橘玲×ZAi ONLINE海外投資の歩き方というサイトがある。
ここでは橘玲氏の「日本人を待っていた浅い眠り-今から日本の国家破産に備える方法」といったコラムを読むことができるのだが、そのリスクヘッジとして米国市場に上場されている金融商品も紹介されている。
2011年11月9日に上場されたレバレッジ1倍のPowershares DB Inverse Japan Government Bond ETN (JGBS)と、レバレッジ3倍のPowershares DB 3x Inverse Japan Government Bond ETN (JGBD)の2つの日本国債ベアETNであるが、今のところ、日本の国債価格は安定的に推移しているし、世界の目が欧州危機に向いているので、出来高(volume)も大したことはない。
正直言ってどうなのだろう。
仮に日本のような経済大国が財政破綻するようなことがあれば、リーマンショックの比ではなく、世界大恐慌以上のカオスに巻き込まれることになるだろう。
そのような中では世界のどこに投資をしていようが、無事では済まないだろうし、世界的な大銀行でさえ潰れることになりかねない。
そうなる前に、米国債を大量に保有する日本の財政破綻を恐れたアメリカが、IMFなどの国際機関を使って日本政府を事実上の管理下に置き、最悪の状況を回避しようとすることは十分考えられることだ。
そう考えると案外と日本は持ちこたえられるのではないかという予測もできる。
ところで、私が今でも思い出すのは、BRICs諸国が飛ぶ鳥を落とす勢いだった2007年11月、そのときに上場されたProShares UltraShort FTSE China 25 (FXP)という中国株のベアETFだ。
当時、私は中国株バブルの崩壊を予測し、Bear Market Central.comにある銘柄や、プットワラントなど、ベア型の商品をいろいろ試していたので、よく覚えているのだ。
そして、FXPの上場から1年も経たないうちにリーマンショックで世界中の株式市場は暴落した。
このときの不気味な歴史の再現があるとすれば、1年以内に実施される総選挙のあたりがターゲットになるだろうか。
今の情勢では過半数を制する政党がなく、政府が全く機能しなくなったときに日本国債が売られるというシナリオも成り立つからだ。
コメント
>米国債を大量に保有する日本の財政破綻を恐れたアメリカが、IMFなどの国際機関を使って日本政府を事実上の管理下に置き、最悪の状況を回避しようとすることは十分考えられることだ。
そう考えると案外と日本は持ちこたえられるのではないかという予測もできる。
そうなるとIMFから猛烈な横槍が入り、終戦時のような国の判断能力を剥奪される状態に近くなり、構造改革が一気に進み、好ましい状態に戻るのではないでしょうか。
利権に連なる人々は困るでしょうけど、国としては大掃除ができることになり、韓国のように日本は持ちこたえるというストーリーになるように思いますね。貧富の差が激しくなるかもしれませんが、破綻するよりマシでしょう。
>今の情勢では過半数を制する政党がなく、政府が全く機能しなくなったときに日本国債が売られるというシナリオも成り立つからだ。
今までも実質的に政府が全く機能していないので、過半数を制する政党がなくても日本国債は売られないと思います。まして、一番沢山持っているのは銀行、郵貯のようですから、そこが売るとは思えませんし、もし急に売却するようなら政府もある期間、国債の売却を禁止する処置を執るでしょう。
それに単独過半数でなくても、連立なら過半数が取れると思いますので、政府が全く機能しないと言うことは考えられないように思います。何しろ大臣病患者がうようよしていますから。但し、その時もアーでもない、コーでもないということで、何も決められないのは今と同じだとは思いますが。
そうなると橋下氏、石原氏(親の方、幹事長をやっている子供は全く不勉強で駄目と思います)が乗り出して、半独裁政権としないと今の現状を救済することは難しいでしょう。
>利権に連なる人々は困るでしょうけど、
これは当然としても、英語(外国語)が話せない多くの日本人はこれまでにも増して厳しい雇用情勢になるでしょうね。今の韓国と同じです。
>一番沢山持っているのは銀行、郵貯のようですから、そこが売るとは思えませんし、
そうとも言えないですよ。わが身可愛いのは企業として当然ですから
それに橋下さんは日本の最後の望みでしょう。
それがダメ(になる可能性高い。彼だけ有能でもあとがどうしようもないと言われている)となれば、失望売りしか残されてません。