今日、3月期決算企業の株主総会がピークを迎えた。
その中に三菱自動車の総会もあり、株主から「聖域なきコストカットやお客様第一などと言っているが、事故で殺された人や社会で信用をなくした人への説明に全くなっていない」と質問が飛ぶと、会場からは拍手が沸き、外国人株主がそれに同調し、会場は騒然となる場面もあった日刊ゲンダイは報じている。
私は三菱自動車の株も持っていないし、自宅に三菱の車があるわけでもないが、私の学生時代の親友が勤めている会社なだけに将来どうなるか心配で仕方がない。
昔は颯爽とパジェロに乗り、鼻高々だった彼も今ではおそらく自分が「三菱自動車の社員」であることも言えずに過ごさないといけない境遇にあるだろう。
もしかすると、数年先には失業しているかもしれない、というそんな状況に会社はある。
彼がかなり昔に「運輸省(現在の国土交通省)の検査なんておざなりで、飲み食いするために来るんだよ!」と言っていた言葉を思い出す。
官僚の相手をするのは東大や一ツ橋とかを出たエリートで高卒で就職した彼には縁のない世界だったという。
会社がこうなったのは三菱自動車の幹部に責任のほとんどがあるが、おざなりな検査で茶を濁した検査官には全く責任がないのだろうか?
いつでも、一番真っ先に割りを食うのはいつも名もなき平社員なのだ。
リストラだの、コストカットだの、言うのは一向に構わない。
でも辞めるべき人間が最初に辞めてこそ、そういうことは言ってもらいたい。
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「おわび」も集中?三菱自、武富士など株主総会ピーク (2004.6.29 読売新聞)3月期決算企業の株主総会が29日にピークを迎えた。
個人株主や機関投資家などの要望で開催日の分散化は進んだが、それでも東京証券取引所の上場する3月期決算企業のうち、この日に株主総会を開いているのは63.9%の1,120社。三菱自動車や武富士など不祥事や経営不振などで揺れる“問題企業”もまた、図らずも集中した。
■三菱自動車■
相次ぐリコール隠しで信頼が失墜した三菱自動車の株主総会は午前10時から、東京・港区の本社ビルで始まった。岡崎洋一郎会長兼社長は「リコールなど一連の不祥事について株主とお客様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわびします」と陳謝し、「元役員の逮捕とリコールすべきものがされていなかったことについては厳粛に受け止め、再発防止に最大限努めていく」と、不祥事の根絶を改めて誓った。
会社側は、多賀谷秀保新社長ら新経営陣の人事などを提案、承認された。開催時間は過去最長の約3時間だった。だが、資本提携先の独ダイムラー・クライスラーが追加支援を打ち切ったのに加え、消費者の“三菱離れ”は止まらず、新車販売台数(軽自動車を除く)は6月も前月に引き続いて大幅減が必至で、試練は続く。
5月21日発表の事業再生計画は6月16日に見直しに追い込まれたが、総会では、岡崎会長兼社長が、三菱グループや企業再生ファンドのフェニックス・キャピタルなどが引き受ける第三者割当増資は最大5,460億円に達するとの見通しを示した。***********************
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