金融セミナー講演初舞台 IN 大阪

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金融セミナー講演初舞台 IN 大阪
去る3月25日、関西の投資仲間のファイナンシャルプランナーである杉本武寛さんのお招きで、リーマンインテリジェンス-ほったらかし資産運用はもうかるの? ~お任せ投資の話題でランチ会~のゲストスピーカーとして、講演させていただくことになった。

私としては、副業の初舞台というわけだ。
テーマは、HSBC香港の口座を使った体験談や苦労話、実際に買ってみた金融資産などの話をしてくれということだった。(参考:HSBC香港の口座開設と活用について

もっとも、当日は司会進行役の吉田さん(彼も私の投資仲間だ)が話題を振ってきて、それに乗って話をすれば良いと言われていたので気が楽だった。

そして、セミナー当日、吉田さんがいきなり話を切り出したのは、何とダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)のことだった。
私がこのファンドに投資したのは2012年6月、首尾よく投資元本とほぼ同額の配当金をもらい終えたのは今年の2月だ。

2016年11月22日に「REIT(不動産投資信託)の宴は終焉間近か」というコラムを書いたものの、嬉しいことに、このファンドの分配金率の切り下げはなく、純資産総額も大きな減少に見舞われることなく推移しているため、私自身、現時点でも保有を継続している。

ワールドインベスターズ時代から交流が続いている吉田さんは、2012年10月28日の関西オフで(2012年11月9日-関西オフの宿泊は高槻の温泉で)、私がこのファンドに投資していると宣言した続報が気になったらしい。(笑)

ところで、肝心のHSBC香港ネタなのだが、やはり苦労するのは英語、海外旅行でホテルを使ったり、公共交通機関に乗るのとはわけが違う。
そうはいっても、すべてのページを読みこなす必要はないので、香港HSBCお助け支店や、アメジスト香港スタッフブログ、各種の翻訳サイトなどを利用しながら、よく使う単語をマスターしていけば、何とか口座を使いこなすことができるだろう。

しかしながら、ATMカードのアクティベート(activate)や、セキュリティ・デバイス(security device)の交換(世代交代)など、口座を何年にもわたって保有している間には、どうしても英語を使わざるを得ない局面が出るので、英文和訳などに時間をかけるだけのモチベーションを高める上でも、口座のステータスはアドバンス(Advance)かプレミア(Premier)にするのが望ましい。

そもそも、パーソナル・インテグレーテッド・アカウント(Personal Integrated Account)(旧スマート・バンテージ)は、香港在住者用との位置づけから、非居住者の開設は困難になっていると聞くし、たとえ開設できたとしても、わざわざ香港までの渡航費用をかけてまでやる意味がないだろう。

もちろん、こうした海外の口座開設は、観光旅行や出張のついでに行くぐらいの気持ちがないと、費用対効果が割に合わないものになるだろう。

それと、私が2016年12月時点でカスタマー・サービスに確認した限りでは、下記のように、パスポート及び英文で住所記載がされた書類と、初期預入金(initial deposit)の持参、そして、英語か中国語で行員とのコミュニケーションが取れることが口座開設要件となっているので、ほとんど外国語ができないという人は注意が必要だろう。

とりあえず、これから新規に口座を開きたいという人は、下記の回答文にかかわらず、Contact HSBCから必要書類の確認と、回答文の印刷をして持参した方がいい。

それと、最も重要なのが香港の銀行に口座を開設する理由だ。
これが英語で説明できないために開設を拒否される場合もあると聞く。

一番無難なのは、「将来の海外移住に際し、日本の金融機関の方針で、海外移住者などの非居住者は口座を閉鎖しなければならないルールになっている。(If I am nonresident in Japan in the near future, most of Japan’s financial accounts must be closed under the terms and conditions.)」と、海外移住を仄めかして必要性を説明することだろうか。(2015年4月30日-出国税の導入も決定、海外赴任やロングステイ予定の個人投資家はどうすべきか

また、投資口座を開設するときに行われるRisk Profiling Questionnaire (RPQ)は、英会話が必須となるので、あらかじめウェブサイトから質問項目をチェックしてから臨むようにしよう。

ここまでして、わざわざ香港まで口座を開きに行く意味合いだが、「日本における外国株投資ツールの充実と海外口座を巡る最近の情勢(2015年4月21日)」をご覧いただいた上で判断されるといいだろう。

ただ、HSBC香港で米国株口座を開き、私が投資しているような高配当銘柄や、下落相場に備えた多様なインバース型ETF(Inverse ETF)に投資したいなら苦労する価値はあるだろう。(2012年10月5日-HSBC香港の投資口座保有者は米国株口座の追加は郵送でOK

私のブログ記事を読んでいただいた読者の投稿によれば、日本の証券会社では自社の毎月分配型ファンドと競合するような高配当ETFは買えないところが多いからだ。(2015年11月5日-米国高配当株の新規投資案件をピックアップしてみた
さて、私がセミナーで紹介したHSBC香港で販売している毎月分配型ファンド(monthly dividend funds)だが、実のところ、Search Unit Trustsから検索するのはかなり大変だ。

検索条件をFund typeからFixed Incomeと指定しても200種類以上のファンドが出てくる。
こればかりは私もHSBC香港へ行ったときにリレーションシップ・マネージャー(Relationship Manager)に聞いているのだが、そのうちの一人であるジョン・ラウ(John Lau)さんが私に勧めてくれたのが、高金利通貨である豪ドル建てのAB – American Income Portfolio (Class AT-AUD Hedged-MDIST Cash) (fund code: U62407)と、JPMorgan Asia Equity Dividend (AUDH-MDIST-CASH) (fund code: U62659)の2つで、過去の基準価額(fund price)も比較的安定している。

彼は、オーシャンセンター支店(海洋中心分行:九龍尖沙咀海港城海洋中心三階361-5號 Ocean Centre Branch: Shop 361-5, Level 3, Ocean Centre, Harbour City, Tsim Sha Tsui, Kowloon: tel +852-2233-3000)に在籍しているのだが、日本語が通じることから、最近は彼のところへ行くことが多い。

これらのファンドのリスクレベルは通貨によって異なるので、2年に1回更新が必要なRisk Profiling Questionnaire (RPQ)をチェックしてから購入手続きをした方がいい。

ここまできて、私が紹介しているファンドが毎月分配型のものが多いことにお気づきのことだろう。
いろいろな投資本やセミナーでは否定的な意見が多いが、私は使いようによっては有用なものだと考えている。

詳しくは、「Toward a dream-come-true『経済的自由への扉は開かれた』」でも書いたが、それに加えて、今では毎月の配当金が入ることによって、無用な残業代稼ぎの願望が消え、それによって家族との対話の機会が生まれること、無理に出世を望まなくなることによって、次第に自由な時間が生まれ、それによって新たなビジネス(副業)や投資への可能性が芽生えることがあることだ。

一般的に資産形成期にある30代、40代にとって、毎月分配型のファンドはお勧めできるものではないが、現在の職場が不遇で、転職を考えている人にとっては、一時的な家計の補てんの意味合いで、退職金の一部を投資することもあり得るだろう。

要するに、世間の常識に惑わされずに、自分の目的とライフスタイルにあった投資をすべきというのが私の意見だ。

最後になるが、HSBC香港で投資をされている方で、高額の資産を預けている人はパンダ不動産・田口宗勝氏の「香港裏金実践ガイド:国税が香港口座に甘いワケ」を読んでみるといいかもしれない。

私も先月のマレーシア・カンボジア・タイ旅行の道中でiPadで読ませていただいたが、なかなかユニークな視点で書かれた面白い本だった。

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HSBC香港口座開設必要書類(2016年12月現在)

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