2020年の日本たばこ産業(JT)(株価:2914)と、ひらまつ(株価:2764)の配当や株主優待品は、私が入院している間に権利が生じていたので、あまり気にしていなかったのだが、退院後しばらくして、通知や品物が配達されてきたので、開けてみることにした。
日本たばこ産業(JT)株の保有目的
実質年利回り5%超えの配当金
日本たばこ産業(JT)株の保有目的は、年2回の配当金をもらうことにある。
配当性向の低い日本株の中にあって、JTの配当は高いので、私は、退職金の運用にも適していると、2018年7月22日付のコラム「2018年版ハッピーリタイアメントのためのお薦め投資法」でも書いている。
さすがに、底値近辺だった今年の4月に投資できた人が、どのくらいいるかわからないが、仮に、現時点で投資するとしたら、6月18日(本日)時点の終値が2,168.5円、2020年の1株配当予想は、年間154円(20.315%の源泉税引き後124円)、実質年利回り5.7%の配当である。
今日時点の終値で計算して、年間500株までならNISA口座に入れることによって、5年間は配当金に対して非課税の恩恵が受けられる。
そうすれば、年利回りは7%を超えることになるので、少額投資家にもお勧めだ。(参考:2013年11月29日-専業主婦と年金生活者に有利なニーサ(NISA)口座)
ただ、ここ数年は配当金が毎年のように引き上げられているJTだが、今年は、コロナ禍の影響で、7月に公表される第2四半期の決算に合わせて、配当が引き下げられる可能性があるので、その結果を待ってから投資してもいいだろう。
株主優待はご飯セット
JTの株主優待は、今年から年1回になり、100株(1単元)以上を1年以上保有という条件が付くようになった。
ちょうど私が入院している間に、株主優待申込みが終わってしまったので、ご飯セットが送られてきたのだろう。
スーパーなどで売られているレトルトご飯と同じで、電子レンジで温めれば食べられるので、ご飯を炊くのが面倒な時や、通院が長引いたときには重宝する。
確か、昨年はジャムの詰め合わせをもらったので、パン食が主流の人は、そちらを選択するといいかもしれない。
3月上旬に株主様あて発送の「株主様ご優待申込書」にもれなく必要事項をご記入のうえ、3月26日(木)必着でご投函願います。
株主優待商品は、4月中旬から5月下旬にかけて順次お届けする予定です。期限までに「株主様ご優待申込書(ハガキ)」が到着しなかった場合、ご記入に不備がある場合、またはお申し込みがなかった場合は、5月下旬以降に当社指定のコースの商品をお届けする予定ですので、あらかじめご了承ください。
コロナ禍がJT株に及ぼす影響
前述したように、今年は、コロナ禍の影響で、JTに関しても、7月に公表される第2四半期の決算に合わせて、配当が引き下げられる可能性があることは否定できない。
実際のところ、4月30日に発表された2020年度第1四半期の決算通信でも
当社グループの全社利益目標である為替一定ベースの調整後営業利益は、海外たばこ事業・医薬事業・加工食品事業での増加が、国内たばこ事業での減少を上回り、前年同期比14.0%増の1,582億円となりました。
第1四半期実績における新型コロナウィルス感染拡大の影響は限定的です。
また、本年2月に公表した2020年度の通期業績予想につきましては、第1四半期決算時には見直しを行っておりません。
新型コロナウィルス感染拡大の影響が本格化している4月以降の状況、及び為替動向を踏まえた上で事業・財務へのインパクトを精査してまいります。
とあるので、7月にネガティブサプライズがないことを祈りたい。
ただ、事業内容を見ると、主力が嗜好品であるたばこ、後は医薬品に加工食品といったものなので、それほどの影響は受けないような気もする。
仮に、配当金が引き下げられたとしても、いきなり無配に転ずるということは考えにくく、私としては引き続き長期保有銘柄の一つしておけるのではないかと思っている。
ひらまつ株の保有目的
お食事10%引きの優待カード
私がひらまつ(株価:2764)に投資しようと思ったのは、2018年2月に友人のイベントに誘われたのがきっかけだ。
このときは、株主優待が受け取れる最小単位の株数(100株)を投資した。(2018年2月23日-新作料理とワインの集い@ミュゼ、私も株式会社ひらまつに投資してみた)
それが、「レストランにおける飲食代・ホテルにおける宿泊代、飲食代の割引」なのだが、今年はコロナ禍で「三密」を避けろという風潮が強まったのに相俟って、私自身がイベントを開催できない状態にあったので、上半期は、何の価値もなかった。(苦笑)
もちろん、6月19日(明日)以降は、都道府県境を越えた移動の自粛要請が解除されるので、私自身のリハビリの進展の度合いによっては、再びイベントを開催できるかもしれないが、果たして、どうなることだろうか。
2020年3月期、配当は無配転落
元々、ひらまつ株は、配当金を期待して買ったものではなかったが、とうとう無配か、やっぱりなという感じだ。(2020年2月14日 Kabutan-ひらまつ、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も無配転落)
これで、春のコロナ禍による減益も相当なものが考えられるので、わずか100株とはいえ、呑気に持っていていいのかと思えるほどだ。
6月8日付の「コロナ後に光る銘柄の探し方 by Ms. おせちーず」で書いた
需要が落ち込みそうなところも探す。
って、もう落ち込みまくってますが・・・
ということで、6月中には損切りしようかと思っている。
従って、私が主催するひらまつレストランのイベント、年内に実施できなければないかな・・・
最後に
株式投資をするにあたって、キャピタルゲインとインカムゲイン、どちらに重きをおくかによって投資する銘柄も変わってくると思うが、配当狙いの場合は、今年のような10年に一度あるかないかの危機的状況を乗り切ってきた企業かどうかも判断基準の一つになるかと思う。
もし、今年を乗り切って、なおかつ来年以降も、高配当を出す企業があれば、そここそ長期投資に相応しい企業ではないかと思う。
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