小田原散歩

お彼岸の3連休の中日（20日）、私は小田原までショートトリップへ行くことにした。

私は、無職になってから、週末にはできるだけ出かけないようにしていたのだが、さすがに引きこもりでやることもなくなっていたからだ。
それに、3月21日まで、首都圏にまん延防止等重点措置が発令されているので、それほど混んでいないだろうと甘い見通しを立てていた。

小田原城

小田原に行ったのは特にこれという当てがあったわけではない。
最初は漠然と、小田原城と報徳二宮神社に行って、帰りに、小田原お堀端 万葉の湯に行こうかと思っていた。

ところが、首都圏にまん延防止等重点措置が発令されていても、もう現役世代には、そんなの関係ねえ～になっていたのである。

海老名でロマンスカー（はこね57号　海老名11:12-11:49小田原）のチケットがすんなり取れたときには、おお～空いてるじゃんとか思ったのだが、車内はほぼ満席だった。

小田原駅の東口を出たのはちょうどランチタイム、小田原城まで行くまでのところにある目ぼしいレストランには、どこも行列が外までできている。

ここまで来て、牛丼屋に入るのは馬鹿げていると思ってさらに歩いていると、市民会館前バス停の近くに大きな人だかりができているレストランがあった。

そこが小田原のグルメで有名なだるま料理店だった。
私は一目見て、余裕で2時間は待つのだろうと見当をつけて、ウェイティングリストのところへ行くと、人だかりの中から1時間待ちとの声がしている。

それなら名前を書いて、小田原城と報徳二宮神社の観光を済ませば、ちょうどいい時間に帰ってこれるのではないかと思った。

ただ悲しいことに、歩行に難がある私は、小田原城の天守閣を見に行くだけで1時間を要した。

19日から再開された銅門の特別公開（土日祝日のみ）は大混雑で見るのを諦め、天守閣の内部も同じような状況だったので、外観の写真だけ撮って退散した。
そして、二宮報徳神社への参拝は、レストランに戻る時間が迫っていたため、次回（平日）に延期することにした。

だるま料理店

私が小田原城の観光を終え、だるま料理店に戻ったときにはウェイティングリストに書いた私の名前はとっくに消された後だった。
それでも一か八か店内に入って、名前を告げ、お一人様であることを言うと、すぐに席に通してもらえた。

店の外は午後1時半でも、人だかりは解消していなかったので、余程人気のあるレストランを見える。
私が頼んだのは「天丼とおさしみのAセット」（2,420円）、店内での待ち時間は15分ほどだっただろうか。
とりあえず、美味しくいただけたので、小田原グルメの旅は完遂することができたようだ。

ちなみに、風祭にあるうなぎ亭 友栄、ここは私の友人がお勧めだと言っていたのだが、電話すら通じないレベルだったので、行くのを諦めた。
小田原市内にある店でないため、現地で待てないほどだったときに、代替プランがないからだ。

それと、小田原お堀端 万葉の湯、もはや慣れない週末の観光で疲れ果てた私は、こちらも次回（平日）に延期することにしたのだ。

「コロナが収束したらやりたいこと」から見える日本人損させ仮説

私がレストランの中で見たウェブサイトで、2022年3月20日付のITメディアビジネスオンラインに「コロナが収束したらやりたいこと、1位は？」という記事が掲載されていた。

予想通り、第1位と第2位は国内外の旅行なのだが、国内旅行はいろいろ不自由な点はあるにしろ、行こうと思えば、今でも行けるのではなかろうか。
実際、この3連休も小田原城は人がかなり来ていたし、もう現役世代は、まん延防止等重点措置があっても、ある程度出かけているような気がする。

さすがに海外旅行はハードルが高いのか。
3月15日付の「海外旅行、コロナ前に戻るのはいつごろか」によれば、2025年にコロナ禍前に戻ると予想されているようだが、果たしてどうだろうか。

私が思うに、安心・安全を極限まで求める日本人が、海外旅行市場に戻ってくる頃には、日本人自体が今より貧困化しているのに加え、国際航空運賃やホテル代も高騰し、渡航先のインフレと円安が相まって、海外旅行が高嶺の花になっているとも限らない。

今の時期に、無理して海外旅行へ行けというつもりはないが、ある程度リスクは覚悟して行かないと、リーズナブルに旅行へ行ける時期は過ぎ去ってしまうだろう。
そういった意味でも、日本人損させ仮説は未だに生きていると感じざるを得ないのだ。