成田空港に初の24時間飲食店

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Narita International Airport
2016年7月4日の日経新聞に掲載された記事の一つに、成田空港で初めて24時間営業の牛丼店((吉野家:銘柄コード 9861))がオープンするというものがあった。

成田空港で営業する吉野家の店舗で、24時間営業するのは、一般エリア内にある第2ターミナル本館2階の店舗、出国審査後の制限エリアにある第2ターミナル・サテライト3階の店舗は8時から21時までだ。

上の写真は、2013年11月に越境会が主催した「アゼルバイジャン・カスピ海経済視察ツアー」に参加したときのもので、ドーハ(Doha)行きのカタール航空(Qatar Airways)の搭乗前に、私や石田さんが「21時を過ぎると成田空港の店は全部閉ってしまうんだ!」と嘆いて撮ったものだが、どうやら、それは変わらないみたいだ。

一方、変わるのは一般エリアの方で、24時間営業店舗の主な利用者層は、成田空港第2ターミナルに隣接しているナインアワーズ成田空港(カプセルホテル)の宿泊者や、空港内のソファなどで一夜を過ごした人とある。

実際のところ、現時点で成田空港内で寝泊まりしている人たちが、旅行前に多少でもまともな食事を求める理由はわかるような気がするし、LCC(Low Cost Carrier=格安航空)の発着時間帯が悪いというデメリットは、安価に旅ができるというメリットと対をなすものゆえ、吉野家の24時間営業店舗にお客が集中する傾向はしばらく続くだろう。

一方、私の場合は、早朝便で出発するときは空港付近のホテルに前泊するときがあるが、たいていの場合、羽田発のときは蒲田駅付近、成田発のときは成田駅付近と決めている。

10年以上前に一度だけ職場の福利厚生施設として登録があった成田エクセルホテル東急に前泊したことがあるが、周辺にレストランや居酒屋などが全くなく、部屋代がリーズナブルであっても、かえって高くつくことがわかってから成田U-シティホテルを定宿にし始めたのだ。

ところで、私は前出のナインアワーズ成田空港(カプセルホテル)の宿泊費を見て、私は成田駅前のビジネスホテルに泊まるよりも高くつきそうだと思ったのだが、いかがだろうか。

おそらく、早朝の送迎バスに乗っても間に合わない人で、宿泊費をさらに節約したいと思う人たちが、空港寝泊まりという手段を取るのだろうが、2014年10月4日の「東京発早朝LCC利用のハブになり得る大江戸温泉物語」で紹介した下川裕治氏のような苦行をしなければならないなら、もっと違う手段を取りたいと思う。

もっとも、ほかに選択肢がないということであれば、私もやむなくそうすることもあるが、いずれにせよ、節約派のバックパッカーなどにとっては今回の記事は朗報に違いないだろう。

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成田空港に24時間牛丼店 飲食店では初、6日オープン (2016.7.4 日経新聞)

成田空港に7月6日、初の24時間営業の飲食店となる牛丼店がオープンする。
24時間運用ではない空港で飲食店が終日営業するのは珍しいという。

格安航空会社(LCC)の深夜・早朝便利用者らが空港内で一夜を過ごすケースが常態化したため、利用者の要望に応えた。
成田空港の利用時間は午前6時~午後11時で、一般の航空会社の運航は午後10時ごろまでに終了する。

飲食店や店舗の営業は午前7時ごろ~午後8時ごろまでが多く、終日営業しているのは、同空港を拠点とするLCCが相次いで就航した2012年以降に24時間化されたコンビニエンスストアだけだ。

一方で、現在では空港内のソファなどで一夜を過ごす人が1日200人程度おり、カプセルホテル(129室)も満室が珍しくない状態。

こうした人たちから「コンビニの食料以外で温かいものが食べたい」と要望が上がっていた。

関連記事:Aviation Wire(2016年6月24日)-成田空港に吉野家 24時間営業、7月開店

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