札幌のホテル予約がタイトで取りづらかったのはなぜなのか

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札幌の市電

私は先月下旬、大人の休日倶楽部パスで行く北海道・東北の旅というテーマで、道東と札幌、仙台を巡ったとき、土曜日(6月25日)の宿泊とはいえ、札幌のリーズナブルなホテルが全くと言っていいほど空室がなかったことを覚えている。

いつものように、楽天トラベルで検索をかけたところ、空室があったのはいずれも2万円以上するようなホテルばかりで、ただ単に寝られればいいと思っていた私にとっては法外な金額であった。

仕方がないので、今年の政策テーマにもなっている民泊業者の一つ、Airbnb(エアビーアンドビー)に登録をして宿泊先を探そうと思ったほどだ。
幸いなことに(ブログネタ的には幸いではないかもしれないが)、agoda.jpで検索すると、札幌市内中心部のホテル・ロンシャンサッポロが1万円台で空室が残っており、さっそくそこを取ることにした。

結果的に、何でここに空室が残っていたのか不思議なくらい立地条件も良く、普通のビジネスホテルのサービスは十分に受けられたところだった。
ここ数年は日本にも大勢の外国人観光客が訪れていて、それで主要観光地におけるホテルの予約がタイトになっていることは知っているが、それにしても異常な状況だった。

私が札幌のホテルを予約したのは6月3日、宿泊日の3週間前だったし、応当日がゴールデンウイークやお盆休みのときではないので、格別に遅いというわけではなかった。

それでも取りづらかったのには何かわけがあるのか調べてみると、2016年7月14日付のCNN Japanの記事で「ガイドブックが選んだアジアの旅行先、1位は北海道」(英文記事:Lonely Planet’s top Asia spots for 2016)ということで、「世界の旅行者に利用されているガイドブック『ロンリープラネット(Lonely Planet)』がこのほど、アジアで今年訪れたい旅行先のベスト10を発表した。トップには、この春新幹線が開通したばかりの北海道が選ばれた。」とあった。

なるほど、外国人旅行者が例年にも増して殺到しているというわけだ。
しかし、それだけではないはずだと思い、もう少し調べてみると、2015年12月8日付のNHKの特集で「ホテルが取れない。なのに空き部屋が・・・」というものがあった。

記事には、「ホテルが集中している札幌の中心部です。客室が288あるこのホテルも、毎日のように発生する空き部屋に悩んでいます。その原因は、宿泊日を前にした大量のキャンセルです。」とあった。
このあとにも記事は続いている。

すべてを読み終わったとき、私はフト思った。
これは日本だけでなく、他の国でも起こりうることで、そのリスクをどうやって回避していくかというと、おそらくはダブルブッキングだ。

このようなホテル側の空室リスクを避けるために取った行動によって、時として利用者がその煽りを食い、それがために「繁忙期にトラブル招くアゴダ(agoda)の後払い(pay later)システム(2014年1月9日)」というコラムに繋がるというわけだ。

コメント

  1. うさ吉 より:

    今回の話と、アゴダの後払いシステムの話、面白く読ませて頂きました!海外では、英語が出来て、押しの強い人なら耐えられるでしょうが、私のような日本人なら途方にくれてお終いとなりそうですね。予約が取れないのは困るので、先払いの人優先予約が普通になるとイイナ。

  2. カルロス より:

    うさ吉さん、コメントありがとうございます。
    私はあれ以来、繁忙期には現地旅行会社を通すとか、ホテルにメッセージを送るなりしてますよ。

  3. Ken より:

    後、考えられることは、理系の大きな学会の開催地になっていることです。学会は、土日に、国内の都市で開催されます。金曜の夜から、例えば小樽という隣町を含めても、本当に埋まってしまうことがあります。
     ○天トラベルは、日立造船の頃からファンでしたが、ホテルに対して登録料を増額したので、今は、あまり安くて良いホテルがないと感じます。あってもべらぼうに高いホテルとか。

  4. カルロス より:

    Kenさん、コメントありがとうございます。
    旅に出ていたので返事遅れました。
    >理系の大きな学会の開催地になっていることです。学会は、土日に、国内の都市で開催されます。金曜の夜から、例えば小樽という隣町を含めても、本当に埋まってしまうことがあります。
    なるほど。そういう事情もあるんですね。

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