2020年1月10日に、戸塚共立リハビリテーション病院に転院となった私は、その日の午後から、2人の女性セラピスト(理学療法士のOさんと、作業療法士のGさん)の元で、本格的なリハビリが始まった。
個室で療養開始
1月17日から2月13日までの約1か月間、私は個室で療養することになった。
個室の場合は、差額ベット代がかかるし、私が5月12日付のコラムで掲載した限度額適用認定証の対象外になる。
従って、自費で入る人は、高額所得者か、交通事故などの被害者(加害者負担)が多いように思うが、ラッキーなことに、私の場合は病院側都合で入ることができた。
ちなみに、私が入った部屋は日当たりが良すぎて、特に昼間は、真冬なのに半袖短パンでも寒くないくらいな場所だった。
それに、部屋の中にトイレや洗面所があり、ここで携帯電話をかけられたのは、コルセットを付けて、歩行器がないと病棟内を動けない私にとっては非常に便利だった。
朝は川合式デイトレードから
私が2020年5月10日付のコラム「コルセット装着でリハビリ本格開始、療養費(治療用装具)の支給申請も忘れずに」で書いたように、「本業のつもりで川合式デイトレードに注力を決意」というのは、戸塚共立リハビリテーション病院に来ても揺らぐことはなかった。
従って、リハビリのスケジュールも、平日はできるだけ9時から9時40分の時間帯を外してもらうように交渉した。
セラピストの人たちは、それによって、初回のリハビリと2回目の間隔がなくなってしまうこともあるよと言ったが、私にとって、それは大した問題ではなかった。
もちろん、私は、有料会員のみが使える川合一啓トレーダーの開発したツールを使ってトレードした。
このツールは「居合抜きツール」と言われる、朝一の寄り付きで勝負する銘柄を診断するものと、「マザーズ1%ツール」と呼ばれる、午前中に東証マザーズ銘柄を空売りするタイミングを計るためのものがある。(2020年4月6日から、急騰銘柄傍受ツールが追加された。)
リハビリのスケジュールとトレーニングメニュー
リハビリのスケジュール
リハビリのスケジュールは、聖マリアンナ医科大学病院が、平日のみ(週末と年末年始休暇中は休み)で毎日1時間(たいてい14時から)しかなかったのに対し、こちらは、年中無休で1日2時間20分(1時間枠+40分枠2回)というものだった。
また、1月15日には、理学療法士のOさんから、ベッドの上で自主トレをやるようにと、トレーニングメニューを渡された。
私は、この時点では、まともに立つことも歩くこともできず、車椅子でしか移動できなかったので、寝ながらできる筋トレが基本的なメニューとなっていた。
朝食が終わって9時になると、その日の担当セラピスト(メインの担当が休みのときは代理の人)が病室までスケジュールを伝えに来て、リハビリが始まる時間になると、彼女たちが病床からリハビリルームまで付き添ってくれる段取りだった。
そして、1月23日になると、歩行器を使って病棟内を歩くことが自主トレに加わり、ますます厳しさを増していくのであった。
リハビリルームでのトレーニングメニュー
リハビリルームでは、理学療法士のOさんが主に筋トレを、作業療法士のGさんは、日常生活で使う動作を訓練する(復活させる)といった役割分担がされていた。
もっとも、Oさんがやる筋トレは、当時の私には相当にきつく、真冬なのにTシャツ1枚でも汗だくになるほどだった。
1か月ほど経過すると、私や、別のセラピストは、彼女の筋トレを「部活」と呼ぶようになっていた。(笑)
リハビリルームが冷暖房完備とはいえ、何しろ2月に、半袖のポロシャツ姿にもかかわらず、暑いというのが口癖のOさん、Tシャツ短パンなのに汗だくになっている私、周囲から見れば、どう見ても部活としか言いようがなかったのだ。
このとき、私のところにお見舞いに来てくれた某看護師曰く、「リハビリは泣きながらやるのよ!」と言っていたことが思い出される。
当時は、そこまでやらんといかんのかな~というのが正直なところだったが、彼女がセラピストだったらOさんよりきつかったかもしれないと思ったのも事実だった。(笑)
病院食にしては昼食はかなり高評価
戸塚共立リハビリテーション病院に来て良かったことの一つは、入院中の楽しみであった食事、その中でも昼食がかなり恵まれていたことだろう。
朝食と夕食はそうでもなかったが、昼食はフェイスブックでも結構アップしたほどだ。
もしかすると、リハビリでやる筋トレでエネルギーをかなり消費するので、昼食は内容が充実していたのかもしれない。
ダイエットをする人が苦労する食事療法と運動という二つのことを、ここでは何の苦労もなくできたことは良かったと思っている。
昼も夜もiPhoneがお友達~フェイスブックでコロナ禍関連投稿開始
中国発の新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)について
私が入院中に、中国発の新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)のことを、初めてフェイスブックのタイムラインに上げたのは、2020年1月23日付のNewsweek Japanの記事「新型肺炎の死者8人増の17人に 中国内の感染者470人以上、ウイルス変異か」だった。
私はこのとき
中国の新型肺炎、2003年のSARS並みになるのかなぁ
東京オリンピックは大丈夫か?
と投稿したが、それほど大事になるとは思っていなかったし、友人たちの反応も同じようなものだった。
そして、我が国の第201回通常国会は、2020年1月20日に召集されたが、衆議院における安倍晋三首相の施政方針演説には、中国の新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)のことは、一言も触れられていない。
本年のオリンピック、パラリンピックもまた、日本全体が力を合わせて、世界中に感動を与える最高の大会とする。そして、そこから、国民一丸となって、新しい時代へと、皆さん、共に、踏み出していこうではありませんか。
第四次産業革命がもたらすインパクトは、経済のみにとどまらず、安全保障をはじめ、社会のあらゆる分野に大きな影響を及ぼします。国家戦略としての取組が必要です。
その基盤インフラは、通信です。5G、ポスト5G、更にその先を見据えながら、大胆な税制措置と予算により、イノベーションを力強く後押しします。安全で安心なインフラがこれからも安定的に供給されるよう、グローバルな連携の下、戦略的に取り組んでまいります。
日朝平壌宣言に基づき、北朝鮮との諸問題を解決し、不幸な過去を清算して、国交正常化を目指します。何よりも重要な拉致問題の解決に向けて、条件を付けずに、私自身が金正恩委員長と向き合う決意です。
日本と中国は、地域と世界の平和と繁栄に、共に大きな責任を有しています。その責任をしっかり果たすとの意志を明確に示していくことが、今現在の、アジアの状況において、国際社会から強く求められています。
首脳間の往来に加え、あらゆる分野での交流を深め、広げることで、新時代の成熟した日中関係を構築してまいります。
いかなる事態にあっても、我が国の領土、領海、領空は必ずや守り抜く。安全保障政策の根幹は、我が国自身の努力に他なりません。
この春から、航空自衛隊に宇宙作戦隊を創設します。更には、サイバー、電磁波といった新領域における優位性を確保するため、その能力と体制を抜本的に強化してまいります。
最も早く、今国会で中国の新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)のことを取り上げたのは、1月24日の参議院本会議、国民民主党の大塚耕平議員の質問と、それに対する安倍晋三首相の答弁で触れられている。
初めに、新型肺炎について伺います。
発症元である中国の状況、日本を含むその他の国の状況、感染拡大防止のための対策について、できる限り詳しい情報の説明を求めます。(安倍晋三首相)
新型コロナウイルスの感染拡大の防止に向けた対策についてお尋ねがありました。
まず、今般の中国武漢市における新型コロナウイルスに関連した感染症については、一月二十三日の時点で中国において五百七十一名の患者が確認されており、そのうち十七名が亡くなっているほか、日本のほかにタイ、韓国、台湾、アメリカでも武漢市に滞在歴のある患者が確認されていると承知しております。
我が国においては、本日、新たに中国からの旅行者一名が当該感染症の患者であることが確認されました。
このような状況の中で、まずは一月二十一日に関係閣僚会議を開催し、私から、検疫における水際対策の一層の徹底、感染症の発生状況等の情報収集の徹底、国民に対する迅速かつ的確な情報提供などについて指示を出しました。
その後、中国において患者が更に拡大していることを踏まえ、昨日には、武漢市に対する感染症危険情報レベルを二に引き上げ、不要不急の渡航はやめるよう促すとともに、中国からの全ての航空便において機内アナウンスによる呼びかけや健康カードの配布を行うよう各航空会社に要請すること、全国で患者の検査を可能とする体制を整備することなど、検疫における水際対策や国内における検査体制の更なる強化を図ることとしました。
また、昨日から本日にかけて、世界保健機構、WHOは、今般の新型コロナウイルスに関して緊急委員会を開催し、現状について、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言する状況にはないが、人から人への感染症は認められると発表しました。また、中国以外の国に対し、感染の拡大を防止するため、積極的なサーベイランス等が重要である旨の助言を行いました。
本日、このような発表を受け、改めて関係閣僚会議を開催し、水際対策の一層の徹底、サーベイランス強化のための検査体制の整備、日本人渡航者、滞在者の安全確保など、万全の対応を講じるよう指示を行ったところです。
引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大の防止に向けて、全力を挙げてまいります。
さらに、自由民主党の野上浩太郎議員の質問、それに対する安倍晋三首相の答弁がある。
質問や答弁の内容は、前出の大塚議員とのやり取りと大差ないので、割愛するが、後々になって、安倍政権の旗色が悪くなってきた頃に出ていた、野党は中国の新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)に全く質問しない云々は、全くのデタラメであり、フェイクニュースであったと言えよう。
まあ、2019年9月13日付の週間実話の記事「自民党を影で支えている!?“ネトウヨバイト”のウワサは本当か?」という話もあるので、裏取りができるものはした方がいいだろう。
ただ、このときに安倍首相が、彼らの質問に対し、紋切り型の答弁をするだけではなく、キッチリと中国発の新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)の脅威に向き合っていれば、今のような体たらくはなかったのではないかと思う。
習近平国家主席の訪日について
媚中政治家と揶揄される二階俊博自民党幹事長の質問と、安倍晋三首相の答弁は1月22日の衆議院本会議で行われた。
このときは、日本人のほとんどが中国発の新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)について他人事であり、それは日本のトップも変わらなかった。
私は、二〇一七年に、中国共産党中央党校において、ともにつくるという共創という言葉を日中外交史上初めて使い、演説を行いました。(2017年12月28日 日経新聞-日中「互恵から共創」提唱 二階氏、北京で講演)
世界の平和と安定は日中がともにつくり上げていかなければならないという責任感、使命感、決意を述べたものであり、日中の関係改善に長く取り組んできた一人の政治家としての信念を述べたものであります。
もはや、日中新時代を迎え、日本と中国は二カ国だけのことを考えてよい時代はとうの昔に過ぎ去り、日中は、ともに世界の平和と安定に責任を持ち、世界の国々をリードしていかなければならないと心の底から私は信じております。
ことしは、習近平国家主席をお迎えする年であります。歴史的に意義の大きい訪日として位置づけ、何としても成功させなければなりません。
安倍総理の日中新時代へのお気持ちをお伺いしたいと思います。
(安倍晋三首相)
日中新時代についてお尋ねがありました。
日中関係の発展を支える重要な柱の一つは政党間の交流であり、これまで二階議員が日中関係の発展に大きな貢献を行われてきたことに改めて敬意を表します。
御指摘のとおり、日本と中国は、地域や世界の平和と繁栄に、ともに大きな責任を有しています。日中両国がこうした責任を果たしていくことが、現在、アジアの状況において、そして国際社会からも、強く求められています。
習近平国家主席の国賓訪問を、その責任をしっかり果たすとの意思を内外に明確に示していく機会としたいと考えています。
このときは、中国の習近平国家主席を国賓として迎えるということが、日本外交の最大の焦点だったゆえに、2月以降に、中国発の新型肺炎(新型コロナウイルス感染症)が世界的な脅威となっても、安倍政権が手をこまねいていた結果となった。
自民党の二階俊博幹事長を始め、中国共産党中央党校との交流事業をやっていた外務省もズブズブに中国に嵌っているのだから、新型コロナウイルスがどれだけまん延しようが、中国人観光客の訪日をシャットアウトするなどということができるわけがなかったのだ。
ちなみに、歴代の中国共産党中央党校の校長に、習近平国家主席がいるのだから、何を言わんかであると思う。
いよいよタイに出家か(笑)
お気づきの方もいるかと思うが、私のヘアスタイルは以前と変わったのだ。
タイに出家しようかな~とかいうのは冗談で、実のところ、負傷事故で入院していなければ、新しいパスポートの更新に合わせて、友人の理容室であるブルーバードで新生デビューを果たそうと思っていた。
まあ、結果的には、長期入院ですべての予定が狂ってしまったわけだが、とりあえず今後ともよろしくお願いします。
最後に、お見舞いメールをくれたさっくんに感謝します。
でも彼が1月11日に送信したのに、私の手元に届いたのは1月18日、e-mailではなくて、国際普通郵便でも届く時間のかかりようだったな。(笑)
そういえば彼の書いたニューヨーク、あれから9年も経ったのが信じられないな。
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