中国・香港市場異変で10年ぶりにプットワラント投資を実施

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去る6月20日付のロイターニュースは「新興国、先週の米利上げ以降で55億ドルが流出=IIF(英文記事:Investors pull $5.5 bln out of emerging markets in last week – IIF)」という記事を配信した。

つまり、現地時間で6月13日の米国連邦公開市場委員会(FOMC/Federal Open Market Committee)において、利上げが発表されて以降(2018年6月14日 ブルームバーグ-FOMC:今年2度目の利上げ決定、年内あと2回に予測上方修正)、アジア諸国から資金を引き揚げる動きが加速しているというわけだ。

米国の利上げ発表後に下落基調にあった香港ハンセン指数(Hong Kong Hang Seng Index)は、国際金融協会(IIF/The Institute of International Finance)がデータ公表した6月19日には800ポイント超えの暴落を演じて、5月7日以来の30,000ポイント割れとなり、その後も下落基調は続いている。

一方、中国の上海総合指数(Shanghai Stock Index)も、2016年9月以来の3,000ポイント割れとなり、弱気相場入りするのではないかという観測が流れている。(2018年6月22日 ブルームバーグ-上海総合指数、このままいけば弱気相場入り-景気減速や対米貿易懸念

そこで、私は保険を掛ける意味で、リーマンショックが起こった2008年以来、10年ぶりにHSBC香港の投資口座でワラント(warrants)を買うことにした。

ワラントは、オプションを証券化した有価証券で、ワラントの対象銘柄や株価指数(underlying)が上がると思えばコール(call)、下がると思えばプット(put)を買うことになる。

コールワラントは、ある商品(株式や為替など)を満期日に特定の価格(権利行使価格)で買うことができる権利をいい、プットワラントは売ることができる権利で、ワラントの価値に大きな影響を及ぼすのは、原資産価格(Underlying Price/Spot Price)、ボラティリティ(Volatility)、残存期間(Expiry/Maturity)の3つと言われている。

要するに、ワラント価格は実態価値(Intrinsic Value)と、時間的価値(Time Value)で構成されているので、原資産に値動きがないと儲けることができないし、時間が経過するごとに価値が少なくなっていくからだ。

とにかく、10年前にやったワラント投資のことを思い出しながらやるのはなかなか骨が折れる。

2007年5月13日付で掲載した「HSBC香港でワラント投資を」がマニュアルなので、それを見ながら少額の買いを入れてみる。<用語集のダウンロード(Excel)
原資産銘柄(Underlying Stock)を何にするかで悩むことはない。
ハンセン指数(HSI/Hang Seng Index)で決まりだ。

もし、別の銘柄にしたければ、Macquarie Warrantsの方が検索ツールとしては優れているので、こちらを使うといいだろう。
幸いに、当時書いたことは概ね生きているようなので、1か月後を目途に清算するつもりでやってみる。

HSBC香港の投資口座では、ベアマーケットになったときの対処方法は、プットワラントを買うか、米国株口座でベアのETFを買うしかないからだ。
私の場合は後者でも構わないのだが、ベアのETFに投資するなら、ETF DatabaseよりInverse/Short China ETF Listが参考になるだろう。

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