東京都中央区のビジネス街のど真ん中に「日本橋七福神」というのがあり、その中の一つに小網神社がある。
私がこれを知ったきっかけはCNNGo.comという外国人向けのアジアガイド(東京版は日本語あり)を見ていたら、小網神社で「冬季の五穀豊穣を願い、自家製どぶろくを振舞う『どぶろく祭』が開催されている。」とあったからだ。
開催日はまさに今日、CNNGo.comは言うに及ばず、リンク先の東京観光情報の英語版でもそう書かれてあったので、私は全く疑いもせずに出かけた。
普段だったらスルーしてしまうような祭に行こうと思ったのは、英語版が主体のCNNの系列サイトが取り上げていたからで、外国人に紹介するのだから、さぞかし日本的情緒に溢れた祭なのだろう、という興味もあったからだ。
ところが現地に到着してみると外国人がいるどころか、「日本橋七福神」巡りをしていると思われる寺院マニア風の男性が数名いるだけ、とても祭をやっている雰囲気はないので、巫女の衣装を纏った係の人に聞いたら申し訳なさそうにこう言った。
「ご案内がなかったようで申し訳ないのですが、どぶろく祭は例年11月28日で、平日に行われるものとなっており、土曜と重なる場合は前日に、日曜と重なる場合は翌日にやることになってます。」とのことだった。
てっきりこうした祭は土日にやるものだと思っていたし、ウェブサイトにもそうあったので、私は何だか狐につままれたような気分であった。(東京観光情報の日本語版は11月29日となっている)
確かに日本橋という土地柄は平日の昼間人口が多いところではあるが、どぶろく(酒)を飲ませる行事を平日にやるというのも何だかな~と思った。
奇しくもこの神社の近くには東京穀物商品取引所があるのだが、ここの関係者は、毎年11月28日(今年は29日)に冬季の五穀豊穣を願って「どぶろく」を飲むのだろうか。
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