アユタヤ(Ayutthaya)のぼったくりは健在?

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ワット・マハータート(Wat Mahathat)

今回のタイ旅行で、私は1997年12月以来、およそ14年ぶりにアユタヤ(Ayutthaya)を訪れた。

ここは昨年秋の大洪水で大きな被害を蒙ったところだが、年明けからバンコク発の現地ツアーも再開され、今ではほとんど洪水の痕跡はなくなっていた。

昨年7月の旅行に続いてご一緒した達也さん曰く、最初は日本語現地ツアーを申し込むと言っていたのだが、どれも早朝発なので、夜更かしの翌日では絶対無理、との判断であえなく挫折、彼が今回の訪タイに備えてやったという、タイランゲージアカデミーのプライベートレッスンの成果を生かしてもらおう(笑)と、フアランポーン(Hua Lampong)から列車に乗って行くことにした。

ところで、私はアユタヤには苦い思い出があり、前回の旅行のとき、駅前で拾ったトゥクトゥク(tuktuk)のドライバーに、寺院観光3時間で1,000バーツ(当時のレートで2,800円)とぼられたのだが、当時は日本人の個人旅行全盛時代、地球の歩き方をバイブルに至るところに個人旅行者がいたものだ。

しかし、そんな過去の栄光は風前の灯、今や観光地で日本語で話しかけてくる現地人も減る一方、事実、インドネシアの現地日系旅行社に言わせると、「もはや日本人観光客だけに頼ってはいられない」というご時勢だ。

従って、日本人だけをターゲットにしたぼったくりというものは次第に姿を消しているかのように思えた。
そんな中で、タイのアユタヤは古(いにしえ)のぼったくりが未だに健在であった。

そう、今やインターネットで瞬時に情報が伝わる時代、IT環境のないところならいざ知らず、未だに1990年代のぼったくりの手口と同じものがまかり通っていたことに私は驚いた。

駅前で個人旅行者を捉まえ、平然とした顔でトゥクトゥク(tuktuk)3時間1,500バーツ(3,900円)というオヤジ、その次に待ち構えるのは、日本語で書かれたお礼ノート(これこそ古典的なものだ)を片手に3時間2,000バーツ(5,200円)というおばさんの客引きだ。

ちなみに、バンコク発の日本語ガイド付きツアーがほぼ同料金なのだから、彼らの言う値段がいかに桁外れかわかるというものだろう。
達也さん曰く、タイ語講師に「アユタヤは白人旅行者はあまり行かない、世界遺産好きな日本人ばかりだ」と言われたらしい。

私は現地で見た限りそうは思わなかったのだが、タイ人から見れば、アユタヤが日本人旅行者のメッカに見えるのだろう。
そう考えると、アユタヤが未だに日本人旅行者をターゲットにしたぼったくりが健在なのも理解できるような気がする。

私たちはトゥクトゥク(tuktuk)3時間400バーツ(1,040円)で観光したのだが、彼らがぼったくりを止めないのは、未だにそれに引っかかる日本人がいるからなのだろう。

そう、せっかくバンコクから3等の普通列車(20バーツ=50円)でアユタヤに来ても、そこでトゥクトゥク(tuktuk)に1,000バーツ(2,600円)も払ったら何の意味もない。
そんなことをするくらいならバンコク発の現地ツアーに参加した方がマシなのだ。

コメント

  1. 株勉強 より:

    とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。

  2. カルロス より:

    株勉強さん、ご訪問ありがとうございます。

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