ボリビアではWi-Fiよりも現地SIMカードの入手がお勧め

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Tigo Chip
先月行ったアメリカ・メキシコ・ボリビア旅行は、滞在地でのインターネット通信をどうするかが悩みの種だった。

今回の最大の目的地であったボリビアのウユニ(Uyuni)は、新月という絶好の観光シーズンのためか、何と南米を旅行する日本人が一堂に集まっていたのではないかと思えるほどの人口密度を誇っていたので、現地の通信事情も踏まえてコラムを書いてみたいと思う。

まずは、ボリビアに先立って訪れたアメリカとメキシコのことから述べてみたい。
アメリカは滞在日数が2泊3日であることと、空港や街中でSIMカードを入手するのが困難なことがわかっていたので、あらかじめSIMカードを日本で仕入れていくことにした。

購入したものは、T-Mobile SIM アメリカ SIMカード インターネット 5日間 高速無制限使い放題(2,690円)で、グアム、カナダ、メキシコは対象外とあったが、メキシコに入国した段階でローミングされ、プラヤ・デル・カルメン(Playa del Carmen)の滞在初日まで使うことができた。

もっとも、マイアミに滞在したのが実質1日半で、SIMカードを購入する必要があったのかと言われれば、日本の携帯電話の国際ローミング(NTT Docomoの海外パケ・ホーダイ auの海外ダブル定額 Softbankの海外パケットし放題)でも十分だったかもしれない。(注:帰国後に調べたらT‑MOBILEツーリストプランは、米国の空港内にあるIn-Motionエンタテイメントストアで申し込みできるようだ。)

メキシコは、町中でSIMカードが買えることがわかっていたので、これまた2泊3日の滞在期間であったものの、現地のSIMカードを購入した。

プラヤ・デル・カルメン(Playa del Carmen)の町中で購入したSIMカードはTelcel、このキャリアは料金プラン(Internet Amigo)が何通りもあるので、自分の滞在日数に合わせて選ぶといいだろう。(日本語情報:2017年1月10日 natural trib-メキシコで現地SIMカード購入。おすすめの通信キャリア、料金プランは?

ちなみに、Telcelはボリビアでも国際ローミング(Viajero Internacional)できたのだが、通信環境が悪いためなのか、肝心のデータ通信ができなかったので、私にとっては何の意味もなかった。

そういった意味では、日本の携帯電話の国際ローミングも厳しいかもしれない。
なお、ボリビア旅行を終えて立ち寄ったマイアミ(米国)でも国際ローミングはできるので、そのままメキシコのSIMカードを使ってインターネットを楽しむことができた。

Tigo Tarjeta
さて、ボリビアで合流したグループツアーのメンバーの多くは、ホテルやレストランの無料Wi-Fiの利用、あるいはイモトのWiFiを持参していたのだが、ボリビアはWi-Fi環境があったとしても速度が遅く、ホテルやレストランで思ったように通信できないことが多々あったようだ。

私は、3月10日の土曜日に、メキシコのカンクン(Cancun)からボリビアのサンタ・クルス・デ・ラ・シエラ(Santa Cruz de la Sierra)に到着したのだが、ビルビル国際空港(Aeropuerto Internacional Viru Viru)にあったEntelのブースは9時から22時までの営業で、おまけに日曜日は市内の営業所がすべて休業という徹底ぶりに、最初はSIMカードの購入を諦めていたのだが、旅の途中で立ち寄ったスクレ(Sucre)のフアナ・アスルドゥイ・デ・パディージャ空港(Aeropuerto Juana Azurduy de Padilla)でTigoのSIMを購入することができたので、以後はそれを使ってインターネットを楽しむことにした。

ボリビアの場合、EntelやTigoのマークを貼りだした店があちこちに見られるのだが、それはTarjeta(タルヘタ)と呼ばれるチャージカードの販売店であり、SIMカードは売られていないことが多い。

SIMカードはスペイン語でチップ(Chip)と呼ばれるようで、Tigoの場合は、SIMカード(チップ)の10ボリビアーノ(約150円)と1GB分のTarjeta(タルヘタ)の10ボリビアーノ(約150円)を合わせた20ボリビアーノ(約300円)が初期投資額となる。

私の場合は、動画をアップロードしたりしないので、1週間の滞在で国際通話をしなければ、初期投資額(1GB)で収まる計算をしている。

ちなみに、ウユニ塩湖のど真ん中にはTigoの電波が飛んでないので、「ウユニ塩湖なう」とリアルタイムで発信することはできなかったが、ホテルの脆弱なWi-Fi環境にいらつくことはないし、Tigoの場合は、余分にチャージカードを買っておけば、テザリング(tethering)を使って、同室のメンバーも通信をすることができる。

なお、アクティベートなどは店の人にやってもらうといいが、ここは南米、東南アジアと違ってiPhoneの言語設定を日本語のままにしておくと相手が難渋するので、できればスペイン語に変えておいたほうがいい。

iPhoneの場合は、「設定」-「一般」-「言語と地域」から「iPhoneの使用言語」をスペイン語(Español)にして、右上の「完了」をタップすれば、言語設定が日本語からスペイン語に変えられる。
元に戻すときは、「Ajustes」-「General」-「Idioma y región」から「Idioma del iPhone」を日本語(Japonés)にして、右上のOKをタップすれば戻る。

こういうところは、東南アジアの人たちは優秀なのか、言語が違ってもキーの場所で覚えているので、言語設定を英語にしてくれなどと言われたことがない。

南米の場合は、そうはいかないことが多いし、仮にデータ通信が不調でもスペイン語でメッセージが流れれば対処してくれるので、その方がいいだろう。

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