バイアグラは時差ボケに効くのか

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Singapore Changi Airport

海外旅行や出張など、特に横への移動があるときに悩まされるのが時差だ。
これを解消するために、飛行機に乗ったとたんに時計を現地時刻に合わせ、眠たくもないのに酒を飲んで無理やり寝たり、逆に映画など見て起きていたり・・・
それでも到着から2日ぐらいは時差ボケになるときもある。


最近では東南アジアへ行くことが多くなり、ほとんど時差を意識しなくてもよくなったが、かつて欧州方面によく行っていたときは時差ボケの解消は重要なテーマだった。

ところが、これをバイアグラ(Viagra)に含まれる成分であるシルデナフィル(sildenafil)で多少なりとも解消できるのでは、と発表したのがブエノスアイレスにあるキルメス国立大学(Quilmes National University)のディエゴ・ゴロンベック(Diego Golombek)氏のチームだ。

彼らはバイアグラが、人間の体内にある環状グアノシン1リン酸(cGMP=cyclic guanosine monophosphate)と呼ばれる分子を増やすため、時差ボケに対して効果があると信じているようだ。

この難しいcGMPというのは、簡単に言えば勃起(ぼっき)を助ける効果があるらしい。
要するに、脳に一種の興奮状態を作り出して脳の中の体内時計を早く進めているというわけだ。

でも、そうやって人為的、かつ一時的に時差ボケを解消できたところで、その副作用はないのだろうか。

彼らは、薬を使うことに対しての副作用はない(No ‘side effects’)とは言っているが、仮に飛行機でニューヨークからパリへ(時差は6時間、ニューヨークが午前9時のときにパリは午後3時、ちなみに夏の間は東京は午後10時)着いたとして、パリの到着日は元気でも、何日かたって薬効が切れ、時差ボケが文字通り時間差でやってきたら何の意味もないと思うがいかがだろうか。

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バイアグラは「時差ぼけ」に効くと、アルゼンチン研究 (2007.5.22 CNN Japan)

【ワシントン】 男性の勃起(ぼっき)不全治療薬「バイアグラ」が時差ぼけの解消に有効だとする研究結果を、アルゼンチンの研究者が21日、米科学アカデミー紀要(PNAS)に発表した。

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるキルメス国立大学の研究者、パトリシア・アゴスティーノさんやサンティアゴ・プラノさんらは、実験用のハムスターを用いて、飼育箱のライトを昼夜に関係なく、点灯したり消したりして、人工的に時差ぼけ状態にさせた。

その後、「バイアグラ」の成分シルデナフィルをさまざまな濃度で与えたところ、シルデナフィルを投与しなかったハムスターよりも、50%早く、時差ぼけ状態を解消したという。

特に、「東向きフライト」と同様の状態で生じた時差ぼけに、大きな効果があった。
逆に、「西向きフライト」ではあまり効果が見られなかったという。
研究者らは、本来の目的よりも薄い濃度であれば、多くの人々の時差ぼけを解消するのに役立つのではないかとしている。

原文:Viagra reduces hamster ‘jet lag’

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コメント

  1. NEWS より:

    バイアグラ

    バイアグラに「時差ぼけ」改善効果の可能性=研究

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