楽天・田中、プロ野球新記録の21連勝達成

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21連勝を飾った東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大

最近はあまりプロ野球を見なくなったこともあって、ほとんど気にもしていなかったのだが、去る16日の埼玉西武ライオンズ戦で、東北楽天ゴールデンイーグルスのエース、田中将大投手が開幕17連勝、昨シーズンから通算すると、21連勝の偉業を達成した。

素晴らしいの一言に尽きるだろう。
このチームは、2004年のパリーグ消滅の危機の中で誕生した新生球団なのだが、9シーズン目にしてようやくリーグ優勝争いの先頭に立つチームとなった。

今や、当時の醜悪な新規参入問題(2004年11月3日-楽天イーグルス誕生に思う)などなかったかのようだが、今シーズン、楽天イーグルスには是非とも日本一になって、プロ野球界のみならず、スポーツ界全体に巣食う老害重役たちを見返して欲しいものだ。

ところで、今週末に私は東北旅行を計画しているのだが、ちょうどその時に、楽天イーグルスの本拠地主催ゲーム、それも千葉ロッテマリーンズとの首位攻防戦(8月23日から25日)が予定されているようだ。

海外旅行のときのように一人旅ではないので、土曜日のナイトゲームは温泉宿で酒を飲みながら観戦する(!?)ことになるだろうが、25日(日曜日)のゲーム(17時開始)を生観戦するために仙台で延泊しようかな。(笑)

あるいは、試合終了後に(20時以降の)新幹線に飛び乗れば東京まで帰ってこれるようだ。
もし、予告先発がマー君のようなら無理してもいいが、とりあえず、25日の朝起きたときの気分で考えることにしようか。

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マー君、プロ野球新21連勝!歴史的稲尾超え (2013.8.17 サンケイスポーツ)
(パ・リーグ、西武1-3楽天、15回戦、7勝7敗1分、16日、西武ドーム)

神の子が平成の神になった!!
楽天の田中将大 投手(24)が16日、西武15回戦(西武ドーム)に先発。
8回5安打10奪三振の1失点で自身の持つ開幕連勝のプロ野球記録を17に更新した。

さらに、昨年8月からの連勝記録も21に伸ばし、自身と1950年代に松田清(巨人)、稲尾和久(西鉄)がマークしたプロ野球記録(20連勝)を塗り替えた。
米大リーグにおける最近の記録(ロジャー・クレメンス=20連勝)をも凌駕する大記録の樹立。

世界一の剛腕伝説はどこまで続くのか。
野球の申し子が、ついに”平成の神”となった。
田中が神様・稲尾らを超えて、プロ野球新記録となる21連勝を達成。

イヌワシ党だけではない。レオ党からの拍手喝采を全身で受けた。
「みんなの力です。全員で勝てたことがうれしい。いい緊張感の中で試合ができて幸せです。記録はシーズンを終わってから振り返りたいです」

昨季まで西武には5勝13敗。サウナのような暑さと感じる西武ドームでの通算成績も3勝5敗で、最後の黒星を喫したのも西武だった。

だが、今年の田中は違う。
観衆2万9846人の前で、苦手のレオ打線から堂々の10奪三振。
一回にいきなり無死二、三塁。四回にも一死三塁のピンチを招いたが、負けん気の強さに火がつく。
ギアを上げると、そこから要所を締めて後続を寸断した。

8回を106球、5安打1失点。1点リードの六回二死二塁から浅村に左前適時打を許し、2日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、20イニングぶりに失点した。

「相手も向かってくる。相手より強い気持ちで向かっていくだけです」。気合を表に出す、闘将・星野監督の現役時代をほうふつさせる投球を見せた。

”盟友”からの刺激もあった。1988年生まれの野球選手で結成する「88年会」の主要メンバー、坂本、沢村(いずれも巨人)、前田健(広島)と携帯端末の通話アプリ「LINE」で同時通話。開幕16連勝を達成した前回登板直後に「おめでとう」と祝福された。チームの枠を超えた友人から力をもらい、神様超えに挑んだ。

闘将も田中へ惜しみない賛辞を贈る。
力のある投手は体調が良ければ80%勝てるとした上で、「投手が好調を維持できるのは1カ月ぐらい。本当に優秀な投手でも、40日ぐらいで調子は落ちていく」と指摘する。

開幕から快進撃を続ける田中に、「コンディションだけではない。打者を打ち取るためにはどうすればいいか。探求心があり、相手打者のことをものすごく研究している」と手放しでほめたたえた。

内助の功も剛腕を支えた。
タレントで夫人の里田まい(29)は、「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格を取得するなど食事管理に精通。田中が疲労回復に効果があるグレープフルーツを食することから球団では2軍寮と本拠地・Kスタ宮城、遠征先のケータリングでも採用されるようになった。マー君効果、絶大だ。

「開幕からリーグ優勝、そして日本一を目標にしてきた。そうなれるようにチームに貢献したい」と田中。チームも前夜の則本から2連勝でパ・リーグ60勝一番乗りを果たし、18日にも球団初の優勝マジック「33」が点灯する。
”平成の神”が、イヌワシ軍団をさらに上昇気流に乗せる。(広岡浩二)

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日本新!“平成の神”マー君、開幕16連勝 (2013.8.10 サンケイスポーツ)
(パ・リーグ、楽天5-0ソフトバンク、15回戦、楽天8勝7敗、9日、Kスタ宮城)

歴史の扉をこじ開けた!
楽天の田中将大投手(24)が9日、ソフトバンク15回戦(Kスタ宮城)に先発し、プロ野球新記録となる開幕16連勝を飾った。
昨季から白星を積み重ね、1957年に稲尾和久(西鉄)、1951-52年に松田清(巨人)が達成した20連勝にも肩を並べた。

7回を投げて4安打8三振無失点でチームの2連勝&球団初の貯金20に貢献。
次回16日の西武戦(西武ドーム)で“神様”稲尾超えを果たす。
記念ボードを受け取ると、田中は杜の都の夜空に拳をつき挙げた。

長かった。そしてようやく成し遂げた。
プロ野球新記録となる開幕16連勝。前人未到の大記録にジョーンズから尻をたたかれ、星野監督とガッチリと握手を交わす。
お立ち台で会心の笑みが弾けた。

「うれしいです。きょうもファンの方々の声援、野手の皆さんに助けられました。感謝しています」
7回を92球、8奪三振無失点。
観衆2万1320人の前で、鷹打線を沈黙させた。

一回にいきなり一死三塁のピンチを招いたが、内川を空振り三振、松田を投ゴロに仕留めた。
そこから不屈の魂に着火。
七回に最速154キロを計測するなど尻上がりに球威を増した。

今季は前回登板まで得点圏に走者を背負った場面では112打数18安打(被打率.161)。
ピンチで”鬼神”と化すのだ。
くしくも8月9日、”野球の日”に偉業を達成した。

開幕連勝記録だけでなく、神様・稲尾(西鉄)、松田(巨人)が達成した20連勝にも肩を並べた。
2人が他界した2007年にプロ入りした田中。
剛腕伝説を受け継いだが、浮かれることなく先人に敬意を払った。

「そういった偉大な方と並ぶことができたのはうれしいです。また気持ちを切り替えて投げていきたいです」
昨季は4月下旬に腰を痛めるなど、7月に入っても本来の投球ができなかった。
星野監督は、調子の上がらない田中にこう諭した。

「おれがお前のボールを持っていたら30勝してやる。登板した試合は全部勝ってやるよ」とハッパをかけた。
さらに、「兄貴と慕うダルビッシュは米国で進化している!お前は進化していない。停滞している」とエースの負けん気をくすぐるようなダメだしを連発した。

これに発奮した田中は2012年8月26日の日本ハム戦(Kスタ宮城)の勝利から、ほぼ1年、無傷で白星を積み重ねた。
この日の試合前、ベンチにいた闘将は、近寄った田中に2度かしわでを打って「こうやると負けないんや」と親心で送り出した。
記録達成の右腕に試合後は「想像もつかない。それ(稲尾)以上だ。もっと上にいる。偉大な投手(田中)に巡り合えて幸せだ」と最大級の賛辞を贈った。

田中の好投で、チームも球団史上初の貯金20。
2位ロッテとの6.6ゲーム差をガッチリとキープした。
「記録に並べてうれしいですが、目標はそこではない」と田中。
目指すは球団初のリーグ初優勝-。
”平成の神”となった絶対的エースがますます猛威を振るい、Vロードを切り開く。(広岡浩二)

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