8月9日午後3時28分ごろ、福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機(加圧水型軽水炉、出力82万6000キロワット)の二次系タービン建屋(3階建て)で、蒸気が充満し、原子炉が自動停止した。
定期検査のため準備中だった作業員が高温の蒸気を浴び、4人が死亡。重体2人を含む7人がけがを負った。(2004年8月10日 読売新聞-福井・美浜原発で蒸気噴出 4人死亡)
痛ましい事故であるが、昨年の夏には東京電力が原発のトラブル隠しの余波で十分な電力供給ができなくなるとして節電協力を各企業、家庭にしたばかりだ。
その一環として省エネルック(ノーネクタイの推奨)の風潮が出たことは好ましいことであるが、こうも電力会社の幹部の体質がオバカだと救いようがない。
もはやこれは官民問わず、旧体質の組織の膿と言ってしまえばそれまでなのだが、トバッチリを受けるのは国民なのだ。
一部の政治家などは原発などやめてしまえ!と言う。同調する地元市民も多い。
しかし、代替エネルギーの確保という命題の解決がない場合、極度のヒートアイランド現象で、熱帯化した日本でエアコンなしの生活という選択が我々にできるだろうか?
そもそも機械文明の半分以上を放棄した生活ができるか?
特にコンビニの深夜営業はなくなるだろうし、自動販売機も使えなくなる。
私はたぶん耐えられないかもしれない。
あなたは?
最後に5年前に起きた東海村の臨海事故の後、ある掲示板に掲載された「決して笑えない投稿」をご紹介しよう。
日本の原発を支えている実態をご理解いただけると思う。
原発の原子炉内部の作業を支えているのは、低levelな男達 (投稿者**** 投稿日時 1999.10.13)
原発は、年に一回原子炉の清掃作業をするために、ホームレスに近いようなおよそ、無教養丸出しのような”荒くれ男達”を、雇っているようです。
何故、そんな事を知っているかというと、私の実家が、20数年前、御前崎という、浜岡原発から10㎞ほどのところで民宿をやってまして、シーズンオフの春・秋は、もっぱら、この者達の面倒をみていました。
この男達は、なにかというと、”飲む・打つ・買う”に走るtypeでしてちょうど、時代劇に出て来る”渡世人”のような下品な輩でした。
よく点検でうまくいかないと、古いTVを叩くように、原子炉の中の一部にケリをいれてやったんだと自慢気に話していたのを覚えています。
それから、原子炉に入るときはガイガーカウンターをつけて、放射能の被爆量をcheckするのですが、20分程でピーピー鳴るそうなのですが、手配師がいい加減な奴で「スイッチをOFFのままにしてやった!」と、宿に帰ってから得意気に話していたのを覚えています。
6年程前、10年くらい原子炉内部で清掃作業に携わってきた29歳の男性が白血病でなくなりましたが、労災が適用されず、裁判に訴えようとしていましたが、最後は示談で実態が公になることにはならなかったようです。
とにかく、安全性や使命感から、およそかけ離れた存在の連中に支えられているのが、全国の原発の底辺の仕事の実態なわけです。(お~怖い、怖い)
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