メガバンクと信用金庫、メインバンクにするならどっち?

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菅井敏之の著書「お金が貯まるのはどっち」

最近、私が読んでいる本に、お金が貯まるのは、どっち!?(菅井敏之著)というものがある。

端的に言えば、お金にまつわる25個の選択肢に対し、どちらを選択した方が豊かな人生を送れる可能性が高いかを著者が書いたものだ。

この選択肢のうち一つは、「メガバンクと信用金庫、口座を開くならどっち?」というものだが、私がこの1年書き続けたことは、11月1日に迫ったシティバンクとSMBC信託銀行との個人金融部門の事業統合後のメインバンクをどこにするかということだった。

詳しくは、シティバンク個人業務撤退後を見据えて新生銀行に口座開設(2014年11月3日)と、シティバンクの口座、売却後は三井住友銀行で継続保有の予定(2014年12月11日)のコラムをご覧いただきたいが、私の場合、現時点でシティバンクをメインバンクとしているのは、海外旅行の際の現地通貨引き出しと、海外投資のハブ口座として利便性が高いからだ。

一方、著者の菅井敏之氏は、豊かな未来(不動産投資家)へのワンステップとして信用金庫をメインバンクとし、文字通り、信用を勝ち得る努力をすることを勧めている。

ここで、株式投資(国内)をする人なら、証券口座と連動した銀行口座をメインバンクにするという選択肢は当然あり得ることだ。

どちらがいいとは言わないが、メインバンクを持つにあたり、なぜそうしたかを信念を持って説明できるようにすることが重要である点では私も彼も意見が一致していると言えるだろう。

実際のところ、彼は、お金を増やした成功者たちは、この設問以外にも、お金にまつわる選択肢に対して明快な答えを持っていると論じている。

ところで、私が今まで見向きもしなかった信用金庫なのだが、早期リタイア後の生活を考えるにあたって、いろいろな人に相談に乗ってもらったりしていると、仮に、マイクロ法人(合同会社など)を設立したとして、その法人口座を作るには、ゆうちょ銀行か、信用金庫が開設しやすいとのことだ。

数年前までは、まさか自分がそんなことを考える身になるとは想像もしていなかったので、そこまで気が回らなかったのだが、人生何が起こるかわからないものだ。

もっとも、2006年4月1日のコラム「カルロス刑務所システム株式会社設立について」は真にエープリルフールに過ぎなかったし、「法人成りは社会保険制度上でも得なのか?(2010年3月13日)」は社会保険労務士(不合格)の受験勉強の一環で書いただけなのだが・・・

菅井敏之氏の著書には、かなり辛辣なレビュー(書評)も見受けられるが、彼の真似ができるできないは別として、成功者として学ぶものはあるのではないだろうか。

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お金が貯まるのは、どっち!?(菅井敏之著)

あなたの給料は、どの銀行に振り込まれますか?
みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行三井住友銀行などのいわゆるメガバンクですか?
それともゆうちょ銀行?
地元の借用金庫?

給料の振り込み口座のことを、銀行員たちは”きゅうふり口座”と略して言います。
たいていの場合、この”きゅうふり口座”は、その人のメインバンクのはずです。

では、なぜ、あなたはその銀行をメインバンクにしたのでしょうか?
どこにでもある○○銀行が便利そうだったから・・・、会社に○○銀行を指定されたから・・・、親が○○銀行を使っていたから・・・、など理由はさまざまでしょう。
それほど強い動機があるわけではなく、「なんとなく・・・」で決めている場合も多いはずです。

では、もしも選ぷ銀行によって、お金の増え方が大きく違うとしたらどうでしようか?
選ぶ銀行によって、お金持ちになることもあれば、いつまでたってもお金が貯まらないこともあるとしたら・・・。

それなら、決して「なんとなく・・・」では決めないはずです。
ひとつだけ結論を先に言ってしまいましょう。

なんとなく「メガバンク」を選んでいる人。
この人たちが、もっともお金を増やせない人です。

いくら頑張って働いても、生活がよくならない。
たとえ収入が増えても、生活が破綻してしまうことがある。
私は25年間におよぶメガバンク勤務の時代に、こういう人をたくさん見てきました。

■銀行はお金をおろす場所ではない

私は山形県の田舎町・朝日町で育ち、大学入学と同時に上京してきました。
大学を卒業すると三井銀行(現・三井住友銀行)に入行し、その後、横浜と東京の支店で支店長を勤めました。

大人気ドラマ『半沢直樹』さながらの、銀行員ならではの浮き沈みを経験し、悲しみと喜びを味わいました。
また、多くの方々の資産構築において、銀行がいかに重要な役割を果たしているかを目の当たりにしてきました。

48歳のとき、25年間の銀行員生活に終止符を打ち、現在は6棟78室のアパート経営で、年間7000万円ほどの不動産収入を得ています。

銀行員として人に「お金を貸す」側の立場もわかるし、不動産オーナーとして銀行から「お金を借りる」側の立場もわかる、というのが私の特徴です。

長年メガバンクに勤めてきた私が「メガバンクをメインバンクにしている人は、一生お金を増やせない」と言うと多くの人が驚きます。

「いったい、なんで!?」と。
なぜ、メガバンクではダメなのかを語る前に、そもそも銀行とほどんなところなのかを考えてみましょう。

銀行は、お金をおろすだけの場所ではありません。
銀行は、お金を借りる場所です。

「私は社長じゃないからお金なんて借りない」と感じる人もいるかもしれません。
では「住宅ローン」はどこから借りるのでしょうか?
「自動車ローン」は?
子どもの「学資ローン」は?
特に、住宅を購入する場合は、なんの疑いもなく住宅ローンを組もうとするはずです。

つまり、銀行からお金を借りるわけです。
もう少し先のことも見すえてみましょう。
今、会社員をしている人でも、将来は独立して事業を始めるかもしれません。
お店を始めるかもしれません。
そんなときは事業資金や開業資金を銀行から借りることになるでしょう。

将来、購入したマンションを賃貸に出すことがあるかもしれません。
さらにもうひとつマンションを買い、賃貸収入で2つのローンをまかなっていくプランを考えるかもしれません。

ローンの全額とは言わないまでも、かなりの割合を賃貸収入でまかなうことができれば、労せずして2つのマンションが手に入ります。
この場合だって、銀行の「住宅ローン」を利用するわけです。

成功者たちの共通点はただひとつ。
銀行からお金を借りて、それを上手に活用したことです。
こうすれば、たとえ今の年収が低くても、きちっとお金を増やすことはできるのです。

■なぜ、メガバンクではダメなのか?

メガパンクはそもそも、大企業の人や公務員のように安定している人しか相手にしないからです。
高収入で安定した将来が約束された人にしかお金を貸したくない、というのが彼らの本音です。

では、今、大企業に勤めている人は、メガバンクを選べばいいかというと、まったくそんなことはありません。
私は三井銀行(現・三井住友銀行)に25年間勤めましたが、独立して法人口座の開設を三井住友銀行に申し込んだとき、大変厳しい審査をされました。

自分が在籍していた銀行ですら、独立したとたんに厳しくなるのです。
もしも、独立して資金を借りようとしても、メガバンクはあなたを相手にしないでしょう。

元大企業に在籍していた、などということは、なんの役にも立たないのです。
では、どの銀行をメインバンクにすればいいのか?

スバリ、信用金庫です。
信用金庫は、地域の商店や中小企業に勤める会社員などを、おもなお客様にしています。
たとえば、500万円の預金があったとしても、メガバンクではまったく相手にされませんが、信用金庫なら「上客」として扱ってくれる。
1000万円なら、担当者がついてくれる場合もあります。

あなたの今後のライフプランに合わせて、いろいろな相談をすることもできる。
関係性をうまくつくれば、将来、あなたが必要なときにお金を貸してくれる可能性も高いのです。

そうするためには、信用金庫をメインバンクにして、給料をそこに振り込み、同時に積み立ても行うのです。(この部分のみ本編50ページより抜粋)
つまり、”きゅうふり口座”をメガバンクにするか、信用金庫にするかで、あなたの未来が劇的に変わるということなのです。

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