4月27日のコラム「毎月高配当の米国株(High Yield Monthly Dividend Stocks)」を書いたとき、具体的に投資する銘柄については後日選定することになるだろう、と書いたが、5月18日付の株価水準から見た各銘柄の配当利回りなどをエクセルファイルに落として検討した結果、去る6月19日にPIMCO High Income Fund (PHK)を買ってみた。
当初、PHKの買付に使った資金はFacebook (Meta Platforms)に投資する予定だったのだが、あまりにも期待外れで買うのをやめたため、結果的にPHKに投資することにしたのだ。
もっとも、これより配当利回りがいい銘柄もあったが、ファンドハウスが安定感のあるピムコ(PIMCO)であれば、中途で償還されたりする可能性が低いと思ったからだ。
ちなみに、この時のPHKの買付価格は1株13.2182ドル(約1,050円)、予想月額配当が1株0.122ドル(約9.6円)、年換算配当利回りが約9%、銘柄にファンドと名は付いているが、米国市場に上場されている普通株と同じように買えるので、私が口座を持っているTDAmeritradeの場合、手数料は何株買おうが、わずか9.99ドル(約790円)である。
同じような毎月分配型の投資信託を日本の証券会社で買うと、手数料がバカ高くてパフォーマンスが落ちるのと、タコ配ファンド(橘玲 毎月分配型投信の不都合な真実)の可能性もあるので、日本で投資する場合でもインターラクティブ・ブローカーズ証券など米国株に投資できるところを使って個別銘柄を買う方がいいだろう。
この類の銘柄のほとんどは高利回りの債券で運用されているようだが、株式の値上がり益も期待したいのならING International High Dividend Equity Income Fund (IID)や、Eaton Vance Enhanced Equity Income Fund II (EOS)といったところが面白そうである。
これなら株価が安いときに仕込めば、毎月の配当と、将来の値上がり益の二兎を追うことも可能だ。
参考までにブラジルの銀行株であるBanco Bradesco (BBD)も配当率は低いものの毎月配当が出ている。
今は新興市場が低迷しているが、長い目で見た場合、このような株に投資していくのもいいと思う。
新興市場株の場合、個人が個別株を買うことが難しい場合も多いが、BBDのような株は米国預託証券(ADR=American Depositary Receipt)として米国市場に上場されているので、そのような銘柄はStocksAbroad.comで探すといいだろう。
ちなみに、これらの米国株の情報を日本語で得たい場合は、MSN Money 株式から「株価検索」の「銘柄、指数、またはファンド名」に銘柄コード(ticker symbol)、国を米国にして検索すればよい。
そして、肝心の配当金の受取だが、しばらくTDAmeritradeのウェブサイトのDeposits & Withdrawals(入出金)のところを見ていなかったので気付かなかったのだが、cash transfers(送金)の項目でenter the transaction date(取引日)にfrequency(頻度)としてmonthly(毎月)を選択すると、自分で設定した日に指定口座に送金できることがわかったのだ。
これなら最初くらい本人確認の電話が英語であってもいいだろう。
今は少額しか投資していなので、配当金はそのまま再投資に回すことになるだろうが、将来まとまった金額を投資できるようになったときは、配当金を生活原資として有効活用することになる。
これで、また早期退職という目標に一歩近づいたという感じだ。
コメント
>同じような毎月分配型の投資信託を日本の証券会社で買うと、手数料がバカ高くて・・・・
ネット証券なら、多くのファンドの販売手数料は無料ですよ。ノーロードが一般的です。
>タコ配ファンド(橘玲 毎月分配型投信の不都合な真実)の可能性もあるので・・・・・
橘君のコラムは一部は真実だが、話を面白くするために針小棒大に書かれている。
REITファンドなら、米国の不動産市場の夜明けが近くなってきたようなので、そろそろ買い出動でいいのでは?
北浜さん
>ネット証券なら、多くのファンドの販売手数料は無料ですよ。ノーロードが一般的です。
そうなんですか。それは失礼しました。
日本のネット証券は最近はほとんど使ってないんで事情がわかりませんでした。
>REITファンドなら、米国の不動産市場の夜明けが近くなってきたようなので、そろそろ買い出動でいいのでは?
それは私にとっても朗報ですね。