クラウド会計ソフトFreeeで初めての青色申告をやってみた

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保土ヶ谷税務署

去る12月3日の「個人事業主のための会計研修終了」で触れたように、昨年から私は公的には「個人事業主」ということになっている。
おまけに「所得税の青色申告承認申請書」を税務署に提出したので、嫌でもきちんとした税務申告書類を作らないといけなくなった。開業当初は大して活動しないし、経費の仕訳もそれほど大掛かりにしなくていいだろうと、高をくくっていたので、神奈川県青色申告会連合会の会計研修の度に「記帳は毎日してますか」などとアンケートで聞かれても、どこか他人事だと思っていた。

ところが、どっこい、昨年の12月になって、重い腰を上げて申告の準備に取り掛かって唖然、何しろ年初に事業用として定めた銀行預金とクレジットカードを他所に、経費で落とせそうな費用を様々なクレジットカードで引き落としてしまったために、それらをまとめないといけないことに気付いた。

当然のことながら、手作業で明細を見ながら入力なんてことはやってられないので、金融機関の利用明細を自動で取り込めて、領収書などを隙間時間に入力できるiPhoneアプリがある会計ソフトを探したところ、クラウド会計ソフトFreeeというのが目に留まった。

実のところ、この会計ソフトは「トイアンナのぐだぐだ-フリーライターとして初めての青色申告で『freee』を使ったら全作業が3時間で終わった(2016年3月2日)」というコラムを見たときから注目していたのだが、青色申告会で推奨してソフトが「ブルーリターンA」ということもあって、どちらにしようか迷っていたのだが、やはり、自動でいろいろできるということが魅力的だった。(SMBC信託銀行が未だにシティバンクで登録されているが・・・)

しかしながら、金融機関の利用明細を自動で取り込めるのは一般的に過去2~3か月分だけで、残りは手入力しなければならなかったのだ。
昨年12月にそれをやり始めた私は、何と半年分以上を手入力しないといけないハメになった。

幸いにして、資産管理・家計簿ソフトのMoney Foward(古くはMicrosoft Money)を入れているのと並行して、金融機関の利用明細をPDFでダウンロードしていたので、それをコピー&ペーストすれば良かった。

ただ、それでも相当に面倒だったので、自作のエクセル(CSV)ファイルを読み込めないか確認したところ、 freeeヘルプセンターに「手動でfreeeに取り込む明細を用意する」というのがあり、このテンプレート(類似の自作のフォーマットでも可)に数値を入れていけば大丈夫なことがわかった。

これらのおかげで、確定申告期真っ只中に予定している海外旅行(2017年1月29日-マレーシア航空「平成29年初売り」セール中、今年の春はビジネスクラスでタイへ)に間に合うかどうかの危機にあったのが、何と1月中に申告資料の準備がすべて終わってしまったのだ。

そうなれば、トイアンナさんがコラムで書いているように数時間あれば終わる作業だから、確定申告が終わるのは時間の問題だった。

昨年までと違うのは、Freeeからエクスポートできる青色決算書と確定申告書Bデータの拡張子が「申告・申請書データファイル(*.xtx)」なので、e-TaxのWindows版をダウンロードして、それに組み込む必要があった。(確定申告書などの加除訂正が必要なければFreeeからe-Tax WEB版で直接送信できる。
それでも、つい先日、確定申告書と青色決算書の送信が終り、これで心置きなく遊びに行くことができるので、やれやれといったところか。

ちなみに、昨年12月に下取りに出したWindows Vista機(2016年12月17日-Windows VISTA機、ソフマップで下取り価格3千円なり)で使っていた、e-Tax黎明期にもらったCDロムは無論のこと、当時購入したICカードリーダー(日立M-520U)もWindows 10のパソコンでは使えないので、すべて刷新しないといけなかった。(今回買ったICカードリーダーはSONY RC-S380だ。)

私が2004年5月30日に「電子政府は誰のため?」というコラムを書いた当時は、e-Taxを使う人は酔狂以外の何物でもなかったが、システムが年々改良されてだいぶ使い勝手の良いものになっている。

個人向け行政サービスで一番進化を遂げているのが国税庁のe-Taxというのはさすがとしか言いようがないが、マイナンバー(社会保障・税番号)制度を使った一般の行政サービスも、お粗末だった住民基本台帳カードの時代と比べて進化を遂げられるのであろうか。(参考:公的個人認証サービスで利用できるサービスの一覧

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