今年になって青春18きっぷの旅を人生で初めて体験することになった。
50歳を過ぎたおっさんが青春もクソもないのだが、2013年から国内の長距離列車旅行を始めたのを機に、2014年には大人の休日倶楽部に入会、そして今年は青春18きっぷを使ってみることにした。
そう、2013年10月12日付のコラム「早期リタイア後の生活を考える(2)」で書いた、ローカル線ぶらり旅を2年越しで実現させたのだ。
もちろん、今回の旅行のきっかけは、人気が高くて指定券が取りづらいという夜行快速列車の「ムーンライト信州81号」のチケットが取れたことで、これによって立山黒部アルペンルートの絶景も堪能することができたのだ。
この青春18きっぷは、1人で使うと有効期間中5日間のJR全線フリー乗車の権利があるので、のんびりと旅行をしたい人にとっては格好のチケットとなっている。
値段の方も、普通列車(快速・ホームライナーを含む)であれば、1日当たり2,370円で乗り放題となり、距離に換算すると本州3社の路線で141キロ以上、北海道、四国、九州の場合は121キロ以上乗れば元が取れる。
例えば、東京から水上(JR東日本乗換・運賃案内:片道164.3キロ/3,020円)、あるいは名古屋から高山(JR東海アクセス検索:片道180.3キロ/3,350円)、大阪から城崎温泉(JR西日本時刻・運賃検索:片道183.7キロ/3,350円)へ行くときに使えばいい。
家族やカップルで使う場合は同一行動を取れば、一枚の青春18きっぷで利用可能だし、お盆休みや年末年始の時期でも利用制限がかかっていないので、渋滞の中で車で移動したくない人や、指定券の争奪戦に乗り遅れた人は検討してみてはいかがだろうか。
しかしながら、このチケットは、新幹線や在来線の特急・急行列車は、別途特急券などを買ったとしても乗車券として使えないのを始め、新幹線開通によって第三セクター化した路線も、原則としてフリー乗車の対象外という大きな制約がある。
それに地方路線を走る普通列車は思いのほか本数が少なく、途中下車して観光したり、ゆっくりと食事を取ったりすると、意外に移動できないものだ。
従って、前述のように160キロを目処に長距離を移動する日か、一都市(自宅を含む)を拠点に80キロ圏外の地域を日帰りで往復する日に使うのが賢いやり方と言えようか。
とりあえず、今回購入した青春18きっぷは残り2日分あるが、ある程度利用のコツがわかったので、次回以降は1週間程度の休みを取って使うことを考えたいと思う。
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