シンガポールに楽しみが

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マリーナ・ベイ・サンズ(Marina Bay Sands)

いよいよシンガポールのカジノ建設計画が本格化する。

これについてはシンガポール国内でも賛否両論あるようだが、アジア各国との観光客誘致競争が激化する中で生き残りを図りたいという政府の決断があるようだ。

近隣諸国の政治情勢が安定すれば、歴史的遺産や綺麗なビーチのある国への渡航者が増え、相対的にグルメとショッピングの国であるシンガポールの地位低下は避けられないからだ。

シンガポールの重点産業は「金融」「物流」、そして「観光」だが、私がアジア各国を旅行していて、ほかの旅行者との会話でシンガポールに行くと言えば、質問は日本に帰るのか?それともトランジット(第三国へ行くの)か?という2つに1つだ。
誰もシンガポールに何日滞在するのか?とは聞かない。

それだけ格安旅行者の観光地としては魅力がないとも言えるのだが、それでは金持ちはどうかと言えば、私が思うには彼らにとっても中途半端な感じがするのだ。

綺麗なビーチがあるわけではないし、魅力的なアクティビティも今一つ、ナイトライフのエンターテイメントがインパクトに欠けるような気もする。
私も過去3回シンガポールには行ったが、いずれも第三国へ行くためのトランジットが目的だ。

1997年に行ったときに二度と行かないだろうな、と思ったが、シンガポールに知り合いがいたので3回目があったというレベルだ。
たぶん私以外にもそういう感じでしかシンガポールを見ていない人は結構いるような気もする。

そんな観光客を引きつけるための逆転マジックがカジノ誘致というわけだ。
ここはアジアのハブ空港の1つだから何か魅了的なアクティビティさえあれば、トランジット客はすぐにでも滞在客に変わるだろう。

単なる荒涼とした砂漠しかないラスベガスが巨大なエンターテイメントシティとなっている現実に、シンガポール政府首脳が思いをダブらせても不思議でも何でもない。
それが国内の反対を押し切った観光政策となったのであろう。

2009年に私が海外旅行をしているかどうかはわからないが、もし、まだ情熱が残っていたならシンガポールへカジノをしに行ってもいいかとも思う。
もっとも情熱があってもカジノをする金が工面できるかどうかをいう問題はあるが・・・

ちなみに、ここで書いたシンガポールの観光業の問題、日本の方が深刻な気がするのは私だけだろうか。
シンガポールは流れ行く人を立ち止まらせればいいだけだが、日本には流れてさえ来ていないのだから・・・

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