台湾の買い物のレシート(宝くじ)で三千万円を当てよう

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東台温泉飯店(Dong Tair Spa Hotel)

コンビニで買い物をしたときのレシートを後生大事に取っておく人は、余程家計簿を丹念に付けている人でないといないだろう。

むしろ、そういう節約志向の人は割引のないコンビニで買い物をしない人も多いが、通常はその場で店員にレシートはいらないと言うか、自宅やホテルへ持ち帰ってもゴミ箱へ直行だ。

ところが、台湾の場合は買い物の際に受け取るレシートが宝くじに(統一發票/touifapiau)なっているのだ。

私がこのことを知ったのは何気なく「地球の歩き方 台湾」の巻末の方にある「旅の準備と技術 台湾のショッピング」というところを読んだときだ。
こんなところを読むことなどしばらくなかった、というかほとんど無視していた私は、もしかしたら当たりくじを捨てていたかも、と思ってしまったほどだ。
台湾旅行は突然に!

残念ながら宝くじ(統一發票/touifapiau)の換金に行くわけではない。
ここ最近、私が昨年11月17日に書いた「成田から台北へのLCC(格安航空)、スクート航空(Scoot Airlines)就航」というコラムが、グーグルで「台湾 LCC」と検索すると、何とトップページでヒットするという栄誉に輝いているのだ。

スクート航空(Scoot Airlines)

こうなると私自身、スクート航空(Scoot Airlines)で台湾に旅立たないといけないだろうと思い、ウェブサイトにアクセスして思わずチケットを買ってしまったわけだ。(笑)

ところが、私が自分で書いているようにスクート航空の帰国便(台北-成田)は朝早すぎてきついのだ。
そこで帰国便は軟弱にも片道の特典航空券が買えるユナイテッド航空(United Airlines)でビジネスクラスをゲットした。
これもLCC(Low Cost Carrier=格安航空)の使い方の一つと言えよう。

Taiwan's Uniform-Invoice

ところで、この台湾の宝くじ(統一發票/touifapiau)は、それぞれのレシートの上部にある8桁の番号(画像では29524548)が抽選番号となっていて、番号のさらに上のところに「中華民國101年(2012年)9-10月分」とあるのが抽選対象月というわけだ。

それで抽選がいつ行われるかというのは、レシートの裏面に書かれていて、各回奇数月の25日、私の持っている(2012年9月に旅行したときの)レシートは11月25日に抽選実施済、換金可能期間は12月6日から今年の3月5日までとなっている。

抽選結果と換金方法などは、台湾財政部賦稅署のウェブサイトで統一發票中獎號碼單Uniform-Invoice Prize Winning Numbers(英語版)として発表される。

昨年11月以降に台湾に行った人は、11-12月分の抽選は1月25日に抽選済、今年の1-2月分は3月25日(予定)というわけだ。
もちろん、現地のホテルのゴミ箱に捨ててしまった人は対象外、もしかすると、ハウスキーパーの人が拾ったレシートで当選していることもあるわけだ。

区分 当選の条件 賞金(単位:TWD)
特別獎 特別獎の当選番号とレシートの8桁の番号がすべて一致 1,000万
特獎 特獎の当選番号とレシートの8桁の番号がすべて一致 200万
頭獎 頭獎の当選番号とレシートの8桁の番号がすべて一致 20万
二獎 頭獎の当選番号のうちレシートの下7桁の番号と一致 40,000
三獎 頭獎の当選番号のうちレシートの下6桁の番号と一致 10,000
四獎 頭獎の当選番号のうちレシートの下5桁の番号と一致 4,000
五獎 頭獎の当選番号のうちレシートの下4桁の番号と一致 1,000
六獎 頭獎の当選番号のうちレシートの下3桁の番号と一致
このほか增開六獎(追加6等)の番号がレシートの下3桁と一致した場合も当選
200

ちなみに当選した宝くじ(統一發票/touifapiau)を換金するためには、パスポートとレシートを持参して指定された期限に郵便局へ行けばいい。(In order to receive the prize money, a winner must fill out the form on the back of the uniform invoice and present this with his or her ID card at any post office.)
直近の台湾ドルと円の為替レートは、1台湾ドル当たり3.1円、2等以上の当選であれば、換金目的に台湾へ行くということもありだろう。

3等の場合は少し微妙だが、4等以下の場合は、わざわざ台湾行きを計画することはないだろう。
とりあえず、これで台湾で買い物をしたときのレシートを取っておこうという気にはなると思う。

最後に、この宝くじ(統一發票/touifapiau)が何で生まれたかというと、まるごと台湾の「台湾に行く前に知っておくと絶対お得です!!!~台湾にいって賞金と思い出をゲットしよう~(統一發票:陳碧瑤小姐 2002年3月10日)」によると、企業や商店の脱税防止のために始まったことのようだ。

つまり、脱税を防止するために、台湾政府はレシートに通し番号をつけて宝くじにした。
企業、商店がレシートを発行すれば政府に5%の税金が入るわけで、レシートを宝くじにして消費者自ら企業、商店にレシートの発行を要求すれば脱税が少なくなるという画期的なシステムであるという。

それで、レシートを宝くじにすれば、買う方にとっては消費税を払うというよりも宝くじを買うと感じ、売る方も他の店との競争上、宝くじ付きレシートを発行させなければならなくなった。
こうして、この制度は見事普及していったとのことだ。

いかがだろうか。
日本でも台湾方式を導入すれば、消費税の脱税防止と税率アップの抑制になると思うのだが、今年は参議院議員選挙もあることだし、自分の居住地の所属国会議員にメールでもしてみたらいいのではないか。

それが有権者の権利でもあるし、義務でもあると思うのだが、日本の場合はそういう問題ではないのかな?

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