5年前に私が人生の節目を迎えたとき、地元の横浜市立図書館を利用しようと作った図書館カード、2020年1月8日付のメールで、4月6日で有効期限が切れるので、登録を更新してくれと通知が来ていた。
ところが、このとき私は聖マリアンナ医科大学病院に入院中、図書館へ行ける身体的状態にはほど遠く、本を読むならkindle本(電子書籍)でというレベルにあり、むしろ、kindle unlimited 読み放題に登録した方がいいのではないかと思っていた。
そして、4月6日の退院後も、しばらくは重たいものを持って移動するというのは困難だったので、図書館カードの更新もする気はなかった。
仮に、カードを更新しても、肝心の本は自分で持ち帰らないといけないからだ。
しかし、6月になってからかなり移動も自由になってきたのと、5月25日から新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が解除されていたので、久々に図書館へ行ってみることにした。
私が図書館に行くのは、元の職場の近くのところを入れても、約1年半ぶりのことだ。
図書館と言えば、私が「轟源次郎の第3作目は、老後の孤独に備えるための処方箋」でも触れた、定年ぼっち(高齢者)の憩いの場の一つだ。
朝の開館と同時に、新聞や雑誌の争奪戦を繰り広げ、ときには口論にまで発展する。
私もその現場に居合わせたことがあるだけに、朝一で図書館には行かない。(笑)
私が図書館に行ったのは平日の昼過ぎ、NHKのニュースでは「いや~ようやく(図書館も)開きましたね。楽しみにしてたんですよ。」という都内在住の熟年男性のインタビューが紹介されていたので、横浜市内の図書館にもかなりの人がいるのかと思ったら、ほとんど誰もいなかった。
それはそうだろう。
利用者の多くは、「いくら消毒をしてあると言われても、何人の人間が触ったかわからない本など、触れるか~」だろう。
テレビの報道がどこまで本当のことを伝えているかわからないが、エレベーターの開閉ボタンや、公共施設のドアノブさえも、素手で触らないと言っている人たちが、それが彼らの本音(付和雷同的な日本人の同調圧力負けでない)ならば、withコロナの時代に、図書館で本を借りることは半永久的にないと思う。
ということで、私も「おお、図書館に誰もいないな~、本を借りる人もいないんだな~」と呟きながら登録カードの更新だけして、図書館を後にした。
それともターミナル駅の図書取次サービスは盛況なんてことはないよな。
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