去る8月5日から7日にかけて行った福井・長野旅行(別所温泉)、2日目は、誰もが知っている東尋坊へ出かけてみた。
東尋坊と言えば、国内随一の自殺の名所とも言われているが、もちろん、私は自殺をしに行くわけではない。
もっとも、このような旅行記を書いているので、自殺などしていないことはおわかりと思うが、下手すれば転落死しそうなところは至る所にあったのだ。
東尋坊
まずは、この日の宿泊先が芦原温泉のまつや千千であるので、私は、えちぜん鉄道に乗って、福井からホテルの最寄り駅である、あわら湯のまち駅へ移動し、そこで不要な荷物をコインロッカーに預けて、そこからあらためてバスで東尋坊に行くことにした。
ちなみに、あわら湯のまち駅と東尋坊を結ぶバスは、途中の浜地というバス停を通過するのだが、ここは浜地海水浴場の最寄り停留所で、女子が2名下りていった。
東尋坊の帰りに来るならここでもいいかなと思った私だった。(笑)
福井から東尋坊に行くには、えちぜん鉄道で終点の三国港で下りて、バスに乗り換えるのが一般的なのだが、私が辿ったルートでも行くことができる。
東尋坊に着いた私は、さっそく写真を撮り始めたのだが、ここには海側に下りる階段もあり、多くの人がそちらにも行っていたのだが、私は下を見ただけで足がすくんでしまった。
階段に手すりはあるのだろうが、とても下りて、そして昇ってくるという芸当ができるとは思えないほどだったからだ。
途中で疲れてしまって、階段を踏み外した途端、真っ逆さまに崖を転げ落ちる恐怖を感じたのだ。
そんなことはないだろうと思うのだが、真夏の太陽に炙られる中で歩き続け、汗でびしょびしょになったポロシャツは、イヤでも私の体力を奪っていったのだ。
そこで、せめて東尋坊観光遊覧船だけでも・・・と思った私なのだが、乗り場まで行くルートを見て、マジかよと思ったのも事実だった。
それでも乗船券(障害者割引で半額)を買ったから気合で乗り場まで行ったのだが、帰りのことを考えると、うんざりするほどの急階段を下りなければならなかったのだ。
東尋坊の観光は、窓が開くタイプの船室に座って岩礁を見るのだが、私が感じた限りでは、進行方向左側の座席に座った方が良いようだ。
そして見どころになると、乗船しているスタッフが、乗客に窓を開けて写真を撮ろうと声かけしてくるのだが、それ以外の時は窓は締め切りになる。
この日は日曜日の割に船内は空いていた方なので、私は左右の窓から写真を撮ることができた。
海から上を見上げるだけでも、ここから落ちたらヤバイだろうなという高さなのだが、スタッフもヤバイというレベルじゃないですよと言ってくる。
まあ、当然だろうな。
冒頭でも書いたように、東尋坊は国内随一の自殺の名所とも言われているが、その気になれば、身投げをするところはいくらでもありそうな感じだった。
もちろん、私はここに身投げをしに来たのではないけどね。
ただ、遊覧船を降りたときには、灼熱の太陽の元、私に観光をしようという気力は残っていなかった。
ランチ@千舟
東尋坊のバスターミナルから遊覧船乗り場までの間には、いくつも飲食店や土産屋が軒を並べているのだが、私はそのうちの千舟という店に入ることにした。
店内に入ってグラスビールと、うにいくら丼を頼んだ私に、スタッフが「お客様、本日は大変混みあっていてお時間かかりますけどよろしいですか。」と聞いてきた。
構わないよと答えた私が、料理が運ばれてきて、肩を叩かれて気づいたときは、満席だった店内にはほとんど人がいなくなり、「よく寝てらっしゃいましたね」と笑われるほどだった。
こんなに疲れていたなら観光を続けなくて正解だったと真剣に思ったほどだった。
三国サンセットビーチ
ひと眠りして疲れが癒えた私は、当初の予定とおり、三国サンセットビーチへ向かった。
このビーチはえちぜん鉄道の三国港駅と東尋坊を結ぶバス路線で行くことができ、その名もサンセットビーチ前バス停(あるいは宿バス停)からのアクセスが便利そうだったので、東尋坊観光の帰りに行こうと思っていたのだ。
サンセットと名が付くくらいだから夕陽が綺麗なビーチなのだろうが、さすがにその時間まではいられない。(笑)
さすがに8月上旬の海水浴シーズン、日曜日とあってかなりの人が来ていたが、バスでここに来る人はほとんどいないかもしれない。
ただ、健常者なら三国港駅から歩いて来ることもできるので、車以外で来る人もいそうだけどね。
(私も駐車場スタッフにそう言われたけど、途中の宿バス停で三国行きのバスが見えたので乗った。)
ちなみに、私が三国港から乗った列車に、あわら湯のまち駅から東尋坊へ行くバスでご一緒した外国人夫婦が乗っていたのには驚いた。
偶然にしては凄すぎる。
まつや千千
私が6日に泊まったホテルが芦原温泉のまつや千千だ。
いいホテルだと思うが、私が予約したときには、素泊まりプランというリスキーなオプションしかないのが気になっていた。
これが福井や金沢に泊まっているなら何も気にする必要はないだろう。
その懸念は、あわら湯のまち駅の観光案内所で現実のものとなった。
夕食は町中にレストランがあるというからいいだろう。
問題は翌日の朝食だ。
駅前のコンビニは、都会のそれと違って品揃えは著しく貧弱だった。
あわら湯のまち駅構内には売店すらなかった。
こんなときは不幸も背負い込む。
夕食で入ったレストランの食事が、えええというほどのレベルだった。
私はコンビニで腹の足しになるようなものを買い込んでホテルへ帰還、あああ、ドーミーインの夜泣きそばが恨めしいぜ。
2023年8月 福井・長野旅行のトピックス
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