今や航空券はEチケットの時代、だが、私が一番最初に2001年3月の台湾旅行でノースウェスト航空(NW)からそれを受け取ったときは、単にEチケットと印刷されただけのペーパー時代と何ら変わらない代物だった。
時は過ぎ、今やそれを使ってオンラインでチェックイン手続きができるようになった。
航空会社によってチェックイン開始の時間に違いはあるが、これを使えば、わざわざ出発の2時間前に空港に行く必要も、ビジネストリップ、あるいは1人旅の時に中央の席しか空いていなくて居心地の悪い思いをしながら旅をすることもなくなるだろう。
さて、私のようなごく一般的な旅行者の場合、当たり前のようにウェブサイトを通じて航空券やホテルを手配するようになったとはいえ、それは旅行会社やチケッティング・オペレーターのウェブサイトのことであり、航空会社のウェブサイトを通じて手配することはほとんどしていない。
航空会社のページはせいぜいタイムテーブルを検索するぐらいのことでしか使っていないので、それほど詳しくウェブサイトを見たことはなかった。
ところが、ふとしたことから新しい発見をすることとなった。
実のところ今月の13日から18日までタイへ旅行へ行っていたのだが、そのときに使った航空会社がシンガポール航空(SQ)のバンコク経由便だった。
往路はともかく、復路はバンコク発が23時過ぎのSQ632便、おまけにプーケットからバンコクへはエアーアジア(AK, FD)の午前便で飛んで来ていたので12時間以上のトランジットタイムがあった。
しかも、スワンナプーム空港でのSQ632便のチェックインは午後7時を過ぎないとできないと言われていた。
大きな荷物は空港で預けるとしても問題は座席だ。
このような途中の寄港地のあるフライトの座席の割り当てがどのようになっているかわからないが、2時間前に空港に行ったのでは、搭乗便はすでにシンガポールを飛び立っている時間だ。
場合によっては自分が希望する通路側席の割り当てがなくなっている可能性もある。
さて、どうしたものかと思っていたら英語の張り紙があって、”Internet Check-in, Only baggage drop off.”とあった。
そのときは大して気にも留めなかった。
それもそのはず、わざわざチェックインカウンターが目の前にあるのに、端末を探すこともなかったからだ。
その後、私は空港で荷物をLeft Baggage Centerに預けると、市内へバスで向かった。
昼食を取り、ふと空港の張り紙のことを思い出した私は市内でインターネットカフェに入り、シンガポール航空(SQ)のウェブサイトに接続した。
何のことはなかった。
氏名とフライト番号を入れ、618から始まる航空券番号を入れると、あっさりとチェックインが完了した。
ただデフォルトの座席が自動割当なので、そこは変更をかければいいのだ。
パソコンのプリンターで印刷したものが搭乗券となり、空港のカウンターではそれを見せて荷物を預ければいいだけだった。
空港の搭乗ゲートで周囲を見渡した限りにおいて、私と同じようなことをしている人はいないようだった。
そう、Eチケット保持者がオンラインチェックインできることを知っている人は結構いるかもしれないが、少なくとも私は今回の旅行までそんなことを気にも留めなかった。
それもそのはず、格安航空券を手配してチケットが空港渡しとなっているときは、往路のオンラインチェックインが使えないし、旅先でインターネットカフェに入るようなときは、あまりチケットを持ち歩いたりしないからだ。
ところが、これは個人旅行のツールにおいて時間の有効利用を図れる画期的なものかもしれない。
何しろ空港で買い物をしたりしなければ、ぎりぎりに空港へ行っても問題ないからだ。
ちなみに他の航空会社のサイトでもオンラインチェックインできるところはかなりありそうな感じだ。
こんなことならもっと真剣に航空会社のウェブサイトを見るべきだった。
今後の旅の教訓にしよう。
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