海や川など水辺でのマスクは命の危険がいっぱい

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熱海サンビーチ

2023年3月13日、厚生労働省は「マスクの着用の考え方について」ということを表明したことで、それまでも決して強制でも義務でもなかったマスク着用が完全に任意となった。

その「マスク自由化」後でさえ、私の体感では、日本人の8割以上がマスク着用を続け、それは4月3日の「千鳥ヶ淵で桜見物、靖国神社へ参拝」のときのボート場でも一向に変わらなかった。

彼らは、マスク姿のままゆらゆら揺れる手漕ぎボートに乗り込んでいたのだが、それがいかに危険かと言っている人がいるので、それらの記事を紹介する。

熱海遊覧船サンレモ(SANREMO)

まずは、2021年9月10日付のNHK「足がついても溺れる?~マスクで水辺に近づく危険~」という記事だ。

もし、マスクを着用したまま水に落ちると、マスクをしていない時より溺れて命を落とす危険性が高まります。

私は驚いた。
記事の内容にではない。

2021年(令和3年)の時点で、こういった報道がされていたにもかかわらず、国土交通省や各自治体では、海や川など水辺で遊ぶ際、あるいは、小型船舶に乗船の際の注意を何もせず、むしろ、マスクを付けろと言わんばかりの状態だった。

実際に、千葉県の仁右衛門島への渡し舟のような、小型ボートの船上(しかも屋外だ)でもマスクをしろという表示が見られ、全国各地で、海辺や川辺でさえマスクをしている人を見かけること多々だったのだ。

2022年8月19日の「三密の熱海でベイクルーズ」で私が見た奇怪かつ狂気の光景(酷暑のベイサイドでのマスクの集団)は生涯忘れることはないだろう。

このとき、私は本能的にリスキーだと思い、こう書いている。

「ご乗船の際はマスク着用を」とあるが、私は当然に屋外のマスク着用は拒否だ。
もっとも付けなくても何も言われないが、こういった観光船の場合、万が一の転覆の際に、咄嗟にマスクを外せるのかといつも思う。

そう、水辺のマスク姿がいかにリスキーなのは、2021年1月23日付の「1か月ぶりのフィットネスと新型コロナ対策雑感」で、フィットネスクラブ「ティップネス」に行ったときに、

安全のため、プールではマスクを着用しないでください。

という表示があったことでもわかるだろう。

私は、この表示があったことに驚きを隠せなかった。
市販のマスクをしてプールで水中ウォーキングする人がいたのかという驚愕の事実と、そこまで書かないと理解できないのかということだった。

龍門の滝

そして、2022年6月12日付で、現職の医師である大和田潔氏が、プレジデント誌に寄稿した「『マスクは人の目を気にして着用するものではない』現役医師が”マスク離れ”できない人たちに伝えたいこと」の中で、3ページ目に

窒息のリスクも見逃せません。
不織布マスクは水分がつくと顔に張り付いて呼吸が難しくなる場合があります。
水辺でのマスク着用が危険であると言われる理由です。

汗かきの子供たちなら普段から危険性が高いと考えられます。
幼児や小児は嘔吐しやすいので、嘔吐物による窒息の可能性もあります。

そう、こういった記事が出たのは、日本人のマスク信仰が最高潮だったときだ。
ほとんど誰にも顧みられなかったのだろう。
多くの人は、酷暑の中でも狂ったようにマスクを付け続けていたのだから・・・

おそらく、今年(2023年)の夏は多少マシになると思うが、5月8日(新型コロナウイルスの感染症法上の区分変更)が過ぎたらマスク着用率がどのくらい減るのか。

去る3月28日に発生した保津川下りの転覆事故、船頭の方が亡くなるという痛ましい結果になったようだが、そういったことも起きる可能性が十分にあるのだ。(2023年3月29日 京都新聞-川に投げ出された乗客、400メートル流される 京都・保津川下り転覆事故

明日からゴールデンウイークの5連休、そして夏場へと小型の観光船に乗る機会や水辺で遊ぶことも増えると思われる。

救命胴衣を必要とするボートは、転覆のリスクがあるからそうしているのだよ。
そんなときに、地震が起きたときにニュースキャスターが言う、「命を守る行動」をすべきだろう。
間違っても、マスク付けて船になど乗るなよ

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