つい先日読んだ週刊SPAにブル・ベア型ETF(上場投信)が日本にも上場していたことが特集されていた。「伊藤亮太FP事務所-メディア情報(2012年5月19日-マネー得捜本部 レバレッジ・インバース型ETFで勝負する方法)」
この中で注目すべきなのは、ベア型のETFで、4月5日に東証に上場されたTOPIXベア上場投信(1569)と、4月12日に大証に上場された日経平均インバース上場投信(1571)の2つ、これらのベア型ETFは、米国市場では非常にポピュラーなもので、Bear Market Central.comというウェブサイトもあるくらいだ。
今まで日本市場で下げ相場に対応するには、証券会社で信用取引口座を開いて株を空売りするか、ベア型の投資信託を買うか、eワラントを買うかしかなかった。
いずれの手法もあまりポピュラーなものとは言えず、ほとんどの日本株投資家は下げ相場に対して、ポジションを閉じてキャッシュにするか、長期投資という言い訳をしながら含み損が増えていくのを眺めているしかなかったように思う。
ところが、このベア型ETFは普通株と同じように取引できるし、追証が発生することも、決済期限があるわけでもない。
奇しくも上場された日が世界的な下げ相場の始まった頃だったため、これらに投資した人はさっそく儲けることができただろう。
私が参加しているワールドインベスターズという海外投資のSNSのメンバーは、これから成長が見込まれる新興国を見つけて開拓していこうというスタンスに満ち溢れている。
ところが、この中で日本株をメインにやってきた投資家のI氏はこう言う。
「皆、これからはタイ株がいい、インドネシア株がいい、モンゴル株がいい、とそれぞれに言うが、実際にはどこがいいか開けてみないとわからない。ところが全員の共通認識は日本株がダメだということだ。だったら日本株をショート(空売り)すればいいではないか。簡単なことだ。」
彼の言うことももっともだ。
もはや目ざとい企業が次々に日本から逃げ出す状況にあって、まともな政策を打ち出せない政府に期待することはできない。
ここ数年、日経平均は10,000円を超えるのに四苦八苦している状況、ならば10,000円の大台、場合によっては9,000円台に乗ったところで、ベア型のETFを仕込めばいい。
ちなみに、今度のターニングポイントは17日、ユーロ離脱懸念が高まるギリシャの総選挙、これを目指して仕込みに入るのも悪くないだろう。
コメント
>今度のターニングポイントは17日、ユーロ離脱懸念が高まるギリシャの総選挙、これを目指して仕込みに入るのも悪くないだろう。
ギリシャのユーロ離脱は、既に市場には織り込み済みだと、ピムコの親分が言っています。
17日の総選挙は関係ないみたいです。
市場の関心は、スペイン、イタリアへ完全に移っています。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85E06020120615
北浜さん
初めまして
冷静に考えればそうでしょうね。
ギリシャの次はスペイン、イタリア・・・
ここまで波及すると世界的に厳しいですね。
それを防げる国がドイツだけじゃ無理ですしね。