2020年2月になると、世界中で新型コロナウイルス(coronavirus)のまん延のことがトップニュースになり、私が入院していた戸塚共立リハビリテーション病院でも家族以外の面会制限が行われるようになった。
そのような中、私はついに杖歩行の練習が始まり、理学療法士のOさんのリハビリはますます厳しさを増していった。
入院中の楽しみはランチ!麺づくしの巻
入院中の楽しみは食事、その中でもランチが秀逸だったのは、5月19日付の「戸塚共立リハビリテーション病院でリハビリ本格化」でも書いたとおりだが、2月のメニューは麺づくしの巻を披露できる程だった。
節分の特別メニューは海老天蕎麦にムース付
病院食で海老天蕎麦にムース付などというメニューが出るとは思わなかった。
2020年2月3日が節分だからということで、特別メニューなのかもしれないが、こういうメニューは嬉しい。
あまりにも嬉しかったので、オヤツをアップで撮ってみた。
きつねうどん登場、あとはラーメンを残すのみ
2月5日には、きつねうどんが登場、あとはラーメンを残すのみだが、さすがに病院食でそれはないだろうと思っていた。
ついに念願のタンメン登場
2月16日、ついに念願のタンメン登場、もちろん、フェイスブックコミュニティ「ラーメンを食べる会」にも写真をアップしたのは言うまでもない。
介護教室で簡単ストレッチ
2020年2月8日に行われた介護教室、これ以降、国内におけるコロナ禍が激しくなり、これが、入院中に私が参加した最初で最後のイベントになった。
私にとって関心があったのは、2番目の「生活習慣病のリスク」と5番目の「おうちで毎日できる簡単ストレッチ」だった。
ちなみに、1月29日に体重を計ったときは、何と12月の負傷事故前に比べて10キロ減の70キロ、いよいよ60キロ台が見えてきたかという感じなので、2番目の「生活習慣病のリスク」は退院後のリバウンドリスクといったところだった。
講師は、看護師のSさん、介護士のNさんとAくんの3人、Aくんの指導してくれたストレッチは、理学療法士のOさんが、私に課したトレーニングメニューと組み合わせてやると良さそうな感じだった。
タイと香港のSIMカードは期限切れに
今まで同一番号を維持するために、定期的にトップアップ(リチャージ)をしていたタイと香港のプリペイドSIMカードの期限が、私の入院中に切れた。
3香港は、2020年2月6日に、タイのDTACは、2020年2月10日にそれぞれ有効期限が切れた。
もはや、海外旅行どころか、歩行すらままならない状況では、インターネットでトップアップ(リチャージ)をしても意味がないので、そのまま期限が切れるままにしたのだ。
いよいよ杖歩行の練習へ
2020年2月7日からは歩行器でなく、杖での歩行練習が始まった。
2月10日には病院の敷地内とはいえ、12月10日以来、2か月ぶりに娑婆の空気を吸いに行くことができた。
私の事故当時の重症度からすれば、驚異的な回復に思えるが、まだまだ安定歩行には程遠い状態だった。
それでも、病院の周囲を歩けるようになって、自分の気持ちが退院後に向けて、前向きになっていく感じがしていった。
コロナ禍でiPhoneがお友達、月末は速度制限危機へ
2020年2月中旬から、コロナ禍によって、私が入院している病院でも面会制限が実施されることになり、家族以外の訪問が著しく制約されることになった。
友人関係のお見舞いは、1月25日の職場上司のWさんを最後に、家族しか来なくなっていたが、これで私が退院するまでは、iPhoneがお友達になることが確定したのだ。
院内Wi-Fiはソフトバンクだけ使用可能という告知がされていたが、私は、2019年7月31日に、auからIIJみおふぉんへ切り替えたので、元々ソフトバンクとは無縁だった。
従って、iOSのアップデートや写真のバックアップなど、Wi-Fi環境がないと不都合なときは、ソフトバンクWi-Fiスポット(EX)を必要に応じて契約した。
私のいた3Fには、こういったWi-Fiルータが置かれていて、誰でも使うことができるのだが、院内Wi-Fiの電波が届くのが、デイルームと呼ばれる公共エリアと、機器の周辺の部屋だけなので、私は、そこまで歩行器に掴まって歩いて来ないといけなかった。
従って、24時間使えるとはいえ、私がいた部屋の中では、院内Wi-Fiの電波が届かなかったので、昼間と就寝前の空時間しか使えなかったわけだ。
ところが、12月と1月は、ファミリーシェアプラン(12GB)で十分足りていたのが、2月は最終週を残して残量が枯渇、常にWi-Fiを単発契約(24時間プラン:467円)しなければならないハメに陥った。
従って、3月も入院が確定した段階で、私はレンタルWi-Fiを契約したのは言うまでもない。
2月のフェイスブック、コロナ禍関連投稿を振り返る
コロナ禍の足音
2020年1月29日付のBBC Japanは、「香港、中国大陸からの移動を制限へ 新型ウイルスの感染拡大受け」という記事を配信した。
この時点で、香港は中国大陸からの入国制限をしたのに対し、日本では春節を迎えた中国人観光客に対し、そのような規制をすることはなかった。
2月初めの段階では、日本全体に、それほどの危機感はなかったからだ。
それゆえ、フェイスブックの海外旅行コミュニティでも、渡航先で新型コロナウイルスがまん延しているかという話題が主であり、日本政府が何もしていないことへの懸念はあまりなかった。(2020年2月1日 AFPBB News-新型コロナウイルス、感染者が確認された国と地域)
私の友人のまことさんも、2020年1月28日の段階では「スワンナプーム空港ラウンジ巡りその1@沖縄・別府旅行」をやっていたくらいなので、当時を振り返れば、今の事態はまさに想像の埒外と言わざるを得ないのかもしれない。
中国への過度の支援のツケ-マスク狂騒曲の始まり
2020年2月になって市井では、マスクの品薄が話題にのぼり始めた。
私も、そういったニュースに接し、退院後を見据えて、マスクを病院の売店で買っておいた。
ただ、2月12日付の産経新聞で「新型肺炎で品薄のマスク『週1億枚供給できる見通し』 菅長官、増産要請で強化」ということが報じられる一方で、中華人民共和国駐日本大使館のウェブサイトでは、2月13日付で「中国の新型肺炎感染予防抑制対策に対し、日本各界から積極的な義援金、支援物資」という本末転倒なことが行われていたことが発表されていた。
中国で新型コロナウイルス肺炎の感染が発生して以降、日本の中央と地方の政府および社会各界は次々に中国に見舞いの意を表し、いち早く支援の手を差し伸べ、義援金、支援物資を積極的に送った。
在日華僑・華人なども自ら進んで思いやりの気持ちを表明した。
大まかな統計によると、2月7日時点で、日本国内各界から寄せられた累計支援物資の内訳は次の通り。防護マスク633.8万枚余り、手袋104.7万点余り、防護服およびバリアガウン17.9万着余り、ゴーグルおよびフレーム7.8万点余り、防護キャップ1,000個、靴カバー1,000枚、防護靴30足、大型CT検査設備1台(300万元相当)、体温計1.6万本余り、消毒液1.15トン、消毒粉1トン、消毒用品2,400点余り。義援金は累計で3060.2万元相当(2889.8万人民元、2675.1万日本円)。
そのうち、日本の中央と地方の政府から寄せられた累計支援物資の内訳は次の通り。
専門の医療用マスクと防護マスク113.2万枚余り、手袋9.4万点余り、防護服6.9万着余り、ゴーグルおよびフレーム7.3万点余り、体温計100本、消毒液1.15トン。
企業と民間団体から寄せられた累計支援物資の内訳は次の通り。
防護マスク158.5万枚余り、手袋28.5万点、防護服およびバリアガウン8.2万着、ゴーグル1,700点、防護キャップ1,000個、靴カバー1,000枚、防護靴30足、大型CT検査設備1台(300万元相当)、消毒用品など2,400点余り。義援金は累計で2888.9万元相当(2850万人民元、610万日本円)。
在日の中国系企業、華僑華人、留学生などから寄せられた累計支援物資の内訳は次の通り。
防護マスク362.1万枚余り、手袋66.8万点余り、防護服2.8万着余り、ゴーグル3,985点、体温計1.6万本、消毒粉1トン。義援金は累計で171.3万元相当(39.8万人民元、2065.1万日本円)。
さらには、2月23日付の時事通信「中国へマスクなどを緊急支援」には呆れて物が言えなかったことを思い出す。
このように、日本政府が中国支援を続ける理由は、「新型肺炎に国を挙げて中国と共に戦う 日本与党両幹事長」(2020年2月9日付 中国駐日本大使館-中日協力)という記事にも表れている。
二階幹事長は次のように述べた。
日本は中国の新型コロナウイルス肺炎感染を自らのこととして受け止め、謹んで心からお見舞いを申し上げる。
中国は現在、感染予防抑制に積極的に努力している。われわれはよく、まさかの時の友は真の友と言います。
日本は国を挙げて、全力で中国にあらゆる支援を行い、共に感染と戦う用意がある。日中両国が団結して協力すれば、できないことは何もないと信じている。
われわれは必ず感染に打ち勝つことができる。
二階氏はすでに12万着の防護服を集めたことを明らかにし、中国の湖北、浙江、広東などの医療機関に一日も早く送ることを表明した。
そして、2020年2月27日付のダイヤモンドオンラインでは「中国人の日本に対するイメージが新型肺炎で好転、抗日ドラマ放送中止も」という記事が配信されている一方で、5月13日付のニューズウイークでは「尖閣沖で日本の漁船を狙い始めた中国海警局」、5月17日付の時事通信では「尖閣、挑発緩めぬ中国 軍艦並み、巨大公船も警戒-『グレーゾーン』対処課題」と報じている。
どちらが中国共産党政府の素顔か語るまでもないだろう。
日本政府、地方自治体や民間企業が中国を支援したお返しが、中国公船の尖閣諸島への領海侵入というのを、日本の政財界の要人、特に与党の両幹事長はわかっているのだろうか。
2月7日に、孔鉉佑駐日大使に対し、「中国は現在、感染予防抑制に積極的に努力している。われわれはよく、まさかの時の友は真の友と言います。」と言った自由民主党の二階俊博幹事長、そして、同席していた公明党の斉藤鉄夫幹事長は、その親友から尖閣諸島に大砲を撃ち込まれても同じことを言うのだろうか。
安倍一強のツケ-彼の代わりが誰もいない日本
コロナ禍の最前線で働く人を蔑ろにする霞が関の官僚たち
2022年2月22日付のNHK News Webの記事で「クルーズ船で業務 厚労省職員 多くがウイルス検査せず職場復帰」というものがあった。
要するに、日本で最初に新型コロナウイルス感染症のことが大々的に報じられた「ダイヤモンド・プリンセス」の件だが、船内で事務作業にあたった厚生労働省などの国の職員4人の感染が明らかになっていたにもかかわらず、残りの職員について、ウイルス検査も何もせずに、そのまま職場で何事もなく働かせていたことが報じられた。
そうかと思えば、翌日のNHK News Webの記事では「クルーズ船対応の医師や看護師は検査対象外 厚労省」とあり、厚生労働省の言い訳は「医療関係者は感染を予防する技術を習熟し、十分に対策しているから」というものだった。
もはや、ここまで来ると大したものだとしか言いようがないだろう。
その話題の「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船した岩田健太郎教授の、新型コロナの事実と対策をまとめた書籍「新型コロナウイルスの真実」が4月12日に刊行されている。
是非ともお読みになってみてはいかがだろうか。
誰の目にも疑問符が付き始めた安倍政権の新型コロナウイルス対策
2020年2月27日付のニューズウイークは「 『安倍首相はどこ?』 新型ウイルス対策、厚労相に丸投げでリーダーシップに批判」という記事を配信した。
この頃になると、自民党支持者でさえ、彼に愛想を尽かし始める人も出始めた。
また、同日付の東京新聞が「新型肺炎 各国、大規模対策費 シンガポール5000億円 米国2700億円 日本153億円」と報じたのに対し、私は、外国に対しては大盤振る舞いするくせに、なぜ自国民に対して、こんなに渋チンなのかと思った。
日本の新型コロナウイルス対策に思う
私は、今回の日本政府の新型コロナウイルス対策を見て、もはや日本は中国の朝貢国なのではないかと感じた。
そうでないと言うなら、日本国民が困窮しているのに、中国支援とかバカではないかと思う。
私は、日本の政権中枢にいる人たちが、国を維持していこうという気概も持ち合わせない以上、アメリカの準州にでもなった方が幸せなのではと思うようにまでなった。
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