平成の海外旅を支えてくれたエアーリンクトラベル

去る6月1日のコラム「パスポートと香港のeチャンネル（e道）の更新はいつするか」で掲載した写真で、外国の入国審査官のように、エアーリンク（現在はエアトリ）からもらったパスポートカバーに言及された方がいたので、今日はこの旅行会社について書いてみたい。

そう、何を隠そう、このパスポートカバーはトリックアートのような仕掛けがあるので、外国の入国審査官には受けが良く、私は和やかな雰囲気の元で入国できることも多かった。

ところで、私は、2000年代初頭の個人運営のウェブサイト全盛時代に始めた海外旅行記が、メインのウェブサイト「カルロス・ハッサンの平成旅日記」として今でもあるのだが、平成の30年間の私の海外旅行を支えてくれたのが、エアーリンクという格安航空券を扱う旅行会社だった。

今では、メジャーキャリアの航空会社を使うなら正規割引航空券（PEX運賃）、それよりも安いチケットを使いたいならLCC（Low Cost Carrier=格安航空）といった住み分けになっているが、1990年代から2000年代初頭までは、旅行会社が航空会社から仕入れた団体ツアー用の割引航空券を個人向けにバラ売りしていた「格安航空券」というものが、個人旅行者の海外旅行手段の王道だった。

世界を旅する人向けには、バンコクやアテネ、ロンドン、パリなどが格安航空券のメッカとも言われ、国内でも○○会社で買えば安いといった情報が旅行雑誌を中心に氾濫していた。
1990年代はインターネット情報などない時代なので、エイビーロード（雑誌は2006年9月で休刊）などの紙媒体の情報源が貴重だった時代でもあった。

そのような中、私は平成時代最初の海外旅行「1991年8-9月　トルコ・ギリシャ旅行」を、当時は新宿にあったエアーリンクトラベルというところで手配してもらったのが、この会社との縁の始まりだった。

その後、エアーリンク（トラベル）が横浜に支店（現在は旅コレクション）ができたこともあって、頻繁にこの会社とのやり取りは続き、自分の旅行記を見直してみたら、何と28回もの旅行で関わっていただいたようだ。

ただ、私も10年前に「航空券も直購入が得な時代なのか」と書いたように、次第に旅行会社に航空券の発券を依頼することは少なくなり、2010年代になると、超円高を背景に、海外発券を始めたり、溜まったマイレージを使ったり、LCC（Low Cost Carrier=格安航空）を使ったりで、ほとんど旅行会社に手配を頼むことはなくなり、ごくわずかに、オンラインでは手配しにくいようなことを頼みたいときに使うだけになっていた。

2010年代に入っても、エアーリンク横浜支店を通したチケット手配が、私にとっては、ある程度融通が効いた面があったので利用してきたが、利用頻度が高かった時代最後の2014年6月のアメリカ旅行から5年、最後に利用した2016年2月のタイ・シンガポール旅行から3年、あまりにも空白期間が長くなったので、今や一見さんと同じだろう。

最後に、平成の30年間、お世話になってきたお礼を申し上げるとともに、株式会社旅コレクション（旧エアーリンク横浜支店）の今後の発展を祈念したいと思う。

■エアーリンク（トラベル）にお世話になった平成時代の海外旅行の履歴

これらは、すべて対面もしくは電話での注文履歴なので、この会社のウェブサイト（Sky Gate）を通じたインターネット予約は、一度もしていなかったようだ。（笑）

今思えば、2010年代以降は、わざわざ電話をかけて予約するような旅行でなかったものも多いような気がするけどね。