シティバンク個人業務撤退後を見据えて新生銀行に口座開設

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新生銀行横浜支店

先月14日、米シティグループは日本における個人向け金融部門とシティカードジャパンを売却の対象とすることを正式に発表した。

このことは8月20日に日経新聞の記事となっていたとき(2014年8月22日-シティバンク個人業務撤退報道の衝撃)より予想していたことで、受け皿をどうしたものかと思っていたのだが、結局のところ、外貨投資や海外送金の利便性、そして他行引出手数料の償還制度があることを見込んで新生銀行に口座を開設することにした。

もちろん、この銀行の口座開設は郵送で行うことができるので、最寄りの場所に支店がなくとも問題はない。

私は別の用事もあったため、店頭まで出かけたのだが、そこの行員曰く、「今のところ、シティバンクの売却先として新生銀行も候補となっているので、新生銀行が最終的にシティバンクを買収した場合は、今回開設した口座が資産の受入口座となる。」とのことであった。

もっとも、そうでなかった場合は、シティバンクの資産のうち、円と外貨預金についてはそのまま送金、投資信託は一般的に国内の金融機関同士でも移管できるとはあまり聞いたことがないので、売却せざるを得ないだろうと思っている。

それにしても、米シティグループ本体から見れば、今の日本は、コスタリカ(Costa Rica)、チェコ共和国(Czech Republic)、エジプト(Egypt)、エルサルバドル(El Salvador)、グアム(Guam)、グアテマラ(Guatemala)、ハンガリー(Hungary)、ニカラグア(Nicaragua)、パナマ(Panama)、ペルー(Peru)、韓国(South Korea)と同列の、個人向け事業(韓国は消費者金融事業)の撤退対象国ということになるのだろうか。

とりあえず、新生銀行の口座利用については今後考えるとして、問題なのはクレジットカードの方だ。
現在保有しているステータスカードは、JALダイナース2014年3月6日-クレジットカード切替プロジェクト第一弾)とシティバンクゴールド2014年4月12日-クレジットカード切替プロジェクト第二弾)の2枚、おそらくダイナースカードに関しては、カード会社がシティカードからどこに変わろうが、ダイナースのブランドは生き残ると思われるので、そのまま保有することになるだろうが、シティバンクゴールドの方は、年間利用額が30万円を超えると次年度の年会費(12,000円)が無料になるという特典の元に加入したので、それが引き継がれる可能性はあまりないように思える。

従って、買収先のカード会社のゴールドステータスのサービスを見据えて継続保有するかどうか検討することになるだろう。
もし、シティバンクゴールドを解約して、別のカードに切り換えるならば、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード(年会費10,000円)か、さもなければ、経費節約のために、ステータスカードは1枚にしてしまうか、来年の悩みの一つとなるだろう。

米シティ:「複数の買い手候補」と協議-日本の個人向け業務 (2014.10.15 ブルームバーグ)

米シティグループは日本の個人向けとクレジットカード業務の売却の可能性について正式発表し、「複数の買い手候補」との間で協議・検討していることを明らかにした。
同社が日本ビジネスの売却について言及するのは初めて。

同社は14日、シティバンク銀行の個人向け金融部門とシティカードジャパンを売却の方向で検討していると発表した。
米シティは日本、韓国、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ニカラグア、エジプト、ハンガリーなど11市場で個人向けの銀行業務から撤退する。

事業売却の大半は着手済みで、発表によれば来年末までに完了する見込み。
シティは日本の事業に関する資料の中で、「シティは、日本においてはコーポレート・バンク、投資銀行、マーケッツ、トランザクション・サービスに集中するという戦略的な決定を下した」と述べ、日本は今後もシティにとって重要な市場」だと言明した。

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