなど）建ての送金は、オンライン登録できるが、

タイバーツ、シンガポールドル、オフショア中国人民元、トルコリラ、メキシコペソ、スウェーデンクローネ、デンマーククローネの通貨による海外送金の送金先を登録される場合は、海外送金登録・削除申込書をダウンロードのうえ郵送にてお申込みください。

上記の通貨による海外送金はプレスティア・オンラインまたはプレスティア・モバイルではお手続きいただけません。
送金登録後、プレスティアホン・バンキングにてお手続きください。

となっているので、私の持っている海外口座のうち、カシコン銀行(Kasikorn Bank)宛の送金登録は、原則として、郵送でないとできないというわけだ。

ちなみに、eフォームでの登録にかかる日数は、

お申込み後、登録処理に通常6-8営業日を要します。お急ぎの場合には最寄りのSMBC信託銀行支店窓口にてご送金ください。

ということだ。
HSBC香港の2営業日と比べると時間がかかるな。（笑）

海外の金融機関の送金登録情報

HSBC香港

HSBC香港へ米ドルや香港ドルで送金する際の基本情報は、ウェブサイトのFAQに掲載されている。

Q. What is the SWIFT Code and other information needed to do a Telegraphic Transfer (TT) from an overseas bank to your account with HSBC Hong Kong?

香港外の銀行からHSBC香港の自分の口座へ電子送金する際に必要なSWIFTコードや他の情報を教えてください。

A. If you would like to transfer funds by Telegraphic Transfer (TT) from an overseas bank to your account with HSBC Hong Kong, please provide the sending bank with the following information:

もし、香港外の銀行からHSBC香港の自分の口座へ電子送金するならば、送金元の銀行に以下の情報をお伝えください。

Our Bank name（当行の名称）: The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Ltd.

The address of our Hong Kong Office（本店所在地）: 1 Queen’s Road Central, Hong Kong

SWIFT code（SWIFTコード）: HSBCHKHHHKH

The beneficiary’s account number：（HSBC香港の口座番号）

The beneficiary’s name：（口座名義人を英語で記入）

For each incoming Telegraphic Transfer (TT), we collect a local service fee of HKD50, which excludes any overseas charge. As a special privilege for HSBC Jade and HSBC Premier customers, the local service fee will be waived.

電信送金に関して、海外銀行の送金手数料とは別に、HSBC香港側の着金手数料として50香港ドル（約700円）かかります。なお、HSBCジェードとHSBCプレミアのお客様に関しては、香港側の手数料が免除されます。

このほか、米ドルや香港ドル以外の通貨で送金しようとする場合の、中継銀行(Correspondent Banks)の情報は、Transfers & Payments Forms and Documents DownloadのページからCustomer Information Sheet for Inward Payments to Hong Kong (PDF)を参考にするといいだろう。

ただ、プレスティアオンラインでは、香港への送金メニューは、米ドルと香港ドルの選択肢だけしかないので、他通貨（円建て海外送金は登録不可）の場合は、海外送金登録・削除申込書に中継銀行(Correspondent Banks)の情報を記載の上で、郵送申請をすることになる。

Firstrade証券

Firstrade証券に関しての振込先の口座情報は、Fund Your Account（口座入金）のメニューにあるので、それをSMBC信託銀行プレスティアにもそのまま登録すれば良い。

注意しなければならないのは、For final credit to ***（自分の証券口座番号）of （自分の名前）を入れておかないといけないことだ。

プレスティアオンラインの「備考１、備考２：SWIFT、その他銀行コードがあればこちらにご入力ください。最終受取人および最終受取人住所等をご入力ください。」の欄に入れることになるが、これを入れ忘れると、受取りをした会社の口座で、資金が宙に浮くことになり、取り戻すのは相当な労力がかかることだろう。

なお、Firstrade証券を始めとする米国の金融機関、日本を含む第三国で米国株口座を持つ場合、IRS（米国内国歳入庁）が2018年1月からW-8BENにマイナンバーの申告を義務化しているので、マイナンバーの受け取りを拒否している方については、資産運用の選択肢が狭まっていると言えるだろう。

カシコン銀行(Kasikorn Bank)

カシコン銀行(Kasikorn Bank)には、原則としてタイバーツで送金することになるので、SMBC信託銀行プレスティアの場合は、海外送金登録・削除申込書に必要事項を記入して郵送することになる。

なお、外貨預金口座(Foreign Currency Deposit Account)について、非居住者アカウント(FCD Accounts for Non-Residents)があるので、口座を開設できれば、そこに米ドルを直接送金することもできるようだ。

送金先情報はGlobal Inward（タイ向け送金）のページにあり、How to Apply（どうやってするの）の項目に、What is the SWIFT code?があるので、それを参考にするといい。

SWIFT is a code that banks and financial institutions worldwide use to transmit messages between each other, such as international fund transfers; the protocol is serviced by the Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication.

SWIFTコードは、世界中の銀行などの金融機関が、国際的な送金などのメッセージを相互に送信するために使用するコードです。この通信規約は、国際銀行間通信協会(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)によって提供されています。

The SWIFT code is 8-11 characters long and comprises alphanumeric characters, e.g., KASITHBKXXX, which can be defined as follows:

SWIFTコードは8〜11文字で、英数字で構成されます。たとえば、KASITHBKXXXは次のように定義できます。

Characters 1-4: Bank code, e.g., KASI = Kasikorn Bank（銀行コード）

Characters 5-6: Country code, e.g., TH = Thailand（タイ）

Characters 7-8: City code, e.g. BK = Bangkok（バンコク）

Last 3 digits: Bank branch code, where XXX is used to indicate headquarters（銀行支店コード、XXXは本部を示すために使用されます。）

ちなみに、海外送金の申し込みには、本支店の所在地を入れる必要があるようだが、基本的には本店(Head Office)の所在地で構わないと思う。

もっとも、タイの銀行は資産運用に適したものではないため、少額の送金であれば、トランスファーワイズ(Transfer Wise)を使った方がいいかもしれない。

日本ウェルス銀行（NWB/Nippon Wealth Limited）

日本ウェルス銀行（NWB/Nippon Wealth Limited）は、いざとなれば日本語で問い合わせできることが利点だ。
ここへの送金方法は、Firstrade証券と同じで、一旦、会社の口座に送金して、最終受取人の氏名と口座番号を備考欄で指定するやり方だ。

日本ウェルス銀行に口座を開設すると、個人の口座番号とともに、以下の送金情報が、メールで送られてくるが、わかりやすいように、プレスティア・オンラインで登録するときの要領で掲載する。

【受取支店住所】

国名：Hong Kong（ドロップダウンリストから選択）
支店名：HONG KONG
番地：CITIBANK PLAZA, 3 GARDEN ROAD
都市名：HONG KONG
州名：（空欄）

【受取銀行】CITIBANK N.A. HONG KONG

【送金通貨】USD 又は HKD

【銀行コードの種類】SWIFT（デフォルトのまま変更不要）

【銀行コード】CITIHKHX XXX（11桁なので最後はXXX）

【口座種類】Savings（普通預金）

【口座番号またはIBAN Code】

米ドル送金の場合：5239103008
香港ドル送金の場合：5239103059
日本円送金の場合（郵送申請による都度送金のみ）：5239103091

【受取人名】NIPPON WEALTH LIMITED

【受取人住所】

国名：Hong Kong（ドロップダウンリストから選択）
住所：18 TAK FUNG STREET, HUNG HOM, KOWLOON（二段に分けて入力）

【本社（本店）所在国名】Hong Kong（ドロップダウンリストから選択）

【送金目的】金融商品取引（ドロップダウンリストから選択）

【備考1】Further credit to ***（送金通貨に応じた自分の口座番号）of （自分の名前）

【備考2】

米ドル送金の際は中継銀行（Citibank New York）のSWIFTコードを記載（Correspondent Bank: CITIUS33）
郵送申請による日本円建て都度送金の際は中継銀行（Citibank Tokyo）のSWIFTコードを記載（Correspondent Bank: CITIJPJT）

なお、プレスティアオンラインでは、香港への送金メニューは、米ドルと香港ドルの選択肢だけしかないので、他通貨（円建て海外送金は登録不可）の場合は、海外送金登録・削除申込書に中継銀行(Correspondent Banks)の情報を記載の上で、郵送申請をすることになる。