今年の3月に行ったアメリカ・メキシコ・ボリビア旅行で同道したみっちーさんが、「今回の旅行で、私の搭乗券には常にSSSSの印字がある。」と言っていた。
これが何の意味なのか話題になることは、海外旅行の猛者が集まると言われる「海外旅行好きサークルwith国際交流」でもほとんどないだけに、このとき一緒にいた私たちも「彼のセキュリティチェックが厳しくなるのね」くらいにしか思わなかった。
実際のところ、彼だけは保安検査場でのチェックが厳しかったらしいのだが、なぜ、彼だけがそうなったのかは誰にもわからなかった。
何しろ、彼は私と同じようにMy Global 留学のボリビアツアー本隊とは米国内は別行動だったから、彼の言ったことを気にする人がほとんどいなかったのだ。
ところが、最近になって、インターネットサーフィンをしていると、このことをブログで上げている人がいたので、あらためて何のことか調べてみることにした。
このSSSSとは、Secondary Security Screening Selection(二次的セキュリティー検査選出)の略で、彼が旅行中に言っていたように、米国内、あるいは米国へ向かう航空機の保安検査が厳しくなる対象者となるようだ。(2017年10月3日 Life Hacker-搭乗券に「SSSS」のマークがあったら覚悟しておくべきこと Life Hacker on September 17, 2017 – What It Means When You Get ‘SSSS’ on Your Boarding Pass)
それでは、どういう人がこの対象になるのか、米国国土安全保障省(DHS/Department of Homeland Security)や、運輸保安庁(TSA/Transportation Security Administration)のウェブサイトを見ても掲載されていないので、ライフハッカー(Life Hacker)の英文記事にあるように公式に説明されることはないようだ。
とりあえず、この記事や、英国メディアのザ・テレグラフの記事(The Telegraph on 25 September 2017 – The four letters you really don’t want to find on your boarding pass)に掲載された理由を挙げると
- Passengers booking a one-way flight(片道予約の航空券を持つ乗客)
- Passengers who pay for their ticket in cash(現金払いで航空券を買った乗客)
- Travel that originates in a high-risk country(ハイリスク国からの旅行)
- Random selection(無作為抽出)
みっちーさんの場合は、おそらく無作為抽出なのだろうが、2010年の年末から翌年にかけて行ったアメリカ・メキシコ・グアテマラ旅行のときのニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)の税関検査や、2013年のゴールデンウイークに行ったアメリカ・カナダ・バハマ・メキシコ旅行のときのトロント・ピアソン国際空港(Toronto Pearson International Airport)での別室送りを経験している私としては、彼の巻き込まれた「無作為抽出」が、私に降りかかってきてもおかしくなかったのだ。
一応、ライフハッカー(Life Hacker)の記事では、「あまりに何度も追加検査を受けるようなら、リッドレス・ナンバー(Redress Number)の申請を考えてみてもいいでしょう。(If you find it happening often, then you should try applying for a redress number.)」とあるが、DHS Traveler Redress Inquiry Program (DHS TRIP)のページや、PDF版の説明書(DHS Traveler Redress Inquiry Program)を見る限り、万が一、米国の要注意人物リストに同姓同名の人が載った場合には、日常英会話レベルの旅行者にとって、リッドレスナンバー(Redress Number)の申請は荷が重いなと感じるばかりである。
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