世界最高の仕事

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ノース・ストラッドブルック島(North Stradbroke Island)

昨年、オーストラリアのクイーンズランド観光局(Tourism Queensland)が「世界最高の仕事(best job in the world)」として話題を呼んだものがあった。
ベン・サウスオール(Ben Southall)さんが就いたハミルトン島の管理人(Island Caretaker)の仕事だ。

私はこのとき限りの話題かと思っていたのだが、今でも2匹目どころか何匹ものドジョウを狙って仕事を提供されているらしい。

最近ではアイルランドの旅行会社ランナウェー・ブライド・アンド・グルーム(Run Away Bride and Groom)が、「最高の仕事(ultimate job)」として、ハネムーナーに世界各地を巡ってもらい、その模様をブログにアップするという仕事を募集したところ、世界中から応募が殺到したという。

今のところ、こうした試みは英語圏のものしかないようだが、いっそのこと日本の観光庁も外国人のブロガーを何人か招待して国内を自由に旅行してもらったらいかがだろうか。

カップルでハネムーン体験、「最高の仕事」に応募殺到 (2010.5.12 CNN Japan)

(CNN) 世界各地で半年間かけてロマンチックな結婚式やハネムーンを体験し、ブログなどで報告するカップルに、2万ユーロ(約235万円)の報酬を支払います-。

アイルランドの旅行会社「ランナウェー・ブライド・アンド・グルーム」が提案した「最高の仕事」に、1000組以上の応募が集まった。同社のウェブサイトによると、選考の結果、ロンドン在住の新婚夫婦が採用された。

同社幹部によれば、仕事の内容は、カップルでアフリカ、欧州、アジアや米国のリゾート地に滞在し、「シャンパン片手にハンモックでくつろぐ合間に」週に数回ブログを更新、共催のアイリッシュ・タイムズ紙に毎月寄稿するというもの。

国籍は問わないが、アイルランド観光の宣伝も業務に含まれる。
4月7日の締め切りまでに、米国、韓国、中国、インド、サウジアラビアなど世界各国から応募が殺到したという。
同社のウェブサイトは募集期間中に10万件のアクセスを記録した。

選考結果は9日に発表され、採用されたマーク・ダフィールドトーマスさんと妻のデニースさんは今月中旬に出発する予定だ。
同社によると、募集のヒントとなったのは、オーストラリアのクイーンズランド観光局が昨年実施して話題を呼んだ「世界最高の仕事」の求人キャンペーン。同州ハミルトン島に滞在する管理人の仕事が世界中で話題を呼んだ。

3万4000人の応募者から選ばれた英国人のベン・サウスオールさん(34)は、昨年末に無事任務を終え、「人生の中で最も濃い半年間だった」と感想を述べた。
このキャンペーンをきっかけに、同様の募集を試みたケースは他にもある。

米フロリダ州オーランド・オレンジ郡の観光協会は昨秋、67日間でオーランド市内の全テーマパークを回って記事を書いたカップルに、2万5000ドルの報酬を支払った。

また、米カリフォルニア州のワイナリー、マーフィー・グーズが昨春募集した「ワインカントリー・ライフスタイル特派員」には、約2400人が応募した。
ブログなどを通して半年間、ワイナリーを宣伝する仕事で、報酬は6万ドル。

失業中だったジョージア州の男性が選ばれ、先月の任務完了後もワイン業界で仕事を続けている。
米国のマーケティング戦略専門家、デービッド・ミアマン・スコット氏は、こうした求人キャンペーンについて「コストのかからない強力な宣伝手段だ」と語る。
同氏が世界各地の講演先でクイーンズランド観光局の求人について尋ねたところ、聴衆の約20%は「聞いたことがある」と答えたという。

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